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自己犠牲がクセになってない? 「私ばかり我慢してる」と思っている貴女に伝えたいこと

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エッセイストで翻訳家の渡辺由佳里さんと、働く女性のキャリア支援や婚活コンサルトとして活躍中の川崎貴子さん。このほど、アメリカ在住の渡辺さんが一時帰国したことで対談が実現しました。

20、30代のウートピ世代の女性から見れば”頼れる先輩”のようなお二人。2018年に話題になったニュースから働く女性に身近な仕事や恋愛、結婚の話まで、ウートピ世代の女性に向けてたっぷりと語っていただきました。

【第1回】女性も男性もそろそろ“役割”から降りたがっている?
【第2回】結婚相手を選ぶときに覚えておいてほしいこと
【第3回】モテる人ばかり好きになる貴女に伝えたいこと

(左から)渡辺由佳里さんと川崎貴子さん

(左から)渡辺由佳里さんと川崎貴子さん

「頑張り」も「我慢」も実は自分のため

——昨年秋に『獣になれない私たち』(日本テレビ系)というドラマが放送されました。新垣結衣さん演じる主人公は「常に笑顔」で「仕事も完璧」にこなす“愛され女子”なのですが、気を遣いまくっているせいで身も心もすり減っているんです。「私さえ我慢すればうまく回るから」と頑張りすぎちゃう女性っているよなあと思いながら見ていたのですが……。

川崎:多いですよね。この前もコラムに書いたのですが、企業が求めていることと女の人が目指しているところがズレちゃっているのかなって思います。というのは、仕事ではその人の意見や結果を求めているのに、真面目に良い子でいるっていうことにすごくエネルギーを注いじゃっているんですよね。

「女の子なんだからちゃんとしなさい」と育てられてきたのと、昔は女性を社員の“お嫁さん候補”として採用していた企業もあるので、「真面目でちゃんと素直で良い子でキチンとしているね」って言われることにすごい価値があったんですよね。今は「で、結果は? 君の意見は?」と言われますよね。

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渡辺:私はアメリカに住んでいるので日本のドラマはよくわからないのですが、若い日本女性について川崎さんがおっしゃるようなことは私もときおり感じます。こちらは結果を求めているのに、「自分が一生懸命やっていること」ばかりを訴える方がいます。

川崎:「良い子であること」とか「ちゃんとすること」ばかりにパワーを注いでいると、社会の自分の評価と頑張りのズレが大きくなって病んじゃうと思うんですよ。

渡辺:「私はこんなに頑張っているのに」「自分を犠牲にしているのに」と思っているかもしれないのですが、犠牲になってくれることは求めていないんです。「我慢すること」をありがたく思う人はいないので、それは早いうちに気づいたほうがいいと思います。

厳しい言い方かもしれないですが、頑張ったり我慢したりしていることを強調する人は、「他人のため」ではなく、「自分のため」にやっていることが多いのです。自分の価値観をそこに見出してる。

だから、自分を犠牲にすることに美意識を感じないほうがいいと思います。誰も幸せにはならない。

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頑張っちゃうのは自分に自信がないから?

——頑張りや努力を過剰に評価してしまうのも昭和の価値観という気もします。そろそろ平成も終わるのに……。

渡辺:若いころの絶望感って、自分に興味がありすぎることとつながっているんですよね。

——自意識にとらわれすぎているってことですか?

川崎:そうそう。まわりの人は全然そんなの見てないんですよ。

——自己犠牲に価値を見出してしまうというのは、自分に自信がなかったり、自己肯定感が低かったりすることにも関係があるのかなと思っています。前職で新卒の教育をしていたときも「みんな優秀なのに、なんでこんなに自信がないのかな」と思っていました。

川崎:せっかくいい男性が自分に好意を寄せてくれても自己肯定感が低いと「この人、変わってるな。私のことを好きなんて、変な趣味の人だな」って思っちゃうんです。

渡辺:そういう人、日本人女性に多いみたいですね。

川崎:でも、自己肯定感が高いと「私のこと好きなんて、あなた見る目があるわね」って(笑)。

渡辺:そうそう。自信がないときってモテないんですよ。一人から好きになられると、急にたくさんの人からモテる現象がありますよね。それは、一人から愛されることで自信がつくからなんですね。けれど、これは良いようで、実は問題があるんです。他人に肯定されることで持つ自己肯定感って、自分のものではないので長続きしないんです。でも自分の視点で自己肯定感を持てば、絶対にモテるようになります。

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川崎:自己肯定感が低いと、自分に絶対に振り向かない人ばかり気になるんですよ。自分の物語の中では、自分が振られるというエンディングも決めちゃっていて。主演俳優は最終的に自分を振る、冷たくて振り向いてくれない人しかダメ。で、それで何を確認したいかというと、「ほら、やっぱり!」っていうことなんです。

渡辺:「私はダメなんだ」というストーリーを自分で作っちゃうんですよね。

——えっ、なぜわざわざそんなストーリーを作るんですか?

