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判断材料は「自分の気持ち」岩井勇気が大事にしていること

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お笑いコンビ「ハライチ」の岩井勇気(いわい・ゆうき)さんによるエッセイ『どうやら僕の日常生活はまちがっている』(新潮社)が9月28日に発売されました。

10万部を突破した前作『僕の人生には事件が起きない』(同)に続く2年ぶりの新作。近所のヨガ教室に行った話や珪藻土マットレスをめぐる母親との攻防など、岩井さんのなんでもない日常をつづり、小説の執筆にも挑戦しています。

前編に引き続き、後編では「失敗」や「苦労していないこと」をテーマにお話を伺いました。

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つまずいた時に自分に合っているかどうかを判断する

——前編でいろんなことに挑戦している話を伺ったのですが、時には続かなかったり、うまくいかなかったりすることもあります。岩井さんは「失敗」をどんなふうに捉えていますか?

岩井勇気さん(以下、岩井):つまずいた時に、初めて「自分に合っているか、合っていないか」が分かると思うんですよね。つまり、つまずいた後に「どうしようかな?」という努力をしたいのか、それともしたくないのか。正直、自分も潔くやめているものはいっぱいありますよ。

例えば、演技はそんなに好きじゃなくて。今のところは、みなさん褒めてくれるんですけど、「いや、ちょっとダメだな」とか「もっとちゃんと演技してよ」みたいなことを言われちゃったら、別に努力はしたくないのでやめます。だから僕に演技をやらせたいんだったら、本当に繊細に扱ってもらいたいですね(笑)。

エッセイに関してもガミガミ言われたらやりたくないです。今はギリギリ、何か言われて修正したら、「良くなった」って褒めてくれるのでやってますけど。2回くらい修正が入って「これはちょっと……」って言われたら、その題材はボツにしちゃいます。

——それは人から何か言われることにストレスを感じるからですか?

岩井:人と話し合って作ることが、好きじゃないんですよね。何かを作る時に、混じりっ気のないものを作りたいんです。他人の手が加わると、急に興ざめしちゃって。僕は、できあがった時に、「すごく良い感じにできた!」というのが一番好きなので。それを、「こうじゃないか?」と言われて、大幅に変えられちゃうと、急に楽しくなくなっちゃう。絶妙なバランスで組み立ててたのに、「もう、僕の作ったものじゃないじゃん……」って。

——確かにもともと持っていたスピリットが損なわれる感じがしますね。

岩井:他人と話し合って、組み立てていくんだったら、「また新しいものを書いたほうが早いな」って思います。

——みんなで一つのものを作っていくことをよしとされる風潮が強いから……。

岩井:そういうのありますよね。基本的にハライチは澤部が全部従ってくれるので。

——澤部さんはベストパートナーなんですね。

岩井:うん、だからこれまでやってこれたのかなと。そう考えると、他人と何かを作ることは、得意じゃないような気がします。

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「苦労してなさそうだよね」への切り返し方

——岩井さんはいろんなインタビューやメディアで、「下積み時代がなかった」「苦労していない」と堂々とおっしゃっています。よく「苦労してなさそう」と言われる私としては、「あまり苦労していないこと」に謎の罪悪感を感じてしまうことがあるので、岩井さんならどう切り返すか聞きたいです。

岩井:例えば、金持ちの息子に対して、「もともと、金持ちですよね?」って聞いた時に、「いやいや、そんなことないです!」って返されたほうが、いやらしいと思うんですよ。金持ちという事実には変わりないですから。「そうなんですよ~。ラッキーですわ!」って返されたほうが、すがすがしいなって思うし、そいつのほうが好きになる。だから僕は、「苦労なんかしなくて良かった~! やった~!」って言ってます。そのほうが気持ち良くないですか?

——肯定しちゃうんですね。確かにそっちのほうが気持ちいい気がする。

岩井:だから、「そうなんだよね、私ってあまり苦労してないんだよね」って言ったほうがすがすがしい気はしますけどね。それに、好感度も高いと思います。僕は心底、あまり苦労しなくて売れてラッキーって思ってますからね。

——苦労していないこと自体は悪いことではないはずなのに、「苦労しているほうが(人間として)深みがある」みたいな言われ方をするとなんだか責められてる気分になっちゃって。

岩井:それは、後付けですよね?「あれはこういう意味があったんだ」とか、「あれだけ苦労したから、今の私がある」とか、自分に言い聞かせてる感じがないですか?「苦労して嫌だった」で、別にいいと思いますけどね。

——そうですね。苦労してないことで無駄に罪悪感を感じることはないんですね。

岩井:だって、他人にまったく迷惑をかけてないでしょ? 例えば、他人への迷惑で言うと、驚いて「わっ!」って大げさに悲鳴を上げる人とかいるじゃないですか。びっくりするからあっちのほうがよっぽど迷惑ですよ。「悲鳴をあげたら誰かが『大丈夫?』って言って、助けてもらえた人なんだろうな」って思っちゃうんですよ。だから、「僕が苦労しなかったことで他人に迷惑をかけましたか?」と思います。「僕は最高です!」って、ハッキリ言いたいです。

だから「そんな、私なんて……」って謙遜してるヤツに、騙(だま)されないほうがいいですよ(笑)。「ここは謙遜しておいたほうがいいんじゃないか」という、打算的なヤツの良くないところというか。僕はあんまり好きじゃないし、せこい印象を受けますけどね。

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「自分の気持ち」を大事にしないと自分がなくなっちゃう

——最後に、読者へメッセージをお願いできますでしょうか?

岩井:これってどんな記事になるんですか?

——岩井さんのお話を伺っていて、究極のポジティブ論だと思ったんです。みんなスタート地点や生まれ持ったものは違うけれど、なんとか「世界で一番自分が自分をうまく使う」ようにしていくというのが。そのためのヒントを伝えられればと思いました。

岩井:「ストレスを天秤にかける」と言いましたが、みんな「自分は本当はどう思っているのか」が、分からなくなっているんです。「他人にどう思われてるか」といったことも、全部混ぜちゃってるので……。

「楽しい」とか「つらい」とか、自分の気持ちを混じりっ気なく考えることで、ストレスを天秤にかけることができると思うんですね。本当に単純に、単純でいいんですよ。「楽しい」とか「嫌だな」とか、そういう気持ちは、最終的な判断材料として絶対に必要じゃないかなと思います。

——「外からの影響で、自分の気持ちが分からなくなる」ということですか?

岩井:そうそう。でも、本当は分かるはずなんです。「心から楽しいのか」「楽しいと思おうとしているのか」は、自分で分かるはずなんですけどね。僕はわりと、そこにいつも従って行動しています。自分の気持ちを判断材料にしないと、自分がなくなっていきますから。

——最初におっしゃってた「自伝は書かない」という話にも通じるものがありますね。

岩井:そうですね。難しいかもしれないけど、自分の気持ちは大切にしてほしいなと思います。

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(聞き手:ウートピ編集部・堀池沙知子、写真:宇高尚弘)

情報元リンク: ウートピ
判断材料は「自分の気持ち」岩井勇気が大事にしていること

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