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第二検索ワードの「ブス」は営業妨害だと思った理由【山崎ナオコーラ・羽田圭介】

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7月6日、東京堂書店(東京都神保町)にて山崎ナオコーラさんの新刊『ブスの自信の持ち方』(誠文堂新光社)の先行発売を記念したトークイベントが開催されました。

対談のお相手は、山崎さんのデビュー当時から15年以上交流があるという、作家の羽田圭介さんです。「『顔』を出しながら作家活動をすること」をテーマに、写真を撮られることへの想いや、なぜ顔を出すのかについて語り合いました。

ウートピではその一部を編集してお届けします。今回は、おふたりの出会いから、山崎ナオコーラさんが自身の写真の削除申請をした理由について。

羽田さんお手製のクッキー

羽田さんお手製のクッキー

「金髪」時代は一瞬なのに

山崎ナオコーラさん(以下、山崎):今日は大阪から会場まで来てくださって。お忙しい中ありがとうございます。

羽田圭介さん(以下、羽田):よろしくお願いします。(お土産の)クッキーは木曜夜から金曜日夕方にかけて焼きました。今日は東京駅に14時ごろ着いたので、イベント前に高校時代から通っているカレー屋へ寄って来ました。以前は大盛りを頼んでいたのですが、今日は普通盛り。一つの時代が終わったなと思いましたね。

山崎:それはなぜですか?

羽田:大盛りも普通盛りも同じ値段なので、昔は大盛りを選んでいたのですが、カロリーを気にしてしまって。同じ値段で量を多く食べたとしても、そのあと運動する時間のほうが無駄に感じられたんですよね。

山崎:そこまで計算するのは羽田さんらしいですね。大学1年生の時に金髪だったのが15年経って……。

羽田:会うとこの話しますよね。ナオコーラさんと初めてお会いしたのは、2004年の文藝賞の授賞式でした。僕らは同じ賞の年度違い。僕が03年、ナオコーラさんが04年。昨年自分が受賞した賞の受賞式に参加してみようと思って学校帰りに寄りました。それが僕とナオコーラさんの出会いです。

で、その時僕は大学1年の後期が始まったばかり。実はあの時、初めて髪を染めたんです。ドラッグストアで脱色剤を買って、自分で。だから金髪というか、限りなく脱色された茶色だったと思いますけど……。

山崎:04年は白岩玄さんと私が同時受賞したのですが、白岩さん以外でちゃんとお話しした作家は羽田さんが初めてでした。羽田さんは当時でいうところのギャル男っぽくなって行って……。

羽田:ああー。大学4年生の頃に少しそっち系に行きましたね。花柄のシャツを着たりして。でも、僕の写真は大学時代だけ特殊で、基本は「外見どうでもいいやモード」だった高校時代の自分です。

山崎さん(左)と羽田さん(右)

山崎さん(左)と羽田さん(右)

ツーショットって『道連れ感』がある

羽田:ところで、本イベントでのお客さんによる撮影の可否をどうするか、イベント中に決めてほしいと伝えられたのですが、どうしましょうか。僕はサイン会の時にツーショット撮影はOKにしています。

山崎:私はOKでもNGでもどちらでも。羽田さんがツーショットはOKというのはなぜですか?

羽田:単独で写真を撮られるのがイヤなんですよ。ツーショットならば、その写真がネットにアップされるにしても、どこか「道連れ感」があるじゃないですか。お客さん自身で顔を隠すような加工を施しても、首から下は写っている。

山崎:では今日は羽田さんという「道連れ」がいるので撮影OKということで。撮られる時のイヤなポイントはありますか?

羽田:あります。目の前のお客さんのサイン対応している時に、他のお客さんから勝手に撮られること。サイン中は目の前のお客さんに意識が集中しているので、他のお客さんに対してはある意味オフ状態。そこを撮られるのは何か心もとない感じがします。

山崎:面白いですね。テレビに出ている時は全方位的にオンなんですか?

羽田:テレビは……そうですね。まあ今もオンの感じでいます。

エゴサできるのは強いから?

羽田:『ブスの自信の持ち方』を読んでびっくりしたのが、ナオコーラさんのY新聞の写真の件。あれは勝手に撮られた写真がネットに掲載されたのですか?

山崎:授賞式でのことなので、受賞者のことは、いつでも誰でも撮っていいものなんでしょうね。けれど、自分としてはオンじゃない顔をパッと撮られて載せられた感覚。そして、当時の新聞のネット版は誰でも閲覧できて、コピーもできたんです。

羽田:それを許可なく転載するHPやブログも出て来て……。それを後々、1件ずつ消すように頼んで回ったと書かれていて、努力をされたんだなと思いました。そこではどんなやりとりがあったんですか?

山崎:サイトのメッセージフォームなどに書き込みました。今よりもネットリテラシーが浸透していなかった頃で、転載している人もただ知識がないだけで、普通の人だったんでしょうね。遣り取りの結果、消してくれる人も多かったです。

私がそこに労力をかけたのは、営業妨害だと思ったからです。本に興味を持って検索してくれる奇特な人がいても、「容姿の中傷」「性的なバッシング」という情報しか見られない。デビューから5年くらいの間、「山崎ナオコーラ」で検索したら、1ページ目はWikipedia以外は容姿の中傷のサイトのみが並んでいました。2ページ、3ページと進んでも、書籍に関することはなかなか出てこない。本のことが伝わらなくて迷惑だと思ったんですよね。だから、消してもらえるなら消してもらおうと。

羽田:検索するのとしないのと、どちらのメンタルが強いんだろう。僕は検索しないんですよ。

山崎:最初からエゴサーチはしない?

羽田:しなかったです。僕は作品に関して、自分の手応えにだけしたがえばいいと思っているんです。あとは、信頼できる人の助言だけ聞けばいい。それ以外は、時間の無駄だと思っている。

ただ、矛盾しているようですけど、検索をしてイヤなものを目にしてしまったら、それはショックだろうな、気にしてしまうだろうなと思うんです。

そもそも人の目は気にしないのに、見たらショックを受けるだろうなという極端なモードが並行してあるんですよ。だから、検索しない。ナオコーラさんは強いですよ。

第2回は7月17日(水)公開予定です。

ブスの自信の持ち方』は7月10日発売。ウートピでは山崎ナオコーラさんのインタビュー記事も近日公開予定です。お楽しみに!

情報元リンク: ウートピ
第二検索ワードの「ブス」は営業妨害だと思った理由【山崎ナオコーラ・羽田圭介】

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