川崎:傷つきたくないからです。「私もそういうふうに思ってたよ、幸せになれないって知ってたよ。ほら、やっぱりね」って。丸裸でワーッと行って、ワーッと傷つけられるんじゃなくて、自爆しに行っちゃう。

——生身で傷つくのが怖いから武装して自爆するんですね。

渡辺:だからそういうストーリーを書いちゃダメなんです。それは恋愛だけじゃなくて、仕事にも当てはまります。日本人だけではなく、多くのアメリカ人もやってることですが。

褒め言葉は素直に受け取る

——適度に自己肯定感を持つためにはどうすればよいのでしょうか?

川崎:うち*の生徒さんたちを見ていても自己肯定感が低い子が多いんですね。だから、いろいろなワークをやっています。

例えば、「髪の毛を切ったり、化粧方法を変えたり、他人から褒められやすい部分を1個変えてください」と言います。そして、褒められたら必ず「ありがとうございます。うれしいです」と言ってくださいと。分かりやすい部分を変える、褒められる、お礼を言う、の3つをセットにしてワークをしますね。
*川崎さんが主宰する婚活結社「魔女のサバト」

渡辺:本当にそうですね。「きれいですね」って言われたら「ありがとうございます」と言う。「そんなことないですよ。私おばさんですから」とか、「ブスですから」とか妙な謙遜をしてはダメ。褒め言葉はプレゼントなのでありがたくいただく。社会から押し付けられた長年の習癖を変えるのは難しいのですが、私自身が自分に言い聞かせていることです。

川崎:あとはハッピーエンディングに書き換える作業の手伝いをしてます。

渡辺:ハッピーエンディングに書き換えるとはどういうことですか?

川崎:まず、「未来」と「今」があって、「今」は、今日の私を振り返るときの文の最後をポジティブにするんです。「今日はこれしか仕事が終わらなかった」ではなくて、「今日はここまで仕事ができた」にする。「今日はこんなに頑張れた」とか「今日の私はよくやった」とデイリーの自分を褒める。

「未来」は、強力な自分にとっての生活をイメージする。「こんな素敵な旦那さんがいて」「こんな素敵な仕事をして」のような、自分が本当に望むハッピーな未来をめちゃめちゃ想像させますね。そのときのポイントは、「人が羨む」ではなくて「自分が望む」ことを想像する。婚活塾では、「お母さんが喜ぶ」ではなくて「自分自身が望む結婚」をめちゃくちゃイメージさせます。

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渡辺:自分の良いところを探すのもいいと思います。分からなかったら友だちに尋ねてみるとかね。教えてもらったら、ちゃんと鏡を見て「私って、けっこう素敵だよね」って話しかけてみる。

川崎:みんな悪いところばかり掘っちゃうんですよ。とても魅力的な女性達なのに。

渡辺:学校でも苦手な課目があると、そっちばかり叱られるでしょう? たとえば数学とか。でも、全員が数学者になるわけじゃないので、無理して一生懸命頑張る必要はないんです。やりたいことのために苦手なことがボトルネックになっているなら、ボトルネックにならない程度に頑張らないといけない。でも、そうでなければ、得意なところを伸ばすのにエネルギーを費やしたほうがいい。

私はすっきりした環境に住みたいので、努力して苦手な整理整頓がある程度できるようになったのですが、全然得意じゃないです。毎日24時間費やして血がにじむような努力をしても、近藤麻理恵さんのようなプロには絶対になれません。

川崎:「渡辺由佳里さん」の無駄遣いですよね。

渡辺:浪費しても見返りがない無駄遣い(笑)。

ネガティブな人をまわりに置かない

川崎:まわりにいる人も大事ですよね。「今日も明るいね。元気になるわ」って言ってくれる人がまわりにいるかどうかも重要かも。だから友だちも、そういう人と付き合ったほうがいいですよね。

渡辺:ふだん付き合う人はとても重要ですよね。ネガティブな人を周囲に置かないというのは、すごく大事。気づかない間に悪影響を受けてしまうから、ネガティブな人は切らないといけませんね。冷たいようで申し訳ないけど。

川崎:特に自己肯定感が低い人は、ネガティブな人といちゃダメ。そういうことも自分のマネジメントだと思います。

(構成:ウートピ編集部:堀池沙知子、写真:宇高尚弘/HEADS、撮影協力:PENCIL AND PAPER)

情報元リンク: ウートピ
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