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専用の薬剤で歯を白く…歯科医院で受けるホワイトニング法【歯科医が教える】

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歯の黄ばみを何とかしたいと、これまで、歯の黄ばみの原因、セルフケアの方法、また、ホワイトニングのためと言えども歯の健康のために常用は避けたいグッズ、歯科医院で受けられる保険適用の歯垢(しこう。プラーク)除去法と、自由診療での着色ケア法などについて紹介しました。

今回は、よく耳にする「ホワイトニング」の方法や期間、料金について、ひき続き、歯科医師で口腔衛生がご専門の江上歯科(大阪市北区)の江上一郎院長に聞いてみました。

【第1回】歯の黄ばみは唾液の力で防ぐ…自分でケアする方法
【第2回】歯の黄ばみケア…使ってはいけないグッズとは
【第3回】歯科医院で歯石を取る…健康保険適用の「クリーニング」とは
【第4回】歯の着色汚れを取り除きたい! 歯科医院で実践する方法

歯科医院でのみ取り扱える薬剤を使用

ホワイトニングと聞くと、歯を白くする方法だと言うことはわかりますが、その実、いったいどういうことをするのでしょうか。はじめに江上医師は、施術の受けかたについてこう説明をします。

「ホワイトニングを受けるには大きく分けて、歯科医院内で歯科医か歯科衛生士が施術をする『オフィスホワイトニング』、歯科医の指導のもと、自分で自宅で行う『ホームホワイトニング』、その両方を併用する『デュアルホワイトニング』という3つの方法があります。白さの理想や歯の状態、生活環境、期間、予算などに合わせて選ばれています」

ではまず、「オフィスホワイトニング」について、具体的な施術法を教えてください。

「歯科医院では、過酸化水素という漂白作用がある薬剤を使い、歯の中の着色物質を分解して、おもに笑ったときに見える歯を白くします。また、薬剤の効果を高めるためにその歯に光を照射します。

過酸化水素は、3%程度のものはケガの部分に塗る消毒用のオキシドールに利用されています。ホワイトニング剤としては、歯科医によって異なりますが、35%程度の濃いものを用います。歯の汚れに作用するもので安全性は証明されていますが、この濃度では医師の取り扱いのもとでのみ使用が可能です。そのため、医師が不在のサロンなどでは使用できません。また、ホームホワイトニングでは別の薬剤である過酸化尿素を使います」

色見本から理想を選び、薬剤塗布と光照射

ここで、「オフィスホワイトニング」の手順について、江上医師に教えてもらいましょう。

・カウンセリング。歯の悩み、白さの希望や理想を相談。

・歯科医による歯科検診。むし歯や歯周病があると施術ができない。先に治療が必要になる場合もある。

・現在の歯の色(シェード)や希望の歯の白さを見本(シエードガイド)から選び、写真撮影をして、ビフォー・アフターの確認用に保存。

191006_シェード合わせ[1]

・歯をクリーニングして歯垢やステインを除去。

191006_クリーニング[1]のコピー

・歯ぐきをホワイトニング剤から守るために、専用の保護剤を塗布。

191006_歯ぐき保護[1]のコピー

・ホワイトニング剤を歯に塗布する。

191006_薬剤塗布[1]のコピー

・その歯にライトを照射する。

191006_光照射[1]のコピー

191006_光照射2[1]のコピー

・ホワイトニング剤を洗い流す。

・再度、ホワイトニング剤を歯に塗布して光を照射することを2・3回くり返す。

・ホワイトニング剤を洗い流し、歯の色をシェードガイドと比べて確認。歯科医院によっては、歯のトリートメント剤やフッ素剤を塗布して終了。

1回の施術時間は45分~1時間

施術後24時間以内は刺激痛があることも

施術中に痛みはあるのでしょうか。光を当てるとのことですが、熱くはないのでしょうか。江上医師はこう答えます。

「健康な歯であれば、施術の最中には痛みはありません。また、光は発熱することもなく紫外線もカットされていますが、安全を期して目には保護メガネや保護タオルをかけて行います。

