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「しんどい」と思ったら“常識”を疑ってみる 話題の編集者に聞く、発想力の育て方

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30代に入ると、そろそろ白髪が出てくるのかな? 覚悟はしていても、はえてきたら、精神的に受け止められるだろうか? そんな心配をしている人もいるはず。加齢にともない、みんな白髪になっていくはずなのに、実際に街を歩いてみると、白髪の女性はあまり見かけません。それくらいあたり前となっている白髪染めの習慣ですが、金銭的・時間的・精神的な負担も大きいようです。

そんな中、白髪染めをやめた女性たちをピックアップした『グレイヘアという選択』(主婦の友社)が注目を集めています。4月に発売した同書は5ヶ月で4万5000部を突破。好評を受けて、10月18日には第二弾『グレイヘアの美しい人 ― 輝いているのはなぜ? ―』が発売されました。

編集を担当した依田邦代さんにお話を伺うインタビュー最終回は、話題の本を企画する発想力について聞きます。

【第1回】素敵にラクに歳を重ねていきたいから…「グレイヘア」誕生の裏側

話題を呼んだ『グレイヘアという選択』

話題を呼んだ『グレイヘアという選択』

自分自身が、年齢や役割にしばられていた

——依田さんは『OVER 60 Street Snap』や『グレイヘアという選択』と次々と話題の本を編集担当されていますが、企画はどのように思いつくのですか? ライフステージによる影響も大きいのでしょうか?

来月還暦を迎えるのですが、振り返って見ると若いときと比べても、中身はそう変わらないんです。でも、外見が変わると「私って、もう若くない」と思ってしまう。私自身、年齢ごとのあるべき姿に自分を当てはめていたのかもしれないと思います。

——とくに女性は、年齢や立場によって求められる役割が多いですよね……。しんどいです。

「主婦だから」「母だから」という縛りに「もう年だから」が加わるんです。

——依田さんは世間から求められる役割に悩んだことはありましたか?

30代のとき、子どもをふたり産みました。でも、こういう仕事をしていると、世間からすると、決していい母親ではないんです。夜は遅いし、家にいない。「ここまでして仕事を続けたほうがいいのだろうか」と悩むこともありました。

でも、今になって、子どもたちから「お母さんが仕事を辞めなくてよかった。このエネルギーを私たちに向けられていたら、大変だった」なんて言われています(笑)。

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苦しくなったときには、常識を疑ってみる

——編集者は、好奇心が必要な仕事だと思うのですが、年齢を重ねても、興味関心を広げるためにしていることはありますか?

今はネットで情報があふれていますよね。新しいサービスは、なんでも触れてみます。その中から、自分にひっかかったら掘り下げてみる感じですね。

——精神的な面で心がけていることはありますか?

「常識を疑う」ですかね。意識はしていなかったけど、結果的にそういう本を作ってきました。年齢や性別で縛られていることはたくさんありますが、苦しくなったときに、ふと疑ってみる。『グレイヘアという選択』に関して言えば、女性も髪を染めるストレスからくらい、解放されてもいいんじゃない? と思ったんです。

——しんどいことやつらいことをいつの間にか我慢してしまっているというか、当たり前のこととして受け入れていることは結構あります。

歴史を振り返ってみても、「女性だから」強制されて女性自身も我慢してしまっていることはたくさんあるんですよね。例えば、ココ・シャネルがコルセットの締め付けから女性を解放できたのは、オシャレなジャージのドレスを作ったからこそ。いくつになっても素敵で生き生きしている女性の姿を伝えたかったんです。「老いて人生下り坂」なんて思っちゃったら、白髪染めもやめられないですからね。

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——社会の空気として、「女性はそんなに我慢しなくていいよ」という流れを感じているんですが、どうですか?

日本でも、ありのままの自分の姿を肯定するボディポジティブや#MeeTooのムーブメントがじわじわと広がっていますよね。この本も、将来「昔、白髪染めをやめる本が流行ったらしいよ(笑)」と、笑ってもらえる時代がきたらいいなと思うんです。

——第二弾『グレイヘアの美しい人』はどんな人に届けたいですか。

素敵なシニアになるためには、若いときとは違うで攻め方があるんです。これからも、「年を重ねるって素敵」と思ってもらえるような本を作り続けたいです。

前作は、30代から90代まで幅広い年齢の女性に届いた実感がありました。なので、今作は、男性にも手にとっていただきたいですね。白髪染めひとつにしても、「女性がこんなに大変な思いをしているんだ」って、少しでも知るきっかけになったらうれしいです。

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(取材・文:小沢あや、写真:宇高尚弘/HEADS)

情報元リンク: ウートピ
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