【今週のボヤき】
同じチームで仕事をしているリーダーが“指示待ち”ならぬ“指示しない”人で困っています。この前も急にやってきて「クライアントから今日中に企画を3本出してほしいと言われている」と言っていたので「近況報告かな?」と思い「そうなんですね」と答えて自分の仕事に戻ったところ、そのまま立っていました。「もしかして、私にやれってことなのかな?」と思い「私がやりましょうか?」と言ったところ「ありがとう!」と満面の笑みで去っていきました。
一事が万事その調子で、今の状況や起こっている事実を言うだけで「私はこうしてほしい」という要望や指示をしてきません。最初のうちはこちら側が察したり、くみ取ったりしていろいろやっていたのですが、疲れてしまいました。おそらく自分で責任を取りたくないからメンバーに指示もしないし、お願いもしないんだと思います。ほかのメンバーも懲りたのか、今ではリーダーが何か言ってもみんな「そうなんですね」と返すだけです。一人で仕事を抱えて大変そうな彼女を見ると、ちょっとかわいそうかなと思うのですが、自分の考えや要望を伝えようとしないのだから仕方ないかなとも思います。私は冷たいでしょうか?
「指示はしないけど報告はする」理由
人の上に立ったからといって、強権的に仕事を振ればパワハラになってしまうかもしれないし、かといって友達感覚でみんなと仲良く仕事をしていれば、下の者になめられてしまうかもしれないし、もう面倒になって放牧してしまえば、お偉いさん方に手腕を疑われてしまうかもしれないし……。
自分の立場を守りつつ、下の者からも信頼を得て、お偉いさん方にも認めてもらえる仕事をするのって、今の時代はものっっっすごく難易度が高いんです。
だから中間管理職の立場にいる人たちは、下から上から横からと、四方八方から突かれて、軒並み頭を抱えているんですよ。
そんなときに便利なのが、相談文にあるような「指示はしないけど報告はする」というやり方なんです。
上から降ってきた仕事を報告する、そして下の者のリアクションを見て、自分のアクションを決める、というやり方。
強制はしていないのでパワハラにはならないし、報告だけはしているので上の者としての面目もギリギリ保っている、そして誰もやらなければ最悪自分でやればいいという、ディフェンスに特化したやり方が「指示はしないけど報告はする」というやり方なんです。
もしかしたら試されているかも?
しかもこれをやると下の者の性格がよく見えるという特典も付いてきます。
「私がやりますよ」と自主性を見せる者、こちらの意図は分かっているくせに分からないフリをして逃げる者、本当に分かっていない天然な者、さまざまな性格が垣間見られて個々の扱い方がつかめますので、試し行動的な意味合いであえてこの手を使う人もいるくらいです。
もちろん目をかけてもらえるのは自主性を見せる者、次いで悪意のないただの天然ちゃん、そして最も後れを取るのが分かっているくせに分からないフリをして逃亡するズルい者です。
その人がただの保身なのか、それとも試し行動の一環なのか、何か意図があるかどうかさえ分かりませんが、「もしかしたら自分は試されているのかもしれない」という疑念は持っていたほうがいいのかもしれません。
上の人というのは良くも悪くも何かしらの「したたかさ」という武器を持っているものですからね。
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情報元リンク: ウートピ
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