ただ、施術後の24時間ぐらいまでは、ホワイトニング剤の刺激が原因で、歯と歯ぐきに知覚過敏のような痛みが出ることがあります。原因は、ホワイトニング剤の濃度による刺激です。痛みの度合いは、歯の表面を覆うエナメル質の厚さにもよりますが、刺激に敏感な方ほど強く感じると考えられます。初めての場合は驚かれることもありますが、約24時間程度でおさまります」

効果の持続には、美容院へ通う間隔で施術を

次に、どれぐらい白くなるのかと、その効果の持続期間について、
「白さの程度については、患者さんの好みや理想、歯の質、年齢などによって個人差が大きいのですが、一般に1~2回の施術である程度は実感できるでしょう。

効果の持続期間としては、歯は毎日の食事などで徐々に着色しますから、施術直後の白さがずっと続くものではありません。また、患者さんの食事の好みや歯磨きの習慣、歯の質や状態によってこれも個人差が大きくなります。

初めての場合は1カ月以内に2回以上、また白さを持続したい場合は数カ月ごとに受けるのが理想でしょう。目安として、髪が伸びたら美容院に行くように、歯の汚れが目立ってきたなと思ったときに受けるのがよいでしょう。また、『ホームホワイトニング』と併用されると効果が早く現れると思います」と江上医師。

差し歯やかぶせ物の歯、むし歯、歯周病はNG

むし歯があってホワイトニングが受けられない、あるいは受けても効果が見られないことがあると耳にします。江上医師は「歯や口の中が健康でない場合は施術できないことがあります。事前のカウンセリングや診察で判断します」と、次のケースを挙げます。

□むし歯や歯周病がある
炎症がある部分にホワイトニング剤がしみると痛みを感じるため、施術はしないほうがいいでしょう。歯科を受診せずにむし歯に気づかないまま、サロンで施術を受けて、痛みで大変だったという例もあります。

□差し歯、かぶせ物の歯
施術は可能ですが、ホワイトニングの効果は期待できません。

□歯にヒビがある。エナメル質がはがれている
歯ぎしりやかみ合わせが原因と考えられますが、ホワイトニング剤や光の刺激で知覚過敏を起こす可能性が高いため、施術はできません。

□矯正をしている
矯正器具がある場合は施術ができません。歯の裏側だけに器具がある場合は前面の施術は可能です。

□妊娠中、授乳中の人
ホワイトニングによる刺激は避けたほうがよいので施術できません。

歯科医院でのオフィスホワイトニングの費用は

料金について江上医師は相場を伝え、その理由を次のように話します。

「オフィスホワイトニングは自由診療なので、費用は歯科医院によって異なりますが、一般歯科の場合は1回約10,000~30,000円でしょう。

ホワイトニング専門歯科や、自分で施術するセルフホワイトニングサロンではこれより安価になります。それには、お話ししたように使用する薬剤が違う、また、光の照射時間が違うことが多い、さらに、歯科以外では、事前にむし歯や歯周病の診断や口の中に手や器具を入れる医療行為ができないなどの理由があります。

事前に自分の歯の状態を見つめたうえで、施術法と費用をよく調べてから自分に合うところを選ぶとよいでしょう」

歯科医院での施術では、歯科専用の特別なホワイトニング剤を用いることが大きな特徴ということです。また、そもそも歯が健康でない場合は施術できない
ことが多いため、まずは歯科で相談することが重要だと言えるでしょう。

次回は、「ホームホワイトニング」、「デュアルホワイトニング」の手順やメリット・デメリット、また、どの方法を選べばよいのかについてご紹介します。

(構成・取材・文 品川 緑/ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
専用の薬剤で歯を白く…歯科医院で受けるホワイトニング法【歯科医が教える】

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