DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」87回目のボヤきは「私ってコスパ悪い?」です。
この前、学生時代の友人の話を付き合っているパートナーにしたところ「●●(私)ってコスパが悪いね」と言われました。学生時代の友人は弁護士や医者だったり、大手企業に務めていたりする人が多いのですが、話の流れで彼女たちの職業を話したところそう言われました。彼女たちと会っても、仕事の話はしても年収の話なんて生々しい話はしないので、あまり意識していなかったのですが「確かにそうかもなあ」と思いました。
ただ、私は今の仕事がとても好きですし、お給料ももしかしたら彼女たちから見れば低いですが、自分としては満足しています。彼女たちを羨むということもありません。でも、その後に言われた「君は知らず知らずのうちに損をしているのかもね」と言われた言葉が引っかかっています。確かに、学生時代は好きな研究に打ち込んで就職活動もしないまま社会に出ました。生き方が器用とは言えないと思います。
“コスパ”って何だろう?
例えば1時間2000円の仕事が二つあったとして、それはどちらも時給2000円の仕事で机上では同じコストパフォーマンスなのですが、実際に両方の仕事をやってみると少し勝手が違ってくるんですよね。
楽しい時間というのはあっという間に過ぎ去ってしまうもので、それに反してつまらない時間はなかなか経過してくれないもので、同じ1時間でも楽しいかつまらないかによって感じ方が違ってくるんです。
楽しければ1時間が30分くらいに感じられて、時給が2000円でも体感時給は4000円になるんですよね。
その時間がつまらない1時間なら、その1時間は2時間にも感じられて、時給は2000円でも体感時給は1000円になってしまうんです。
同じコストパフォーマンスに見えても、時間の感じ方によってコストパフォーマンスは変動するということですね。
そして好きも極まれば、それはもう「仕事」とは感じられないくらいに夢中になってしまうもので、夢中になると私生活と仕事の隔たりがなくなり、それはもういわゆる「労働」とは感じられなくなるんです。
つまりは労働時間がゼロ、働かずしてお金が入ってくるという不労所得にも似たハイコストパフォーマンスが実現できるということです。
1日8時間みっちり我慢の労働に徹して月に100万の所得がある人と、夢中になれることを1日8時間夢中にやって月に30万の所得がある人。
どちらがコストパフォーマンスがよいかといえば、体感労働時間がゼロの後者のほうなのですよ。
コストパフォーマンスのよし悪しは労働時間と報酬の割合だけで決まるものではなく、その仕事が好きか否かという要素も多分に含まれるものであり、机上の計算だけで計れるものではないということですね。
好きなことをやったほうが得!
新卒から定年まで働くとして約43年、年間労働日数が240日、1日の労働時間が8時間として、生涯労働時間は82560時間になります。
これは日数にして3440日、年数にして約9.4年という時間を労働に費やすことになります。
好きな仕事、夢中になれる仕事をするということは、この9.4年という時間が丸々儲かるということ。
本当の意味でのコストパフォーマンスを考えるのなら、自分の好きなことをやったほうが人生はお得なんですよ。
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情報元リンク: ウートピ
確かに高給取りではないけれど…「好き」を仕事にした私ってコスパ悪い?【DJあおい】