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強グリップ、足ピン、床オナ…男性の”間違いマスタベーション”と不妊の関係

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日本では、6組に1組の夫婦が不妊に悩んでいるという。妊娠を考えていなかったとしても、セックスレスに悩む夫婦やカップル、「セックスが痛い」と思っても言えない女性、「女性の膣だとイキづらい」という男性…… など、性の悩みは多岐にわたります。

なかなか友人とは話しづらい、「リアルな性」の話。それを、一流の専門家がオープンな場で議論し、教養として身につける場が、日本財団と渋谷区が共同で開催する「SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2018」の中で開催されました。

トークテーマは、「私たちは性のはなしを知らない」。登壇者に、元有名AV女優の麻美ゆまさん、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』著者であり、様々な女性の悩み相談にのってきた産婦人科医の宋美玄先生、性の健康のために活動する「なんでないの」プロジェクト代表者の福田和子さん、福元メンズヘルスクリニックの院長であり、TENGAと共同で医療を実践している福元和彦先生、そして、株式会社TENGAヘルスケア取締役の佐藤雅信さんを迎え、妊活やセックスレス、オーガズム、マスタベーションなど、様々な性のトピックについて話しが展開しました。

今回はその一部のレポートを編集してお届けします。

妊活は女性だけの問題ではない

――不妊については、社会的な課題にもなっていますね。(イベントの最初に出した)「30代と40代の女性は同じ確率で妊娠することができる」というクイズは、「×」という答えでした。

宋:いわゆる「高齢不妊」ですね。女性が年齢を重ねるにつれて妊娠しづらくなる、という事実については認知が広がりました。ただ、「35歳を超えたら妊娠できなくなる」というのは誤解なんです。もちろんきっかけがあるのであれば、若いときのほうが妊娠はしやすいけど、30代後半でも十分に可能性はあります。ただ、妊娠しづらいひとというのはたしかにいて、その場合は不妊治療が必要な場合もあります。

――妊娠しづらい体質になっているサインなどはあるんですか?

宋:サインの一つに生理痛があります。みなさん、生理痛は重たくて当然だと思っていませんか? 生理痛は痛いものだと思って放置している方も多いのですが、生理痛の症状が重たい人は軽い人にくらべて子宮内膜症に2.6倍かかりやすいんです。もしくはもうかかっている恐れもあります。ずっと我慢して、やっと子どもが欲しいと思った頃には不妊症になっていた、というケースも多くあります。

麻美:生理が来たら、健康の証だと思っていました。

宋:もちろん、きちんと女性ホルモンが出ているという証明でもあるので、悪いだけのものと言いたいわけではありません。ただ、子どもを望んでいないときに毎月排卵が起きたり生理痛で苦しんだりすることは、人生トータルでみたときの健康や人生計画からしたらマイナスですよね。

結論から言うと、妊娠したくないときはピルなどを飲んで排卵を抑えて生理を軽くしましょう、ということになります。子宮内膜症の人だけではなく、機能性月経困難症という、病気ではないけど症状が重たい人もいて、どちらも治療の対象になりますし、ジェネリックなどで安くもなります。むしろ使わないと損だと思いますよ。

――ちなみに、不妊というと、どうしても女性の問題のように捉えられがちですが、男性側に問題があることもあるんですよね。

福元:もちろんです。いまは、男性が原因である可能性は48%だといわれています。その一番大きな原因が、精子の運動率の低下です。年齢を重ねるとどうしても精子の質も落ちて来ます。そこを検査するのが精液検査なのですが、男性はどうしてもそこに抵抗がある人が多いですね。検査方法に対する恥ずかしさもありますし、自分に種があるのかどうか確認するのは勇気がいるようです。最近だと、TENGAさんが簡易型の精液検査ができるルーペを開発したので、そういったものを利用することもオススメしています。

佐藤:「メンズルーペ」という商品です。スマホで簡単に自分で精子をチェックすることができます。精液自体は十分に出ていても、精子が元気に動いていない場合もあります。精液自体は射精すれば出るものなので、「自分には問題がないだろう」と勘違いされている人も多いです。一度チェックしてほしいですね。

