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倒れたら「こっちのもん」88歳現役チアリーダーから老後が不安なあなたに伝えたいこと

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人生100年時代、いくつになってもチャレンジできる——。

平均年齢72歳のチアリーディング・チーム誕生の実話を描いた映画『チア・アップ!』が7月3日に公開されます。ファッション・アイコンとしてインスタグラムも人気の大女優ダイアン・キートンが、余生を過ごすために移り住んだシニアタウンの仲間とチアリーダーになる夢をかなえる主人公を演じています。

実は日本にも88歳で現役として活躍しているチアリーダーがいます。53歳で米国留学、63歳でチアチームを設立した滝野文恵(たきの・ふみえ)さんに、いくつになってもチャレンジを忘れない心の持ち方、後悔しない生き方のヒントを聞きました。前後編。

映画『チア・アップ!』メインビジュアル

映画『チア・アップ!』メインビジュアル

勉強はめちゃくちゃ楽しかった

——滝野さんは53歳のときに米国ノーステキサス大学に留学され、老年学(人間の加齢変化や社会に内在する問題を研究し、高齢社会のあらゆる課題を学ぶための学問)の修士号を取得されています。

滝野文恵さん(以下、滝野):日本で大学を卒業した後にも1年留学していまして、その時の友達から、老年学というものを勉強していると手紙で知らされていたんです。アメリカにはそんな学問があるのかと思って、よりよい人生を送るために、学んでみようと思ったんです。

——勉強してみて、いかがでしたか?

滝野:学んでよかったとは思うんですけど、学問を修めればいい人生を送れるのかというと、それは違うんですよね。だって、心理学者や哲学者がよい人生を送っているかといえば、必ずしもそうじゃない。

——確かに……。

滝野:だから、「よりよい人生を送る」という勉強の目的はちょっと間違っていたと思うんですけど(笑)、めちゃくちゃ楽しかったですね。朝から晩まで英語の授業に追われて、すごく厳しかったですけど。私、日記ではないですけど、いろいろ文章を書くんです。留学中に書いたものを読み返すと、「厳しい」「苦しい」「ツライ」という言葉がいっぱい書いてありました。

——勉強についていくのが大変だったのですか?

滝野:先生にお願いして3時間ある授業をテープに録らせてもらい、それを翌日、全部書き起こすんですよ。巻き戻して、聞き直して……毎回9時間かかりました。図書館に入り浸りで勉強ばかり。年を取ってからの留学だから、若い人のように、勉強以外に楽しいことがしたいという願望もなかったですしね。

——その時に勉強した老年学は、今の暮らしに生きていますか?

滝野:死んでるね(笑)。日本では専門で教えている大学院って、私の知っている限りでは桜美林大学しかないんですよ。

映画『チア・アップ!』の1シーン

映画『チア・アップ!』の1シーン

年を取っても他者と関わっていく

——「人生100年時代」と言われていますから、自分がどう年を取っていくのか考えることは、若いうちから重要だと思っています。生涯独身を選ぶ人も増えていますが、滝野さんの暮らしですてきだなと思ったのは、チアや習い事を通して、他者とのつながりをちゃんと持ち続けていらっしゃることです。

滝野:年を取ると、すべての五感が衰えます。肉体的にもそう。男の人なんか特にですけど、引退して、社会的名誉も給与もすべて喪失していく。お友達もどんどん亡くなる。実際に、一緒に何かやろうという人の中に、私と同年代のお友達ってもういないんですよね。皆さん、10歳くらい若い人たちです。

(滝野さんが卒業した)関西学院大学の同窓会が活発にさまざまな活動をやっていて、そこのサークルに入ってウクレレを始めてみたんですよ。ウクレレ自体はあんまり面白くないんだけど(笑)、お友達に会うために行っています。あとはやっぱり、チアのお友達がたくさんいるのは、本当にありがたいと思いますね。

——年齢を重ねると、新しい友達ができにくいなと感じます。

滝野:それはありますね。私も実は、知らない人の輪に入っていけないんですよ。結構ひどい人見知りです。

——誰とでも仲良くなれるタイプかと思っていました、努力の成果なのですね。

滝野:多大な努力の成果です。だから自分でチアを始めたんです。何でも自分から始めないと。ウクレレも80歳になって始めました。

ただ、待っていてはいけないと思って、初めての人にも自分からニッコリ笑ってご挨拶する努力はしましたよ。

映画『チア・アップ!』の1シーン

映画『チア・アップ!』の1シーン

倒れたら「こっちのもん」

——今も一人暮らしをされているそうですが、この先、「一人で暮らしていけるかな?」という不安はありますか? アラフォーの私はすでに不安なのですが……。

滝野:多分、性格もあると思うのですが、私のお友達にもすごく不安がっている人がいます。何が不安なのかというと、「倒れて誰にも知られないまま逝くこと」。つまり孤独死ですね。だから私、「それって、いいじゃない」と言っているの。手遅れでいい。だからまったく一人で快適。もう他人と一緒に暮らせません。

——倒れてしまったら、それはそれで終わり、と。

滝野:こっちのもんよ(笑)。

——年齢にかかわらず、いろいろ考えたところで、いつどこで倒れるか分かりませんよね。やりたいことがあるなら、やっておくほうがいいということですね。

滝野:そうそう。心配しても仕方がないことは、心配しないほうがいい。だけどやっぱり、心配はしちゃうよね。それは分かるけど、できるだけ心配しない。だって、何の足しにもならないじゃない。だから、心配しないで、やりたいと思うことは、まずやってみる。そうしたら、そこから何か生まれてくるかもしれない。無駄だったら無駄でもいいじゃないですか。損はしない。失うものはないと思う。

200324-020

■映画情報
『チア・アップ!』
公開日:7月3日(金)
新宿ピカデリー他全国ロードショー
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム
コピーライト:(C)2019 POMS PICTURES LLC All Rights Reserved

(聞き手:新田理恵、写真:矢野智美)

情報元リンク: ウートピ
倒れたら「こっちのもん」88歳現役チアリーダーから老後が不安なあなたに伝えたいこと

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