短い夏が過ぎ、秋の気配を感じるこのごろ。秋の夜長には、元気をチャージできるような海外ドラマやリアリティーショーを楽しんでみませんか?
『ハピドラ!』(柏書房)の著者でイラストレーターのモモモスパークルさんに、オススメのプログラムをピックアップしていただきました。第1作目は、Netflixの人気リアリティ番組『クィア・アイ』です。
■あらすじ
現在シーズン5まで公開されているUS版に加えて、日本を舞台にファブ5が活躍する『クィア・アイ in Japan!』も公開されている。ヘアや美容の担当のジョナサン、ファッション担当のタン、メンタルケアとカルチャー担当のカラモ、料理担当のアントニ、インテリア担当のボビー。異なる分野のプロフェッショナルからなる5人組、ファブ5が、「より良い自分になりたい」と願う依頼主たち(通称:ヒーロー)を、それぞれの得意分野を活かして全力でサポートし、ヒーローたちを素敵にブラッシュアップしてゆく。
エミー賞に輝いたことも納得のこのショーは、自分をあまやかすのがちょっぴり苦手なあなたの心をほかほかのココアのようにあたためてくれるはず。
“改造”ではなく、ブラッシュアップ
『クィア・アイ』のいいところは、トレンドやスタイルを無理やり押し付けるのではなく、依頼主たちの本人たちがどうなりたいかを見極めて、こだわりや希望を形にしてゆくところ。
どうみても不健康なライフスタイルや、自虐的な発言など、自分を大切にしていないことが見てとれる部分はしっかり指摘する。でも依頼主の体型や髪質などについては決して否定的なことは言わない。「ゴージャス」「美しい」とほめてほめてほめまくる。
これからヒーローが、サポートなしでも「素敵な自分」を無理なく維持できるように、しっかり相手の話を聞き、それぞれの生活スタイルや経済面に合った着まわしやすいお洋服のチョイスや、スーパーの食材で簡単につくることのできる料理などを提案する。
ヒーローの多くは、もともと魅力的な人ばかりだ。それなのに、過去に出会った心ない人の言葉やツラい経験のせいで自分を愛してあげられず、「私なんて……」と、自分に呪いをかけてしまっている。
そんな彼らにファブ5は、「あなたって本当にセクシー!」「惚れちゃう!」「愛してる!」と、ポジティブな言葉を惜しみなく伝える。ヒーローたちがキラキラして見えるのは、ただ美しく着飾っているからではなく、ファブ5のサポートと本人の努力によって呪いから解放され、もともともっている魅力がひきだされるからだろう。
自信をつけた笑顔が最高!
毎回楽しみなのが、番組の最後にファブ5が集まって、進化を遂げた依頼主たちの「その後の姿」をモニター越しに叫んだり転げ回ったりしながら見守るシーン。5人が仲良くキャーキャーしているのをみているだけでも、なんだか元気がでてくる。そして何より、自分に自信をつけたヒーローたちの笑顔がもう最高!
ファブ5と一緒に新しい未来のための準備を終え、自分の力で一歩踏み出すその姿はまさに“ヒーロー”。みている私たちに勇気と感動を与えてくれる。あたたかく祝福する周りのひとたちに、またまた涙がとまらなくなってしまう。
自分を愛してあげたいとき、いまの自分に満足できないときに超絶おすすめのショー、『クイア・アイ』。ただ溢れ出る愛に胸がいっぱいになってしまい、号泣間違いなしなので、お出かけ前にメイクをしながら……とかはやめておいたほうがいいかも(笑)。
(イラスト・文:モモモスパークル、編集:安次富陽子)
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情報元リンク: ウートピ
あふれる愛に胸いっぱい…『クイア・アイ』【秋の夜長のイチオシ!プログラム】