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怒られるのが怖かった頃の自分に教えてあげたいこと【徳永えり】

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「男女の友情は本当に存在する——?」という答えのない問いに、なんと答えますか?

一線を越えなければアリ、恋心を抱いた時点でナシ、肉体関係があっても友情の範囲内……人の数だけ答えがあるこの問いをテーマにした映画『月極オトコトモダチ』が6月8日(土)から順次公開されます。

アラサー女性編集者の那沙(なさ)とレンタル“オトコトモダチ”の柳瀬の関係の変化を描いたこの作品。後編では那沙を演じた徳永えりさんに、仕事のモヤモヤについて聞きました。

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大きな鎧が外れた瞬間

——『月極オトコトモダチ』で徳永さんが演じた那沙は仕事でもモヤモヤという役柄でしたが、徳永さん自身も仕事で悩んだ時期はありましたか?

徳永えりさん(以下、徳永):今は仕事を楽しんでやれているなと思えるようになりましたが、10代、20代の頃はずーっとモヤモヤしていました。

——変わったきっかけは?

徳永:何かひとつ大きなことがあったわけではなくて、少しずつ“鋼の鎧”が外れるような感覚があって、『わろてんか』の現場で最後の大きな鎧が外れて、自分がさらけ出されて身軽になったというか……。

——濱田岳さんとのやりとり、いつも楽しく見ていました。

徳永:ありがとうございます。濱田さんと出会えたことは本当に大きかったです。それまでの私は求められたものに対して、指示通り完璧にこなしたいという気持ちが強い一方で、このままじゃいけないという焦燥感もあって。この現場では右肩の鎧を外してみよう、次は左……のように、小さな挑戦は試していたのですけれど……。

濱田さんの前では、それでは追いつかない。彼はその瞬間をどう作るかに対してものすごい熱量がある人で、型通りにやっていたらとてもじゃないけれどついていけないんです。夢中で演じていたら「あ、今、大きな鎧が外れた」と気づいて。例えるなら、「気づいたら自転車に乗れてた!」みたいな。

——自転車の例え、わかりやすいです。

徳永:その感覚を知ったので、次の現場でも恐れずにやってみようという気持ちでいたら、仕事が楽しくなっていました。つまり、自分のことを信じられるようになったんですよね。「もう自分は自転車に乗れるから」と。

それまではずっと下ばかりみていたと思うんです。ペダルが気になるというか。本当は自転車に乗れるのに自信がなくて乗れてない状態。もう自分は足元を気にしなくても、ペダルを漕げると信じられたら遠くを見て目的地に向かえる。そんな風に自分に自信が持てたから仕事が楽しくなったのだと思います。

『月極オトコトモダチ』のワンシーン/(c)2019「月極オトコトモダチ」製作委員会

『月極オトコトモダチ』のワンシーン/(c)2019「月極オトコトモダチ」製作委員会

私に女優以外、何ができるの?

——「わろてんか」の前は、お仕事をセーブしてカフェでアルバイトをしていたそうですね。その頃が一番ツラかった?

徳永:そうですね……。ツラいというか、自分のこれからの人生において本当に自分がやりたいことは何だろう、自分ができることって何だろうと考えていた時期でした。そもそも、女優になりたかったわけではなかったので、一度ちゃんと向き合わなきゃなって。とはいえ10代からずっとこの世界しか知らなかったので、仕事と人生を切り離すことがなかなか自分ではうまくできなくて……。仕事で失敗すると、自分を全部否定されてしまうような気持ちになっていたんです。

——違う環境に身を置いてみたわけですね。仕事はどうでしたか?

徳永:昔から飲食をやりたいと思っていたので、カフェをやらせてもらいました。店員は私ひとりという小さなお店で、仕込みとか食事の提供も全部して……。目の前の人にサービスを提供して対価をもらうとか、「美味しかったよ」と声をかけていただくのが嬉しかったですね。

「芝居をしている自分じゃなくても存在価値があるんだな、必要とされるんだな」と思えたから。女優として求められなくなっても、きっと私は私らしくいられる。それならば今は女優の仕事をちゃんとまっとうしようと。その後「わろてんか」の撮影に入ったので鎧も外れてスッキリしました。

ツラい時期は「天日干し」だと思っていた

——30代になってから何か変わりましたか?

徳永:実は10代のころから、自分に必要なのは年齢を重ねることだと思っていたので、やっと30代になったなと感じています。10代で求められるきらめきや、20代の華やかさよりも、私は30代でちゃんと「出汁」を出せるように準備をしなきゃと思っていたんです。だから、大きく抜擢されなくても、今は天日干しされているタイミングだと思いながら、10代、20代を過ごしていました。

——天日干し(笑)。

徳永:自分がやっていることは間違っていないかなって、不安になることも多くありました。そういうときに限って、芝居もうまくいかないし(苦笑)。

もっと自由にやれたらいいのにと思いながらも、監督とか大人に怒られたくないってことばかり気にしてしまって。単純に怒られるのが怖かったから。

今でも怒られるのは嫌ですけど、そういうことを怖がって振り切れない自分が悔しくて、情けなくてもっと嫌で。

——今はもう振り切れるようになりましたか?

徳永:正直なところ、まだまだですけど、「間違ってしまったら謝ればいいや」って開き直りを覚えました。とりあえず試してみて違ったら「ごめんなさい! 間違えました!」と言って切り替える。 それを素直に言う勇気があれば、とりあえずやってみる勇気もついてくるような気がしています。

人の目ばかりを気にしていた若い頃の自分に教えてあげたいですね。間違うことは恥ずかしいことじゃないよって。

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『月極オトコトモダチ』
出演:徳永えり 橋本淳
監督・脚本:穐山茉由
製作:「月極オトコトモダチ」製作委員会
配給:SPOTTED PRODUCTIONS|
(c)2019「月極オトコトモダチ」製作委員会

6月8日(土)より、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺、イオンシネマ板橋ほかにて全国順次公開!

(取材・文:安次富陽子、撮影:青木勇太)

情報元リンク: ウートピ
怒られるのが怖かった頃の自分に教えてあげたいこと【徳永えり】

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