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写真集『愛情観察』が少女漫画と同じサイズになった理由

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ヌード写真がメインなのに女性から熱烈な支持を得る写真家、相澤義和さんへのインタビュー。普通の女の子たちの自然な姿を記録し続けた、相澤さんのInstagramのアカウントは、10万人以上のフォロワーを持ちながらも幾度となく凍結されてしまいます。

その一方で、Instagramの作品群から厳選した写真で構成した写真集『愛情観察』(百万年書房)が話題を呼んでいます。相澤さんの目には、女性という存在がどのように映っているのでしょうか。3回にわたってお話を聞いた、最終回です。

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少女漫画と同じサイズの写真集

——『愛情観察』をこのサイズ(17.4×11.2cm)で出版した理由はあるんですか? 一般的な写真集はもっと大きいサイズですよね。

相澤義和さん(以下、相澤):大判でハードカバーで作品として見るというよりは、持ち歩いてボロボロになるまで読み通すようなものが良いと、編集さんと意気投合したんですよ。最初の打ち合せのときに。

編集さん:女の人のかばんに入るくらいのサイズで作りたかったんですよね。ちなみに、少女漫画と同じサイズなんですよ、これ。

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——あ~!! ほんとだ! そもそもなぜ女性向けの写真集にしたんですか?

相澤:女性の気持ちを上げたい、それが理由のひとつです。ソーシャルメディアに写真を上げていると、女性から「この写真好きです!」というメッセージをもらうんですよ。それで「女性が女性の裸を見て、気分が上がるんだなぁ!」ということに気づきました。女性の気分が上がるって、僕からするとすごく気持ちいいんですよ。

もうひとつの理由は、普段写真集を買わないような若い男性に見てもらいたいからです。グラビアとは何が違うんだろうなぁって読んでほしくて。カンがいい子だったら、何か読み取ってくれるんじゃないかと信じているんです。違和感を持って、グラビアとの差を読みとってもらえれば嬉しいですね。

——ネット上で、女性の容姿を指して「劣化した」だのなんだの言ってる人に読んでほしいですね。

相澤:そうなんです、そういうことです。

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美しさは「ある」と信じていれば見つかる

——日本社会において、女性は“若さ”や“容姿”に価値があると考えられる風潮にはどのようにお考えになりますか?

相澤:現実的に、一般的な男性から支持を集める世代や容姿というのはあると思います。でも、そこだけに価値があるわけではないですよね。女性は、年齢関係なく女性としての魅力がずっとあって、そういう核の部分が人の価値として大事だと僕は思っているんです。もちろん、現実としてそういう風潮があるのはたしかで、今後これに対してどうやって向き合っていこうかなと考えています。まだ答えは出てないんですが……。

ちなみに、一番応募が多いのは10代なんですよ。意外じゃないですか? 実際に会ったり撮ったりはしていないんですけど。

——10代! 確かに、そのころが一番“老い”への恐怖心が強かったように思います。自分の若さが失われていくのと同時に、社会の中で何かひどい目に遭うんじゃないかと、漠然と感じていたからかもしれません。

相澤:そうなんですか!? ちょっと質問していいですか。今でも、いわゆる「適齢期」というものを超えたら、お局さまだと言われたり、結婚しろと言われたりするんですか?

——男性の方も年配の方も、今は「若干」発言には気をつけているようです。でも、女性は“若さ”と“容姿”にこそ価値があるという風潮はまだまだあって。今の私は「たとえ誰かが私のことをブスといっても、それはその誰かの価値観であって、そういわれたことで自分の価値は1ミリも減らない」とわかるんですが、若いころはそうじゃなかったんです。

相澤:そんなことで価値が減るわけないですよね。造形として美しい/美しくないっていうのは単なる一般論で、女の子にはそう思ってほしくないと思います。すべての女性には美しい部分があって、僕はそれを見つけ出したいんです。その美しい部分って、あると信じてるから見つかるんですよ。そこを見つけるようにすればいいし、そこがあると信じて誇りをもってほしいです。

——だからこそ、若いころの自分に言いたいのは、痩せなきゃとか少しでも目を大きく見せなきゃとか取り憑かれたように怯えなくていい。「そんなに誰かの価値観に合わせなくていいんだよ」ということなんですよね。

相澤:その「最大公約数」に惑わされてほしくないと思います。ほんとうに。

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加工している自分でも、見せたい自分ならいい

——ちなみに、Instagramのフォロワー数って、どういう推移をたどったんですか? 急に増えたんでしょうか?

相澤:1万人くらいのときに、僕の好きなイギリスの写真家がどこかで紹介してくれたみたいなんですよね。それで一気に増えたと記憶しています。

——その方は、どういうふうに相澤さんの写真を紹介していたんですか?

相澤:彼らからすると、やっぱり日本って不思議みたいですね。特殊というか。「こっちの女の子は、私を見て私を見て! ってポーズばかりなんだよ。どうすればいいんだ、これは?」と質問されたこともありますよ。アジアの女の子の魅力に、みんなけっこうやられているように見えます(笑)。

——日本人女性が「私を見て!」というポーズができないのは、自分をかわいいと思えてる子が少ないからでは……?

相澤:あー! ちょっとわかります、それは。確かに僕のInstagramをフォローしてくれていた海外の女の子は、日本で言うところのメンヘラの女の子っぽいというか、どこか自信がなさそうな感じの子が多かったです。でも内に秘めた表現というか内面から浮き上がるような日本女性独特な感情表現に対して外国の写真家は反応してたように思います。

——今は、自信がある角度を自撮りして、アプリで修正できたりもします。それで「自分、かわいい!」と思えるようになるといいですよね。

相澤:僕はグラビアでの修正には違和感があると言いましたが、自撮りアプリの場合、本人が補正して本人がSNSとかにアップしているのなら、「その子本人」が出ていると思うんですよ。自撮りして、自分がかわいいと思える状態を自分で残すっていうのはいいと思いますね。

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第1回から読む:「こういう女であれ」という押しつけはしたくない

(取材・文:須田奈津妃、撮影:青木勇太、編集:ウートピ編集部 安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
写真集『愛情観察』が少女漫画と同じサイズになった理由

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