宋:不妊治療を長くしている方でも、夫がどうしても精液検査をしてくれない、という話はよく聞きます。私たちは自分の体に不妊の原因があったとしても、それで「私は女じゃなかったの」なんて思うことはなかなかありませんが、男性は勃起や射精、精子の量がものすごくアイデンティティを占めているように感じます。だからショックを受けたくなくて躊躇してしまう。

福元:僕もまさにそう感じています。精液検査やりましょう、とたくさんの人に勧めていますが、どうしても広がっていかない現状があるんです。

不妊の原因にもなる、男の間違ったマスタベーション

宋:不妊に関しては、精子の運動率のほかに、そもそも勃起や射精ができていなくて妊活自体が成立していない、というケースもありますよね。そういうひとを診察することはありますか。

福元:とても多いですよ。男性の不妊症の80%以上が精子の運動率の低下だとお話しましたが、残りの15%は勃起障害と射精障害になります。勃起障害はバイアグラなどの薬で対応できるのですが、射精障害を治すのはなかなか難しい。これはTENGAさんと一緒に取り組んでいる分野にもなります。

佐藤:マスタベーションでは射精ができるのに、セックスだとできない場合、「膣内射精障害」といいます。全国で270万人いると言われているので、成人男性の20人に一人、約5%ですね。

宋:これ、女性にとっても辛いんですよね。男性の中には遅漏を長持ちしていると捉えて、だから相手にヒイヒイいわせることができていると思っている人もいますが……多くの女性にとってはけっこう迷惑だったりします。その上「私の体って気持ちよくないのかな」と自信を失くしてしまう原因にもなる。

麻美:本当にそうですよね。よく男性から「どうしたら早漏でも相手を満足させられますか」という質問がくるんですけど、遅漏や射精障害の人たちのほうがよほど問題は深刻だと思います。

佐藤:射精障害の原因の7割は不適切なマスタベーションによるものだといわれています。たとえば、強すぎるグリップ。手首をにぎったときに少し血が止まるくらいの場合は、強すぎます。あとは、俗にいう「足ピン」。足をピンと伸ばしている状態じゃないと射精ができないようになっていると、正常位やバックなどの体位だと難しくなってしまいます。騎乗位ならいけるかもしれないけど、毎回それは女性が大変ですよね。

宋:男性がイクまで騎乗位で動くなんて、それこそAVによる誤解だと思いますよ。

福元:たしかにAVによって、精液が多ければ多いほどいいと思っている男性は多い。そういう人ほど射精をするときに体に力を込めて出そうとするから、足をピンとしてしまう癖がつきやすい場合があります。

佐藤:そして、最後は「プレス法」。これはいわゆる床オナですね。壁や床、テーブルの角に押し付けたり擦り付けたりしないと射精ができない。

福元:射精障害などによりセックスレスの原因になることもあるので、ぜひ男性は一度治療にきてほしいなと思いますね。TENGAヘルスケアでは「メンズトレーニングカップ」という、だんだん強度を下げながら体を慣らしていくアイテムもあります。ただ、やはり射精障害の治療はとても大変なので、「強グリップ」「足ピン」「床オナ」は禁止だ、ということだけもまず覚えて帰っていただきたいですね。

■イベント情報
日本財団主催事業として2016年にスタートした「日本財団ソーシャルイノベーションフォーラム」と、渋谷区で2017年11月にはじめて開催したダイバーシティをテーマにした複合カンファレンスイベント「DIVE DIVERSITY SUMMIT SHIBUYA」が連携し、9月7日(金)~9月17日(月)の期間、関連プログラムを渋谷駅周辺や原宿表参道エリアで開催。様々なジャンルの専門家が集まり、「多様な未来」について考えるイベントが行われました。今回のイベントレポートは、9月8日(土)に、青山学院大学のガウチャー記念礼拝堂で開催されたものです。

(構成:園田菜々、編集:ウートピ編集部 安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
強グリップ、足ピン、床オナ…男性の”間違いマスタベーション”と不妊の関係

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