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崩れる、べたつく、荒れる…美肌のための汗ケアを臨床内科専門医に聞きました

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前回の記事、「におう汗とにおわない汗の違いは? 臨床内科専門医が教えるケア法」では、汗の種類と汗のにおいを抑える方法について紹介しました。ひき続き、今回は汗で肌が荒れる理由や美肌のためのケアについて、臨床内科専門医で女性外来がある正木クリニックの正木初美院長に尋ねました。

<第1回で紹介したポイント>
・発汗は体温調節のために必要不可欠
・汗腺は「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があり、質も成分も分布部位も違う
・「エクリン腺」はサラサラで無色無臭、「アポクリン腺」はベタベタとした不快なにおいの汗を分泌する
・汗をこまめに拭き取る、水で流すとにおいが抑えられる
・発汗量が多いときは体温を下げる

汗を放置するとニキビ、シミ、シワの原因に

汗がつらい理由は、前回にご紹介した「におい」のほかにもいくつもあります。中でも、「化粧崩れ」や「肌ガサガサ」には汗が多い時季には常に悪戦苦闘しています。正木医師ははじめに、汗と肌の関係について、皮脂に注目しながら次のように説明をします。

「汗が多いときに化粧崩れや肌荒れが起こるのは、皮脂や常在菌と混じり合うからです。においケアでも、汗そのものは無臭だけれど、皮脂などと混じり合ったまま放っておくとにおいを発するようになると言いました。

しかし皮脂は本来、皮膚にとってはなくてはならない有用な存在でもあります。外部からの刺激や雑菌に対抗する、皮ふから水分が蒸発するのを防いて乾燥を予防し、潤いを保つなど、皮ふを守る役割があるのです。この皮脂と汗が皮ふで混ざり合うことによって、潤いやなめらかさが保てるわけです」

汗も皮脂も肌の潤いキープのために必須だということですが、汗をたくさんかくほどに肌が荒れるように思います。何が原因でしょうか。

「汗で皮脂が流れ落ちると化粧が崩れやすくなりますが、水で洗うのと違って、汗には塩分が含まれているため、多量に皮ふに残るとトラブルが起こります。

健康な肌は弱酸性に保たれていて、乾燥が進むとアルカリ性に、脂性肌だと酸性に傾きます。汗は皮ふと同じ弱酸性ですが、拭くや洗うなど手入れをしないで放置していると、アルカリ性に傾いて乾燥をまねき、汗もや湿疹などのトラブルにつながります。

また、汚れやゴミが付着して雑菌が繁殖しやすくなり、皮脂腺が詰まって、ニキビや湿疹、シミ、シワ、クスミなどをまねきます。とくに汗で湿った皮ふは刺激に弱くて、服や何かにこすれる、虫にさされてかくなどすると、ダメージを受けます。汗をかいた肌はデリケートになっていることを覚えておいてください」

夏でも洗顔後に美容液やクリームで保湿を

汗が流れる中、肌ケアの秘訣はあるでしょうか。正木医師は、オフィスや外出先では次の方法を紹介します。

「汗を皮ふ上にとどめないことです。第1回のにおいケアと同じで、汗をかいたらすぐに、清潔なウエットティッシュや濡れたタオル、ハンカチなどでそっと拭き取りましょう。また、オフィスでは、可能なら水で顔を流してください。汗は水だけで流すことができますから、洗顔料は使わなくても大丈夫です。汗をかきやすいのは額(ひたい)の髪の生え際です。そこだけでも水で流すといいでしょう。

そして、オフィスでの使用が便利そうな、化粧水や乳液、美容液、クリームが一体型のスキンケアグッズを持参して、そっと塗ってからファンデーションでおさえましょう。

オフィス内は冷房のもとで夏でもかなり乾燥するため、ミストやスプレータイプの化粧水を持参して、ときどき、しゅっと顔に吹きかけるとケアになります。こういったまめなケアをするかしないかで、肌の状態はかなり違ってくるでしょう」

次に、自宅での朝晩のケアについて、

「汗や皮脂を取り除きたいからと過剰な洗顔をすると、外部からの刺激を守る機能が低下して肌荒れを引き起こします。冬でも同じことですが、シミ、かさつき、小じわ、湿疹などの原因となります。また、逆に皮ふを守ろうとして、皮脂が過剰に分泌する場合もあります。洗顔はゴシゴシとしつこくするのではなく、洗顔料をよく泡立ててから、手が皮ふに触れないようにして、そっと転がしましょう。

肌ケアには、暑いときでも保湿することがポイントです。夏はべたつくから化粧水しか使わないという患者さんが多いのですが、自覚がないままに乾燥が進んで、秋にトラブルが頻発することもあります。

洗顔後は一年中、化粧水と乳液、クリーム、美容液などで水分と油分を補給して保湿をしましょう」

水やスポーツドリンクを飲んで内臓から保湿を

夏の室内でも肌が乾燥するのは経験的にわかります。ここで正木医師は、体内にも潤いを与えようと、次のアドバイスをします。

「汗をかいた後は、熱中症の対策のためだけではなく、一年中、肌荒れ予防のためにも水分補給を忘れずにしましょう。水分不足になると、皮ふの細胞が再生しにくい、皮脂の分泌量が減少するなどで、肌が乾燥します。1日に1.5~2リットルを何度かに分けて、こまめに飲むと体内で吸収されやすくなります」

汗は皮ふにとって有用な働きがあるけれど、放っておく、また間違ったケアをすると、肌トラブルを引き起こすということです。夏でも乾燥していることを意識し、スキンケアグッズと水をいつも持参して、油断せずに肌と内面からの保湿を心がけていきたいものです。

(構成・文 藤原 椋/ ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
崩れる、べたつく、荒れる…美肌のための汗ケアを臨床内科専門医に聞きました

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