【今週のボヤき】
中途で入ってきた人の面倒を見ているのですが、社外の人や上司に失礼なことを言って怒らせてしまうことが多く頭を抱えています。本人は雑談やコミュニケーションのつもりで言っているようなのですが、相手のプライベートに踏み込んだ発言をしたり、人間性を疑われるようなことを言ってしまったりしてトラブルを起こしています。
この前、それとなく注意したところ「みんな思っていることを口に出しただけなのに、いい人ぶってません?」と言われてしまいました。たとえ思っていたことでも口に出すのと出さないのでは雲泥の差があるというか、それを見極めるのが教養とか大人に求められることだと思うのですが……。そういう意味で、周りの友人や尊敬できる人は“大人”ばかりだったので、彼女のようなタイプにどう対応すればいいのか分かりません。
最初からフランクな付き合い方をするのはリスキー
出会ってまだ間もなく情報量がゼロの段階では、その人がどんな人なのかもわからないし、どこに地雷があるのかもわからないし、まぁネガティブな発言は避けますよね。
うっかりとあるご当地の悪口を言ったらその人がそこの出身だったなんてこともありますし(経験済み)、うっかりとあるアイドルの悪口を言ったらその人がそのアイドルの熱烈なファンだったなんてこともありますし(経験済み)、うっかりとあるサッカーチームの悪口を言ったらその人がそのチームの熱烈なサポーターだったなんてこともありますし(経験済み)、礼儀で様子を見て地雷を避け、丁寧にコミュニケーションを重ね、その人が一体どんな人なのか、なんとなく概要がわかってきてやっとフランクなお付き合いができるものであって、最初からフランクな付き合い方をしようとするのはかなりリスキーで一種の賭けみたいなものなんですよね。
「私のことを知ってほしい」の押し付けはNG
私もたいがいコミュニケーションは雑なほうで、他人に不愉快な思いをさせてしまうこともしばしばあるのですが、このとき自分は「私はこんな人間なんですよ」と自己紹介をしている気でいるんですよ。
「その人のことを知りたい」という思いでコミュニケーションをしているわけではなく、「私のことを知ってほしい」という思いでコミュニケーションをしているんです。
当然、自分のことばかりで意識がその人の方向に向いていないわけですから、失礼なことを言ってしまったり、気遣いの欠けた失言が増えてしまうんですよね。
奇跡的に仲良くなれた方もいますが、案の定その場限りで終わってしまった関係もあって、もっと器用にできたんじゃないかと自責して、ほろ苦い酒で自分を慰める夜もあるんですよ。
コミュニケーションが上手な人って自己紹介なんて名前くらいで、あとはこちらに興味を持ってくれるじゃないですか、自分に興味を持ってくれるってやっぱりうれしくて、うれしいから調子に乗ってついついペラペラと自己紹介を始めちゃって、それが失言につながってしまうわけです。
本当はこちらもその人に興味を持たなきゃダメなんですよね。
名刺と一緒に礼儀を差し出そう
お互いがお互いに興味を持ち、お互いに礼儀を持ち寄り、丁寧に丁寧に知り合っていき、時間をかけてお近付きにならなければならないんです。
学校の同級生ならいざ知らず、社会人同士の大人のお付き合いですからね。
名刺と一緒に礼儀を差し出せるような人でなければいつか必ず後悔するぞと、お前もほろ苦い酒を飲むハメになるぞと、ぜひその彼女に言ってあげてください。
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