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夏帆「この世界で、女性としてどう生きていこう?」映画『Red』で主演

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島本理生さんの同名小説を原作とした映画『Red』が本日21日(金)より公開されます。誰もがうらやむ夫、かわいい娘とともに何不自由なく暮らしていた専業主婦の塔子(夏帆)が、かつて愛した男・鞍田(妻夫木聡)と再会。互いに強く惹かれ合う物語の結末は、絶望なのか希望なのか……。

既婚者でありながら元カレとの快楽に溺れていくという主人公を演じた、夏帆さん。「ここまで濃密な恋愛映画ははじめてで、自分が演じきれるか不安だった」と、振り返ります。

作品と向き合う姿勢や、物語で描き出される人物への想い、夏帆さんご自身が感じる“自分らしく生きるための在り方”などを、全3回にわたってうかがいました。

妻であり母である、そんな役と向き合う不安

——『Red』は、塔子(夏帆)と鞍田(妻夫木聡)の許されない恋愛を軸にした物語です。つねに正しく生きることが求められ、道から外れると大バッシングを受けがちな現代では、賛否を呼ぶストーリーだと思いました。出演にあたって、不安に感じる部分はありませんでしたか?

夏帆さん(以下、夏帆):はじめて台本を読んだとき「果たして、いまの自分にこの役を演じきれるのか?」という不安がなかったかと言えば、嘘になります。でも、メガホンをとられるのが三島有紀子監督だと伺って、ぜひやりたいと感じました。三島さんとは過去に『ビブリア古書堂の事件手帖』(2018年)でもご一緒していて、作品にすごく真正面から向き合っている方だという印象があります。だからこそ、三島監督となら、いままでとは違う新しいお芝居ができると思ったんです。

——最初に「演じきれないかもしれない」と不安を感じたのは、塔子という役柄のどんな部分だったのでしょうか。

夏帆:まずは、結婚して家庭があって子どもがいて……という、自分とはまったく違う環境で生きている部分ですね。そのうえで塔子は、本来すごく強く持っていたはずの“自分”というものを抑圧されて「いい妻でいなければならない」「いい母親でいなければならない」と思いながら生きている。彼女のそんな葛藤を、私がちゃんと理解して、お芝居として表現できるのかという不安がありました。

劇中より

劇中より

クランクイン前の「遊園地」で家族を疑似体験

——はじめに感じたそういう不安を、どのように乗り越えていかれたんでしょうか。

夏帆:自分と塔子の間にある差を埋めるには、共演する方たちとの事前のコミュニケーションがずいぶん助けになったと感じています。クランクインする前に、夫役の間宮(祥太朗)くん、娘役の(小吹)奈合緒ちゃんと3人で遊園地に行く機会を作ってもらったんです。カメラが回っていないときにも、他愛ない話をたくさんしたし、そういうふれあいを積み重ねて、少しずつ塔子をつくっていきました。家族のシーンだけでなく、妻夫木さんとも事前に一緒に過ごす時間を作っていただきました。

——妻夫木さんとは、どんな時間を過ごされたんですか。

夏帆:キッチンスタジオを借りて、一緒にシチューを作って食べました。共演がはじめてだったので「撮影前にお会いできたら」というお願いをしたところ、妻夫木さんがこのようなご提案をしてくださったみたいで。

——撮影以外でも、そうやって時間を積み重ねてお芝居をつくっていくんですね。

夏帆:三島さんはもともとドキュメンタリーを撮っていた監督なので、「演じる」というよりも「その役としてカメラの前で生きること」を求められているように感じます。だから、役者同士のコミュニケーションを大切になさるし、今回のように食事をしたり遊びに行ったり、というアプローチをすることもあるようです。実際、なにも関係性をつくらずにいきなりお芝居をするってとても難しいので、コミュニケーションの時間をあらかじめ用意していただいたことで、私もとても助かりました。

いまこの世界で、女性として、どう生きていこう?

——自分とは違う環境に生きる塔子を、丁寧なアプローチで演じたことで、ご自身のなかに新しく芽生えた感情はありましたか?

夏帆:そうですね……。いまこの世界で女性として、私はどう生きていこう? ということを、改めて考えるきっかけになりました。これまでそういうことを考える場面ってあまりなかったけれど、塔子がひとりの女性として生き、悩み、決断する物語を演じたからかなと思います。

——塔子は家族がいるにもかかわらず、かつて愛した鞍田との再会によって、心も体も解放されていきます。そうした選択を、夏帆さんはどのように思われますか?

夏帆:「良いこと」「悪いこと」と一概には言えませんよね。でも、塔子が結婚してからずっと押さえ込んできた「自分自身」を見つめなおし、ひとつの大きな決断をするというクライマックスには、意味があると思っています。

なんというか、すごく挑戦的だし、映画的ですよね。もちろん賛否はあるだろうし、世間的には許されることではないかもしれないけれど……。映画のなかでは、必ずしも“正しいこと”ばかりが描かれなくたっていいと思うんです。私はいち映画ファンとして、もっといろんな映画が観たいし。だから、この作品もどう受け取るかは人それぞれだけど、こういう映画をいま世に出すということには、すごく意味があると思っているんです。

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■映画情報

redmain

『Red』
©2020『Red』製作委員会
2月21日(金)新宿バルト9他全国公開(R15+)
出演: 出演:夏帆、妻夫木聡、柄本佑、間宮祥太朗
監督:三島有紀子 原作:島本理生『Red』(中公文庫)
公式HP:redmovie.jp 公式Twitter:@red_movie2020

(ヘアメイク:石川奈緒記、スタイリング:清水奈緒美、取材・文:菅原さくら、撮影:面川雄大、編集:安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
夏帆「この世界で、女性としてどう生きていこう?」映画『Red』で主演

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