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岩田剛典を読み解く3つのキーワード【仲間想い・八方美人・サプライズ好き】

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EXILE/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマー・岩田剛典さん。俳優としても活躍しており、2021年1月29日(金)には3年ぶりの主演作『名も無き世界のエンドロール』(佐藤祐市監督)が公開されます。

『名も無き世界のエンドロール』劇中より

『名も無き世界のエンドロール』劇中より

岩田さんが演じたのは、まじめで友達思いの青年・キダ。役と自分との共通点や、高校時代から大人になるまでを演じた苦労、共演者とのコミュニケーションなど、撮影の思い出をたくさん伺いました。

キダとの共通点は「仲間を大事にするところ」

——まずはキダ役について抱いた印象と、岩田さんご自身との共通点を教えてください。

岩田剛典さん(以下、岩田):脚本を読んだときから面白そうな作品で、役にとてもやりがいを感じました。キダと僕の共通点といえば、仲間や友人をすごく大切にすること。僕も親友のためにひと肌脱いだり、何かしてもらったらちゃんとそのぶん返したりするタイプで、「親しき仲にも礼儀あり」という言葉を大切にしているんです。だから、キダが幼なじみのマコトのために力を尽くす気持ちは、少なからず理解できました。終始楽しく演じられましたし、この作品と出会えてよかったなと感じています。

——大人になったキダは静かで落ち着いていて、感情の振り幅をあまり見せない人。気持ちの動きを演じていくのは、大変だったのではないでしょうか?

岩田:そうですね。複雑な気持ちをずっと抱えてもいるし、感情のコントラストを出すのが難しい部分はありました。でもそのぶん、一番「人間らしい」キャラでもあるかな。キダの目線で物語が進んでいくから、観終わったあとに、改めてキダの気持ちを考えたくなると思います。

——そんなキダ役は、どのようにつくっていったのでしょうか。

岩田:入念なリハーサルをして臨むというよりは、現場に入ってから場面場面で芝居を合わせていく感じでした。だから、ある意味すべてのシーンを、キャストのみんなで話し合いながら作っていく感じ。監督もその場を見て「このカット使おうか」と柔軟に判断してくださったので、楽しい反面、現場の対応力が求められる仕事でした。

——監督からは、キダ役についてなにか注文がありましたか?

岩田:特にはなかったですね。なにも言われないから好きなようにやらせていただきました(笑)。監督の狙いと、僕が持っていった芝居が遠からずマッチしていたということだと思うので、よかったです。

『名も無き世界のエンドロール』メイキングシーン

『名も無き世界のエンドロール』メイキングシーンより

不安だった「高校生パート」

——今回は、キダの高校時代から大人になるまでを、すべて岩田さんが演じられましたね。

岩田:そうなんです。僕は「高校生パートをいかに自分が演じないか」に力を入れていて、プロデューサー陣にもめちゃくちゃ相談したのですが……最終的には折れました(笑)。でも高校生の役はもう無理です、本当。

『名も無き世界のエンドロール』メイキングシーンより

『名も無き世界のエンドロール』メイキングシーンより

——そんなことなかったですよ!

岩田:本当ですか?(笑)。僕自身はすごく違和感があったので、みなさんがご覧になるときに、ストーリーの邪魔にならなければいいなとだけ思っています。

——大丈夫です(笑)。幼なじみのマコト役・新田真剣佑さんやヨッチ役・山田杏奈さんとは、現場でどんなふうに過ごされましたか。

岩田:同級生の設定なんだけど、だいぶ年が違うから、実際は弟と妹みたいな感じですよね。でも、ふたりとも現場に入ると集中力がすごくて、めちゃくちゃ信頼して撮影に臨むことができました。地方ロケで一ヶ月くらいずっと神戸にいたので、撮影が終わったら、まっけんとはよくごはんに行きましたね。「今年は他になに撮ってるの?」とか「誰と仲良いの?」みたいな世間話をしたりして。僕とまっけんの関係性がすごく大事な作品だとお互いにわかっていたから、初日に連絡先を交換して、暇を見つけては誘い合っていました。

——そうやって関係をつくっていくんですね。それから、キダを「交渉屋」へと育てる、川畑役の柄本明さんもさすがの迫力でした。

岩田:柄本さん、クランクアップまでずっと僕のことをジャニーズだと思ってたんですよ。最後の最後に「なんだ、ジャニーズじゃないのか」とか言われて(笑)。ユーモアにあふれていて最高に素敵な方でした。

グッときたサプライズは「花束」

——キダは「交渉屋」という役柄ですが、岩田さん自身は、交渉や難しい人付き合いはお得意ですか?

岩田:うーん……キダみたいに難しい交渉をしたことってあんまりないですね。そもそも、不特定多数の人とまんべんなく上手に付き合うタイプなんです。友人は数少ないんだけど、誰とでもよそ行きの顔でほどよく交流できる、八方美人なところがあるんで。人付き合いのうえで、誰かに「あの人苦手だな」って思われることは、あんまりないような気がします。たぶん。

——八方美人って、大人になったらある意味では武器ですね。

岩田:裏を返せば、ただの臆病者という一面もあるんですけどね。自分がよく思われたいとか、嫌われたくないからみんなに優しくしているだけなんじゃないか……とか。でも、僕なりに社会を生きていくコツだし、生きていくうえで必要なことだと思っているから、あんまり苦には感じていないです。

——キダは、マコトからしょっちゅうドッキリを仕掛けられる役でした。岩田さんは、なにか印象的なドッキリの思い出ってありますか?

岩田:酔っぱらって寝ている間に、顔に落書きされたことはありますね……。あと、LDHにはHIROさんイズムで、メンバーの誕生日や節目のお祝い事をしっかりやってあげる文化があるんです。部屋の灯りを暗くしてケーキを持ってくるみたいなことは、本当にしょっちゅうしてますね。

誕生日なんかは、毎年やってくれるので勘づいちゃうし、もうドッキリにならなくなってきてるけど(笑)。あ、でも、先日三代目(J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE)が10周年ライブをやったときに、先輩方から一人ずつ色の違うめちゃくちゃ大きい花束をいただきました。先輩から渡される感じも含めて、胸にグッとくるものがありました。

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■作品情報

『名も無き世界のエンドロール』

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2021年1月29日(金)全国ロードショー
(C)行成薫/集英社 (C)映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会
配給:エイベックス・ピクチャーズ  
公式サイト:https://www.namonaki.jp/

映画の半年後を描いたオリジナルドラマ『Re:名も無き世界のエンドロール~Half a year later~』は映像配信サービスdTVで映画公開と同日の1月29日から独占配信。

インタビュー後編は1月25日(月)公開予定です。
(ヘアメイク:下川真矢(BERYL) 、スタイリスト:桶谷 梨乃(W))(取材・文:菅原さくら、撮影:面川雄大、編集:安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
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