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卵巣はSOSを出せない。突然「閉経のお知らせ」を受けた私が伝えたいこと

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いつか生理がこなくなることは知っている。でも、どうやってその瞬間を迎えるのか、それまでにどんなサインがあるのか知っていますか?

『わたし、39歳で「閉経」っていわれました』(主婦と生活社)の著者で、イラストレーターのたかはしみきさんが“閉経が近づいている”と告げられたのは39歳のときでした。突然の「閉経のお知らせ」から3年、地道な生活習慣の改善やホルモン補充療法を続け、現在も完全に閉経せずに済んでいるそうです。

閉経を機に自分の身体と向き合うようになり、たかはしさんが得たものとはどのようなものだったのでしょうか?「誰であっても卵巣の動きを鈍らせないように早めに行動してほしい」と語る、理由について聞きました。

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第1回:早発閉経、怖いのは「情報がない」ことだった

“生理”は卵巣年齢のバロメーター

——自分の身体についても知らないことって多いですよね。特に体内のことは「まだ若いから大丈夫だろう」と楽観視しがちです。たかはしさんの本を読んで、卵子の数は生まれる前からすでに決まっていて、卵巣を若返らせることはできないというのは衝撃でした。

たかはしみきさん(以下、たかはし):私も最初はそうでした。「どうして生理の周期が26日以上38日以内でないといけないんだろう?」「生理の遅れが排卵にどう影響するんだろう?」という基本的なことですら、妊娠を望むようになって初めて知りました。

——特に、本の中では「卵巣の大切さ」が詳しく解説されています。

たかはし:子宮年齢とは言っても「卵巣年齢」とは言わないように、多くの女性たちはこれまで、子宮に比べて、卵巣について知る機会がそこまでなかったと思うんです。私がこの本を書くにあたって生理の仕組みを調べていたときにも、子宮の絵はたくさんあっても、卵巣は子宮のおまけ程度にしか描かれていないことがほとんどでした。

痛みを感じる子宮とはちがって、卵巣には痛覚がないので、何かトラブルが起こっても卵巣は自らSOSを出せないとも言えます。そういったことを知っているかいないかでも、自分の身体への関心度は変わりますよね。

——そうですね。私の卵巣大丈夫かなって気になってきました。自分の卵巣が弱っているかどうかを知るには、定期的に婦人科に通った方がいいのでしょうか?

たかはし:そうできるのが理想ですが、人によって婦人科のハードルはすごく高いと思うんです。そのかわり、私が着目してもらいたいと思っているのが「生理」で、それは生理が卵巣の状態を知る“バロメーター”だからなんですよね。

——バロメーター……。生理のどんなところに着目を?

たかはし:「生理周期の長短」「おりものや経血の量」です。生理不順はまさに「卵巣の動きが鈍くなってきているよ!」「卵子が減ってきているかもよ!」という卵巣からのサイン。今振り返ると、私も早発閉経になりかけていたときには生理周期が乱れていました。

最初は生理のスタートと終わりをスケジュール帳に書いておくだけでもいいと思います。「いつもより生理が遅れていないかな」「月に何度も月経がきていないかな」ということを意識しつつ、「おりものや経血の量」を観察してほしい。

——ただ、生理の状態は個人差もあるし、それについて女性同士で話す機会もほとんどありません。どんな状態の生理であれば安心できますか?

たかはし:正常な経血は、鮮やかな赤色をしていてさらさらとしています。昔の私の経血は色がどす黒い赤色でどろっとしていて、東洋医学でいう“瘀血(おけつ)”の状態でした。それが、卵巣の基本を知って、日常生活での姿勢を改善したり、冷え性対策を続けた結果、鮮やかな赤色でサラサラの経血に変わったんですよね。

妊娠を希望しないなら生理は来なくてもいい?

——本の中には「平均的な閉経年齢まで生理を止めないほうがいい」という医師のアドバイスがありましたが、妊娠を望まないなら生理がこないほうがラクかもなんて思ってしまいます……。

たかはし:あまりにも閉経が早いと、他の臓器は元気なのにそこだけ「おばあちゃん」になってしまって、更年期の症状が重くなったり、骨粗鬆症になりやすくなったりするリスクがあるそうです。

専門医がいうには、ホルモンを補充して子宮内膜を剥がし、擬似的に生理を起こすことでそれらのリスクを下げてくれるそうです。なので私は、ホルモン補充療法(HRT)を続けています。HRTは更年期症状や更年期障害の治療法としても取り入れられているんですよ。

——生理不順の際は、生理がこなくてラッキーくらいに思っていました……。

たかはし:子どもを望まず、ましてや生理痛などに毎月悩んでいたら、生理は単にわずらわしいだけだと思うのも無理はないですよね。ですが、生理がきちんときているということは、卵巣がしっかり働いているサインでもあります。本にも書きましたが、卵巣を若返らせることはできないし、卵子の数をあとから増やすこともできませんから。

リミットがあるものだからこそ、ほんの少しでも自分の生理で気になることがあれば、市区町村のがん検診や会社の健康診断などに自費をプラスして、卵巣の状態まで診てもらってほしいんです。すでに生理不順が気になっている人は、婦人科へ。30歳以上の人ならホルモン値を測る血液検査や“自分の卵の在庫数”が多いか少ないかを予測できるAMH検査を受けてみてください。後悔する前に、自分からアクションを起こすことはとても大切だと思います。

(取材・文:武末明子、編集:ウートピ編集部 安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
卵巣はSOSを出せない。突然「閉経のお知らせ」を受けた私が伝えたいこと

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