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離婚が「結婚の失敗」だなんて誰が言った?【小島慶子のパイな人生】

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恋のこと、仕事のこと、家族のこと、友達のこと……オンナの人生って結局、 割り切れないことばかり。3.14159265……と永遠に割り切れない円周率(π)みたいな人生を生き抜く術を、エッセイストの小島慶子さんに教えていただきます。

第11回第12回に続き第13回となる今回も、小島慶子さんの最新著書『幸せな結婚』(新潮社)の刊行を記念して、結婚にまつわる罠について書いていただくことに。今回は「結婚で失敗したくない」と感じている女性に向けたメッセージです。

元夫と離婚後も暮らしている友人

先日、久々に再会した友人が、「最近離婚したの」と言いました。彼女は海外在住で国際結婚をしていました。子供がいるから、同じ屋根の下で暮らしながらの離婚なのだそうです。

「それって、どんな感じ?」
「うーん、子供のためだから仕方ないけど、すっごい気が重いよ。でもね、離婚したらなんか急激にモテて」
「マジか! 誰かいい人いた?」
「ううん、もう男はたくさん。次は、女かな」

彼女の親友はレズビアンで、今回の離婚でもとても力になってくれたのだそう。その親友カップルを見ていたら、これからは女同士の方がいいかもなあという気がしたのだそうです。

離婚の背景の一つには、彼女の心が離れているのにもかかわらずパートナーが性的な関係を強いたこともあるようです。女性同士でもこのような関係は発生し得るけど、異性カップルだと女性が男性の欲望に応じるべきという思い込みが男女双方にあったり、身体的な力の差がある。それに、ひとたび心が離れてしまうと、男根の攻撃性や支配欲みたいなものに辟易するのもわかる気がするんだな。

もちろん性的な指向は人それぞれで、カップルごとに関係も違うから、彼女の真意はわからない。でも彼女が言った、望まないセックスを伴うパートナーとの固定的な関係に疲れる感じはわかる気がするのです。

これから結婚しようと思っている人がこんなのを読んだらどんよりするかもしれないけど、離婚って別に悪いことじゃないと思います。離婚したらその結婚の全てが無駄だったのかって言ったらそうじゃないし。亡くなり方がその人の人生を決めるのではないように、別れ方が結婚の全てを規定するわけじゃありません。

40代半ばだから掴めた幸せもある

40代半ばで、一回り以上年下の男性と再婚した知人もいます。彼女は30代で結婚し、程なく離婚して、本人曰くどん底の日々を送っていました。確かにその頃は表情も不安定だったし、態度もどこかおどおどしていたのに、今ではすっかりおおらかで温かい雰囲気に変わっています。

相手は仕事で知り合った男性で、実に爽やかな好男子。もし彼女が、彼と10年以上前に出会っていても、相手はまだ学生で、おそらく結婚には至らなかったでしょう。3年以上交際したそうですが、お互いに大人になってから巡り合ったから、年齢差を超えて結婚を考えることができたのかも。彼女が前の結婚を解消していなかったら、いまこんなに幸せそうな笑顔で新しいパートナーと一緒にいられたかどうかはわからない。離婚は世界の終わりではなく、新しい世界への前進と捉えることもできるのです。

また別の友人は、やはり40代半ばにして20歳以上年下の男性に口説かれるほどの離婚歴ありのモテ女。しかし年下にはまったく興味がなく、今は60代にときめいています(今どきの60代ってノリは中年ですから、全然ありだよねというのが私たちの見解)。

結婚前に留意しておくべき2つのこと

どうですか、現在アラサーであるウートピ読者の皆さんからすると40代なんて世界の終わりかもしれませんが、意外と豊穣の地なんですよ。てことはですね、30代で結婚して離婚してからでも、まだやりようがあるってことです。別に再婚しなくてもいいし、どんな形でのパートナーシップかはわからないけど、離婚したが最後、人生が砂漠化して人っ子一人いないところで生きていかなくちゃならないわけではありません。安心してください!

離婚することを恐れて結婚にいろんな条件を求めるより、離婚してもいいから結婚している間にいい経験ができるような関係を重視したらいいのではないでしょうか。どれほど完璧な相手を選んだと思っても、ダメなときはダメだし。

ではウートピ世代の皆さんが何に留意すればいいかというと、ズバリ対話のできる男を探すことと、経済力です。対等に話をして互いに変化し合える関係であれば、もしも離婚ということになっても、とことん話し合って決めることができます。そして何より大事なのは、結婚しても仕事は辞めないでいること。あるいは一度やめてもまたいつでも働けるようなスキルや実績を積んでおくこと。

日本では、男性に扶養される女性は優遇措置がある一方で、シングルマザーには過酷な現実が待っています。養育費も支払わずにいる男もいっぱい。事実上破綻している夫婦関係に縛られずに生きていくには、経済力を手放してはならないのです。

離婚を恐れる前にこれだけはやって

離婚したら子供への影響が心配という人に、一つ実例を。私の友人は、親が離婚していますが、母親が楽しく働き続ける姿を見て育ったため、実に自立した素敵な女性に成長しました。彼女の母親は離婚後も70代まで仕事を続け、一人で世界中に旅行に出かけるわ、大学に留学するわ、それはそれはかっこいいのです。

そんな母親をこよなくリスペクトする彼女自身も離婚しているのですが、それは「離婚という負の遺産が継承された」のではなく、母親が離婚して楽しくやっているのを見ているため、離婚することにネガティブなイメージがなかったのです。離婚は悪いことだという思い込みに縛られて不幸な結婚を続けるより、ずっといいですよね。

もちろん、家庭の不和は子供に何らかの影響を与えますが、それは両親の結婚が継続していても同じことです。不幸な結婚に耐えて嘆き続ける母親を見て育つよりも、彼女の場合は良かったのではないかと思います。

まあでも、結婚当初の関係と何らかの変化を遂げたカップルが関係を解消するのか維持するのか、その判断は理屈では説明できません。私が最近書いた小説『幸せな結婚』(新潮社)にはそんな、別れちまえばいいのに別れない、浩介と美紅という夫婦が出てきます。

傍目には見栄っ張りで打算づくで心ない夫婦に見えるんだけど、やっぱり当人同士には、打算と同時進行で形成されている執着というか、ある種の依存のようなものがあるんですよね。それを幸せと呼ぶのかどうかはわからない。でも、人と人を夫婦たらしめているものって、そんなに単純なものではないと思います。

とは言え、この美紅という女が結婚を戦略的に利用できるのも経済力があるからこそで、結論としては誠にあけすけではありますが、離婚を恐れるよりもしっかり働けということに尽きますね。

【新刊情報】
小島慶子さんの最新著書『幸せな結婚』(新潮社)が刊行されました。

情報元リンク: ウートピ
離婚が「結婚の失敗」だなんて誰が言った?【小島慶子のパイな人生】

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