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鏡の前の“今の自分”が好き…「自分なんて」と思ってた私が変わったきっかけ【渡辺直美】

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自分に自信が持てず、仕事も恋にも積極的になれないヒロインが、ある日頭を打ったことで美女になったと錯覚し、ポジティブな性格に生まれ変わり、やがて人生も順調に動き出す……。

全米ナンバー1コメディエンヌ、エイミー・シューマーさんが主演する映画『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』が12月28日に公開されます。

主人公・レネーの日本語吹き替えを務めたのはお笑い芸人で、女優やブランドプロデューサーなどマルチに活躍中の渡辺直美(わたなべ・なおみ)さん。

直したい部分や嫌なところもあるけれど、欠点も含めた“今の自分”を素直に受け入れられたら、「今のワタシ最高!」って言えたら、どんなに世界は変わるだろう……。

そんな気持ちにさせてくれる魅力いっぱいの等身大のヒロイン・レネーを演じた渡辺さんに3回にわたってお話を伺いました。

【第1回】渡辺直美さんから「私なんて…」が口癖の貴女へ

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10代の頃は「私なんて」と思っていた

——レネーは頭を打ったことで、勘違いとは言え、意識改革をして内面がポジティブになったおかげで仕事も恋愛もうまくいくようになります。渡辺さんもInstagramで「最も輝いた著名人」に贈られる「#MVI2018」*を3年連続で受賞して殿堂入りされるなど、ファッションアイコンとしても女子からの憧れの的です。渡辺さんもレネーのように変わったきっかけはあるのでしょうか?
*Most Valuable Instagrammer in Japan

渡辺:振り返ってみると、自分の10代のときとまったく違うんですよ。根本的な考えは変わっていないのですが、生き方とか街を歩くときの自分のスタイル、どういうふうに人と喋ったほうがいいか、という部分は変わりました。

10代の頃は「自分は太っているから」とか、かわいい子たちと比べて「私なんて」と思っていました。まわりの言いなり、ではないですが、まわりや男子からの「お前は太っているからそっちな」「かわいい子はこっちね」という扱いに自分も慣れていた。

「女芸人のくせに」の言葉にイラついていた

——渡辺さんも「私なんて」と思っていた時期があったのですね。

渡辺:でも、この世界に入って、自分がやりたいコントやビヨンセのものまねをやって、自分は昔からお化粧が好きだったり、エクステも好きでつけていたりしたのですが、当時はそういう格好をしている女芸人はあまりいなかったんです。

テレビに出ている先輩はそういう方もいたけれど、劇場に出ている私たちは(オシャレをすると)「本当に女芸人なの?」とか「芸人だからヒールやパンプスなんて履くなよ」「スカートなんて履くなよ」と言われて、おそらくそこで私はイラついたんでしょうね。

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「なんで化粧しているの?」「男ウケ狙ってるの?」「女芸人なんだから」ってみんな冗談で言っているんだけれど、冗談ってわかっているんだけれど、私はイラついたんでしょうね。「別に化粧したかったらしてもよくない?」「エクステつけて髪の毛染めたっていいじゃん」って。

それで、どんどん内から出てくることが多くなって、まわりの声は関係なしにいろいろな服を着ていたんです。当時は(女芸人は)Tシャツとジーンズじゃないとダメという風潮があったんですが、そういうのも脱却して、ワンピースや好きな服を着て行っていました。

もちろん稽古のときは動きやすい服装に着替えるのですが、そんなスタイルを続けていたらだんだん「これが直美だよね」ってまわりの評価が変わっていったんです。

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先輩から「そういう化粧が濃いのは男は好きじゃないよ」と言われても、「『この化粧が好き』と言ってくれる人もいるし、あなたが好きじゃないだけでしょ」というマインドに変わっていたったんです。

すると「私もこういう直美ちゃんみたいな服を着たい」と言ってくれる人が出てきて「私を見て元気になってくれる人がいるんだ」ってわかったときにすごく変わりましたね。

そこから洋服のブランドのお話もいただくようになったし、時代もそういうのを受け入れてくれるようになった。そんなところにちょうど自分がハマったのかもしれないですね。

自分を変えたほうが楽しく生きられる

渡辺:だから私は「デブ」って言われてもなんとも思わない。それは、自分がポジティブに変えられると思ったから。

デブって言った人に対しては「私のことを見て、デブって言って、当たり前のことを言って何が楽しいんですか?」って。そういう面白さになるじゃないですか。

それに「引き出し少なくない?」って。太っている人を見てそのまま「デブ」って言うなんて「語彙力なさすぎじゃない?」って。そんなふうにして自分の気持ちを変えたほうが楽しく生きられるなと気づきました。

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鏡の前にいる“今の自分”が好き

——映画のコピーの「今のワタシ最高!」にもある通り、渡辺さんはレネーそのもので、生き方も含めてすごく素敵だなあと思います。

渡辺:ありがとうございます。もし、レネーのように頭を打って、自分のどこかを変えられるとしても私は見た目は、今のままでいいかなって思います。もしこれで美人になったら、今までの自分と違うから破滅すると思う。

やっぱり、毎日見ている鏡の前にいる自分が好きだから。「太っているし、背中の肉が取れなくてやばいなー」みたいに鏡の前で確認している自分も好き。見た目はパーフェクト。とはいえ、ここから50キロくらい痩せたとしても、そんな自分も好きだと思います。

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※次回は12月27日(木)公開です。

(聞き手:ウートピ編集部:堀池沙知子、写真:宇高尚弘/HEADS)

■映画情報
『アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング』
12月28日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー

『アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング』メインカット

『アイ・フィール・プリティ!人生最高のハプニング』メインカット

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情報元リンク: ウートピ
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