2月9日は、「肉の日」です。スーパーや飲食店などでは、「肉の日」にちなんだ商品や特別メニューが登場したり、割引フェアを開催したりするので、お肉を食べる機会がますます増えそう! また、うるう年の今年は、2月29日も「肉の日」なので、まさに肉づくしの1カ月となりそうです。
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「食品ロス」の約半数は家庭に原因があった!
焼き肉やステーキ、とんかつ、ハンバーグ、唐揚げなど、幅広い調理方法があり、私たちの食生活に欠かせないお肉。しかし、最近では、「食品ロス」を耳にすることもしばしば……。規格外品や売れ残り、食べ残しなど、世界の食料廃棄量は、年間約13億トンにものぼり、生産された食料のおよそ3分の1が廃棄されているそう。
日本では、2019年に「食品ロス削減推進法」が施行され、本格的な対応が始まっていますが、それでも食糧廃棄量は年間約643万トンにのぼっています。その約半数は、家庭での「食品ロス」が発生要因です。「食べ残してしまった」「食べないまま消費期限が切れてしまった」といった経験がある方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、お肉を無駄にすることなく、美味しく保存できる方法をご紹介します!
保存のコツは「急速冷凍」「ゆっくり解凍」
スーパーでお肉を買ったあと、しばらく保存するために冷凍庫に入れることがあります。ところが、冷凍庫は乾燥しているので、お肉に含まれる水分が抜けて霜になる「冷凍焼け」を引き起こすことも……。上手に冷凍しないと、お肉の味が落ちてしまったり、食感や色が悪くなったりします。
お肉をおいしく冷凍する一番のコツは、できるだけ短時間で温度を下げる「急速冷凍」をすること。冷却効率を上げるために、お肉をできるだけ平らな状態にしたり、アルミ製のトレーやバッド、もしくはアルミホイルの上にお肉を置くことで、短時間で冷凍することができます。
一方、解凍するときは、凍った状態から徐々に温度を上げる「ゆっくり解凍」がポイント。電子レンジなどで急激に温度を上げてしまうと、うまみ成分が水分と一緒に流れ出てしまうのでNGです。冷凍庫から冷蔵庫に移して解凍したり、時間がないときは流水や氷水で解凍したり、「ゆっくり解凍」を心掛けましょう。
ちょっとひと手間!「漬けワザ冷凍」もおすすめ
また、お肉をたれに漬け込んで冷凍する「漬けワザ冷凍」もおすすめです。たれがお肉をコーティングすることで、「冷凍焼け」による味や色の変化を抑えることができます。下味が付いているので、ササッと調理することができ、家事の時短にもつながります。
「漬けワザ冷凍」の方法は、とっても簡単! まず、ジッパー付きの袋にお肉を入れます。たれを注いで、袋ごと軽くもみ、お肉全体に味をしみこませます。お肉を平らな状態にして、できるだけ空気を抜いて密封し、冷凍庫に入れれば完成です。冷凍後は、約2~3週間を目安に使い切りましょう。
なお、たれの分量は、肉の重量の対して、約25%を目安にしてください。バーベキューや焼き肉などで、使いきれずに残ってしまいがちな「焼き肉のたれ」を有効活用すれば、「食品ロス」も抑えることができて一石二鳥。
さらに、「焼き肉のたれ」に漬け込むと、たれに含まれる有機酸の働きによって、お肉の保水力が高まるという効果も。調理時の肉汁の流出が抑えられ、ジューシーでやわらかいお肉を味わうことができます。お肉に含まれるイノシン酸とたれに含まれるグルタミン酸の相乗効果で、うまみもアップ!
節約のためにも「食品ロス」を意識してみよう
食品を無駄にしないだけでなく、節約という面でも「食品ロス」を減らすことは重要なこと。「食材を美味しく冷凍保存する」ことはもちろん、「買い物の前に、冷蔵庫をチェックしてから必要なものだけを買うようにする」「食材を使いきりたいときは、レシピ投稿サイトを参考にする」といったことを心掛けてみましょう。
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情報元リンク: ウートピ
食品ロスの半数は家庭から…「もう無駄にしない!」お肉の上手な保存術【肉の日】