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白髪はおしゃれカラーで染まる? リタッチのコツは?【美髪プロに聞く】

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ヘアカラーをきれいに仕上げるコツについて、美容師で美髪のためのケアを追求する三谷遥さんに、連載にて詳しくお尋ねしています。今回は、「黒髪の間から白髪がちらほら見えてきた……セルフカラーにチャレンジするにあたって知りたいこと」というテーマで読者の疑問に答えてもらいました。

これまでの内容は次の記事を参考にしてください。
【第1回】自分に合うヘアカラーは? 色選びのポイント
【第2回】ヘアカラーの染め直しはいつがいい? パーマとのタイミングは? 美髪プロに聞く
【第3回】ダメージヘア、太い、硬い、黒い…カラーが染まりにくい理由は?

Q1 おしゃれヘアカラーで、白髪も染まる?

三谷さん:前髪やこめかみの近くから白髪が見え隠れするとき、「セルフカラー剤は白髪用(グレーカラー)を選ぶほうがよいのか、それとも、黒髪用(おしゃれ用)のカラー剤でも少量の白髪なら染められるのか」ということをよく聞かれます。

まず、黒髪用のカラー剤では、きれいに白髪を染めることはできません。おしゃれヘアカラーのための黒髪用と、白髪染め用のカラー剤では、色の作りかたが異なるためです。「黒髪用で明るい色めなら白髪も染まりそう」とイメージする人は多いようですが、それは勘違いです。

また、白髪の量が少しの場合でも、「黒髪用で明るい色めのカラー剤なら染まりやすいかな」と思うかもしれませんが、明るいカラー剤ほど白髪は染まりにくく、白髪が浮いて出てくるように見えます。カラー剤が白髪には完全になじまずに、染めた後、白髪の部分だけムラが出る、色落ちしやすい、不自然な色になるなどで、美しい仕上がりにはならないでしょう。数日経つと、ダメージヘアに見えることもあります。

黒髪用のヘアカラーは、黒髪や明るくなった黒髪を染める際に適した色になるように作られています。一方、白髪用は白髪と黒髪が合わさった髪のために作られています。白髪があっておしゃれヘアカラーに仕上げたい場合は、「白髪用で明るめの色」をお勧めします。暗めのカラーだと明るさが出ないのはもちろん、色の選択肢も少なくなります。

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Q2 セルフリタッチで根元を染めやすくする方法は?

三谷さん:まず、根元部分だけをご自身でリタッチされる場合は、泡タイプではなく、クリームタイプのカラー剤を選びましょう。使う量が調節できるためです。

リタッチ法の手順は、はじめに、新しく生えてきた髪の根元のほうにだけカラー剤を塗り、10~20分ほど放置します。次に、塗ったその根元から毛先へとカラー剤をくしでできるだけ均等に伸ばします。するとムラが少なく仕上がります。もし染まりかたにムラが出た場合は、部分ごとに塗る量に差があったのだと考えられます。

また、根元にカラー剤を塗る際のコツは、手で毛束を横向きに取ってから縦にも分けて取り、毛先部分を持って軽く髪を引っ張りながら、刷毛(はけ)やブラシで手早く、量を均一に塗っていくことです。すると、塗り残しが少なくなります。

さらに、少量の白髪を即効で隠したい場合のために、さっと白髪に塗るマニキュアタイプやマスカラタイプの白髪染め剤が市販されています。1日キープのものから、10日ほど持つとうたうものがあり、染める時間がない、外出前にふと白髪を発見して隠したいときなど、目的によって活用するとよいでしょう。

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Q3 リタッチと全体染めのフルカラー、どちらがどうメリットがある?

三谷さん:リタッチは、フルカラーよりも髪のダメージが少なくてすみます。また、自分で染める場合は、リタッチのほうが、手間が少なくて施術時間も短く、フルカラーより失敗のリスクが低いでしょう。費用も節約ができます。

一方、フルカラーは、根元から毛先までの色を均一に、自分のイメージした髪色に近いカラーに仕上がります。色落ちしてダメージヘアに見えてきた毛先まで染めるので、全体的に色味やツヤを取り戻すことができます。

総合的に両方のメリットを生かしましょう。リタッチばかりをくり返していると、毛先が色あせます。そこで、3~4回に1回は全体を染めるようにしましょう。すると見た目やお財布にも効率よく、自然な髪色を保つことができるでしょう。

聞き手によるまとめ

黒髪用のおしゃれヘアカラーで白髪はきれいに染められない、リタッチの際には手に取る毛束を少なくして根元にカラー剤を十分に塗りながら毛先まで伸ばすこと、急場の白髪隠しにマニキュアタイプなどのカラー剤が活用できること、また、リタッチとフルカラーは両方のメリットを賢く利用しようということです。次のセルフカラーの際にはこれらのコツを試してみてはいかがでしょうか。

(構成・取材・文 藤原 椋/ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
白髪はおしゃれカラーで染まる? リタッチのコツは?【美髪プロに聞く】

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