【今週のボヤき】
話しているとつい「私が悪いのかな?」と思ってしまう同僚がいます。
例えば、誰かが差し入れしてくれたお菓子を分けるときも「私は残り物でいいです……」とテンションが下がる言い方をしたり、「私は○○さん(私)のようにポジティブじゃないのでつい悪い方向に考えてしまうんです」と相手を引き合いに出して自分のことを話したり(前半はいらなくない?)、「○○さん(私)ってそういうのが好きなんですね」と勝手にジャッジしたり(いや、別に好きでもないしなぜあなたが決めるの?)と、なんだかいやーな後味を残すというか「あれ? 私がいけないの?」と相手に罪悪感を抱かせるコミュニケーションを取ってきます。
同じことを言うにしても言い方に気を付けるだけでだいぶ印象も違うのになあとも思います。私が気にしすぎでしょうか?
人を傷つける二通りの手段
人を傷つける手段は二通りの手段があります。
ひとつは人を見下してマウントを取ること。
その人より優れているところを誇示して相手に劣等感を与えるやり方ですね。
負けん気の強い人がよくやる意地悪で、パワハラタイプの意地悪になります。
もうひとつのやり方はパワハラタイプとは逆。
自分がパワハラを受けているかのように見せるためにあえてその人の下に潜り込むんです。
卑屈を装ったり、ネガティブを装ったり、自分を弱々しく見せることによってまるでパワハラの被害者のように振る舞うわけです。
これをやられると自分がパワハラの加害者のように感じてしまい、身に覚えがないのに「あれ? 何か悪いことしたかな、、、」と無駄に罪悪感を感じたりしてしまうんですよね。
弱者を装うことによって下からスピリチュアルアタックを仕掛ける無敵のネガティブハラスメントが増えているんですよ。
卑屈な人の悪循環
しかし、中には本当の卑屈な人もいて、そういう人は別に攻撃のために弱者を装っているわけではなく、ただ善意が空回りしているだけの可哀想(かわいそう)な人なんですよね。
人間卑屈になってしまうと何をやってもうまくいかない悪循環に陥ってしまうんです。
善かれと思って遠慮したつもりがかえって周りに気を使わせることになってしまったり、善かれと思って人を立てたつもりが自分の劣等感を痛々しくお披露目しただけだったり、やることなすことすべてが誤解を招き、誤解を招いたことによってさらに卑屈になり、もがけばもがくほど卑屈の沼に深く沈んでしまうという卑屈地獄にハマってしまうわけです。
そこに悪意はなくても、卑屈な言動は人に罪悪感を与えてしまうということ。故意にネガティブハラスメントをする人のモデルみたいなものですね
生まれながらに卑屈な人なんていなくて、卑屈な人は社会が生み出してしまうんです。
信頼していた友人グループからある日突然疎外されてしまったり、上司の言う通りに仕事をしていただけなのに身に覚えのないミスの責任を取らされたり。
嫌いなやつから裏切られてもムカつくだけなのですが、信頼していた人の裏切りはトラウマ級の傷になってしまうんですよね。
そうなるともう他人を信頼するのが怖くなり、自己防衛として警戒心が過剰になり、無意識に最強のポジションである卑屈ポジションを取ってしまうということです。
他人に心を開くまで時間のかかる人種なので、もしそれが悪意のない卑屈ならば長い目で見ていただきたいところ。
悪意の有無の判断は難しいところですが、人としてぜひ悪意はないものとして対応してください。
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