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自分まわりの花粉スポット、ここに絶対注意!【耳鼻咽喉科専門医に聞く】

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今年もまた、花粉による鼻水、くしゃみ、目のかゆみのつらさを思うと、春を迎えるのが憂うつになる人も多いのではないでしょうか。耳鼻咽喉科専門医でとおやま耳鼻咽喉科(大阪市都島区)の遠山祐司院長は、「花粉症による症状をまねくポイント、スポットは自分の身近な場所にも潜んでいます」と話します。詳しく聞いてみました。

鼻水、くしゃみ、涙は異物を取り除くための防御反応

はじめに遠山医師は、花粉症のケアでもっとも重要なことについて、次のように説明をします。

「花粉症による鼻水、くしゃみ、目のかゆみ、涙などの症状はどれも、スギやヒノキなどの花粉を体が異物と認識して、それらを取り除くために起きる防御反応です。

花粉が鼻や口、目から入り込み、粘膜に付着すると、くしゃみや鼻水、涙が出ます。そのため、症状を無理に止めるのではなく、花粉を体内に取り込まないために、花粉を付けない、持ち込まないことがもっとも重要になります」

花粉を避けるには多くの注意が必要と思いますが、コツはあるのでしょうか。

「とくに、鼻と口に近い部分に花粉が近づくことを避けましょう。また、部屋の中は安全と思いがちですが、実は自分が花粉をまねいていることが多いことを知っておき、ケアしてください」と遠山医師。次に、その具体的な場所とセルフケア法を教えてもらいましょう。

顔の近くと部屋のここをクリーンに

(1)メガネ…帰宅したらすぐに洗う

メガネは鼻と口に近いうえに、メガネの上部のすき間から花粉が入り込んでくることがわかっています。花粉対策用の大きなメガネ、ゴーグルをかけましょう。また、帰宅時に、メガネをかけたまま室内に入って使い続けていると、花粉を持ち込んで吸い込むことになります。

メガネは玄関先ではずし、洗面所に直行して手と顔とともに洗ってください。感染症対策としても同じことが言えます。

(2)マスク…玄関ではずす

(1)と同様、外出先でしていたマスクをしたまま屋内に入ると、花粉を外からわざわざ持ち込むことになります。メガネと一緒にマスクは玄関前で外し、ビニール袋に入れて口をしっかりとしばって捨ててください。

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(3)帽子、ストール…玄関ではらい落とす

帽子やストールなどの顔まわりに用いる小物にも注意が必要です。まず、ツルツルとした生地のタイプを選びましょう。

屋外ではときおり、また、帰宅時は玄関先ではずしてから、花粉をはらい落としてください。そのうえで、湿ったタオルやおしぼり、衣類用の粘着テープローラーやガムテープで拭きとるなどしましょう。

(4)衣類、カバン、靴…玄関ではらい落とす

外出後の衣服や靴、カバンなどにも、花粉は付着しています。
とくに、ニットやセーターは繊維の性質上、花粉が付着しやすいので避けてください。靴は、表面に花粉が付着していることが多いでしょう。

帰宅時は玄関先で上着を脱ぎ、(3)と同様の方法で、衣服やカバン、靴も一緒に、花粉をはらい落としてから拭き取ります。衣服、カバン、靴もツルツルした生地のものを選びましょう。スプリングコートやカーデガンなどは、「花粉を避ける」タイプが市販されているので活用してください。

(5)カーテンなど窓際…窓は開けない。カーテンは洗濯を

窓を開けると、網戸があっても花粉は室内に入ってきます。花粉シーズン中は窓を閉めておくのがケアの鉄則です。また、花粉はカーテンに付着するので、花粉対策用カーテンを活用し、こまめに洗濯をしてください。

換気に窓を開けたい場合は、花粉の飛散が多いときを避けて、狭い幅で短時間だけにしましょう。

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(6)寝具とパジャマ…こまめに洗濯を

枕や布団、パジャマなどに花粉が付着していると、就寝時に症状が現れます。睡眠の質や症状の悪化につながります。

枕や布団、それらのカバー、シーツ、パジャマはこまめに洗濯をしましょう。

(7)フローリング…先に拭き掃除を

花粉が部屋に入ってくると、床に落下します。また、床にはホコリやダニなどハウスダストも付着しています。掃除機をかけてから拭き掃除をする人が多いですが、実は、先に掃除機をかけると花粉やホコリなどが宙に舞って除去できません。

そのため、先に拭き掃除をしてから、掃除機をかけてください。

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(8)カーペット…できるだけ避ける

(7)と同様ですが、カーペットはフローリングよりも花粉が付着しやすいため、使用を避けるほうがよいことを知っておきましょう。

掃除の際は、まずは粘着テープローラーやガムテープで拭きとります。次に、ローラータイプの掃除機を使う場合は、奥から手前にゆっくりと引いてください。その逆に動かすよりも花粉の吸収がよくなることがわかっています。1畳あたりに30~40秒ほどかけましょう。

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(9)家具の裏側…すき間をつくって掃除を

花粉やホコリは、家具の裏側にたまりやすいものです。

ベッドやチェストなどは壁との間を少し開けておき、拭き掃除をしやすく、掃除機を使いやすいようにしましょう。

(10)洗濯物…部屋干しを

洗濯物に花粉が付着するため、部屋干しをしましょう。どうしてもベランダや屋上などの屋外に干す場合は、取り込むときによくはたいて花粉を落としましょう。

最後に遠山医師は、とくに花粉が多いタイミングについて、「花粉は、気温の高い晴れた日や、風邪が強い日、昼過ぎ、雨が降った翌日の晴れた日などに多く飛散します。こういうときには外出を避ける、また、帰宅時に花粉を持ち込まない、部屋の花粉は除去するようにしてください」とアドバイスをします。

花粉症のケアには、花粉を自分に寄せ付けない、室内に持ち込まないこと…そのためには、とくに顔のまわりのメガネなどの小物に注意し、また自室にも花粉が存在することを前提に、常に自分のまわりから除去しようということです。実践あるのみです。

(構成・取材・文 藤原 椋/ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
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