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ハマると地獄のセフレ沼…なぜ苦しいの?【桃山商事・紫原明子】

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恋バナ収集ユニット・桃山商事の新刊『モテとか愛され以外の恋愛のすべて』(イースト・プレス)が6月に発売され、刊行を記念したトークイベントが6月、「ピースオブケイク」(東京都港区)で開催されました。

ゲストに登場したのは『家族無計画』(朝日出版社)などの著書を持つエッセイストの紫原明子さん。既婚、未婚、恋愛中、男、女……それぞれ環境も恋愛観も異なる4人で、赤裸々な「NEO恋バナ」が繰り広げられました。意外にも今回が初対面だという桃山商事と紫原さん。トークの内容を3回にわたってお届けします。

最終回となる今回は一度はまるとなかなか抜け出せない地獄とされている「セフレ」問題に言及。そもそもなぜセフレ関係は苦しみを伴うのか? 果たして「心地いいセフレ」とはこの世に存在するのか? 恐怖のセフレ沼についてとことん語ります。

(左から)ワッコさん、清田さん、森田さん、紫原さん

(左から)ワッコさん、清田さん、森田さん、紫原さん

「安心感のあるセフレ」もいる

清田:恋バナをしていると必ず出てくるトピックの一つが「セフレ」かなと思っていて。恋愛相談に乗っていても、セフレとの関係性に関する悩みをよく耳にする。

ワッコ:わたしの友達に、常に3人くらいのセフレと付き合ってる女性がいるんですけど、彼女はセフレに対して、実家の犬をワシャワシャ愛でる時のような「かわいいな〜!」みたいな感覚があると話してました。

森田:安心感とか、愛着のような感情があるってことか。

ワッコ:彼女は長い期間に渡ってセフレと付き合うことが多いらしくて、「古い客を大事にする」ってよく言ってます。

紫原:馴染みのセフレってことですか。ちょっと珍しい感じはするけど、よく考えたらセフレも人間関係ですもんね。

清田:安心感のあるセフレって新鮮ですよね。我々のところに寄せられるセフレに関するお悩みの多くは、「恋愛関係に移行するかもしれない可能性を残した曖昧な関係が続き、その曖昧さに苦しんでいる」というものなので。

オスみとメスみだけの恋愛にはしんどさがある

紫原:桃山商事の前著『生き抜くための恋愛相談』(イースト・プレス)でも、そういうお悩みがありましたよね。いい感じの空気になった男性から、「セフレからならいいよ」と言われたっていう。私からすると、それはどう考えても「なし」なんじゃないかなと思う。もちろん、セックスしてから「じゃあ付き合う?」っていう確認があるのはいいんだけど、セフレ関係から恋愛関係に「昇格」できる可能性って低いんじゃないかな。

清田:ただ、肉体関係が先行し、そこから交際関係というステータスに行き着くのかどうかということに悩んでいる人って、実際問題すごく多いんですよね……。そしてその関係にはフレンドシップがないことがほとんどで。

森田:セクシャリティ(メスみとオスみ)だけを取り出して関係性を構築しようっていうのは、実際にはかなりしんどいことだよね。

ワッコ:自分は恋愛的な意味で好きだったとしても、相手側が「メスみ以外は持ってくんな。家に置いてこいよ」みたいな態度で来る場合もあるじゃないですか。

清田:以前、セフレとの関係性に悩んでいる女性が相談に来たことがあったんだけど、いつも突然ホテルに呼び出されて、つい行ってしまうと話していて。そのセフレの彼は、セックスが終わるとお風呂に一緒に入って「セックスだけじゃないよ」感を出してくるらしくて。

森田:形式としての後戯か……。

清田:でも、相手はセックス以外に興味がないから、話すことが本当に何一つないらしくて。だからお風呂に入っている間はずっと無言でテレビを眺めているだけで、それが地獄のような時間だと言っていた。「花火」があがった後は何もすることがないという……。

森田:本当はセックスだけが目的なのに、そうでないふりをされるのもきついよね。

紫原:私の女友達で、セフレのことが大好きだった人がいるんです。その友達は彼との恋や結婚を願っていたけれど、彼の方がそれ以上の関係に進むことを許さなかった。そしたら彼女が「あてつけ婚」をしたんです。

ワッコ:えええ!? あてつけで好きでもない人と結婚しちゃうんですか!?

紫原:結婚した彼のことを選んだ理由は「私のことを好きでいてくれるから」と言ってました。結局は離婚してしまったんですけど……。彼女は「なんで好きなのかわからない人と結婚したらダメだな〜」と言っていました。

森田:真理(笑)。

紫原:それ以来私は、女性が口にする「私のことを好きでいてくれるから」という言葉は要注意だなと思うようになりましたね。そういう人って、きっと疲れてるんですよ。セフレに振り回されていると、自分の気持ちがわからなくなっちゃうんじゃないかなと思います。

清田:セフレ問題は根が深いな……。

恋バナとはありふれたものであり、特別なものでもある

紫原:『モテとか愛され以外の恋愛のすべて』を読んで、こうやってみなさんと話していると、恋愛についてあけすけに語ることや「あるある」に落とし込むことの面白さを感じます。ただ、私にとっての恋愛って自分を特別だと思わせてくれるものなんですよね。桃山商事はエゴじゃないもので恋愛を考えている人たちで、なんて「できた人たち」なんだろうと思いました。自分はもっとエゴが強くて特別なままでいたいから、あんまり恋バナは語れないんですよ。

清田:確かに、我々は自意識の部分についてはあまり語らないかもしれないですね。とにかくエピソードに重きを置いているというか。

紫原:読んでいてすごく人間愛を感じました。「自分はこう」というエゴがない恋愛の話って、あまりないんじゃないかなと思う。

森田:おそらく僕たちの中には、「自分が特別だ」という認識がないんだと思います。人から聞いたエピソードも、自分のエピソードも、価値としては完全に等価なんですよね。

紫原:だからこそ、読んでいると「中に入りたい」って思うのかもしれない。「私が特別なわけじゃなかったんだ」と少しガッカリする一方で、「こういうことを経験したり感じたりしているのは、私だけじゃなかったんだ」という救いにもなる。

森田:「ガッカリ感」という感想は、すごく面白いですね。

紫原:だって、「自分だけだ」って思ってみんな恋愛するわけじゃないですか? そんなことないのかな。

森田:いや、自分の恋愛をスペシャルなものだと思いたいというのは、自分の感覚としてもすごくよくわかります。

紫原:誰にも知られていない、他の人は誰も知らない、最高の恋愛を自分はしているんだと思いたいですよ。

清田:それって、恋愛相談の現場で一番意識することかもしれないです。相談に来てくれる人の多くは、「私みたいな悩みを抱えてる人ってやっぱりたくさんいますか?」と聞いてきたりする。その時に僕は、「どっちを言えばいいのかな……」って迷うんです。

紫原:「どっち」っていうのは、どういうことですか?

清田:つまり、確かに状況が似た話は聞いたことはあるんだけど「ああ、よくありますね」という風に言ってしまうと、「あなたの悩みはありふれたものですね」みたいに受け取られてしまう可能性があるから悩ましい。でも、似たように見えるエピソードでもそこに至るプロセスとか気持ちの動きっていうのはそれぞれに固有のもので、やっぱり「人それぞれ違う話」としか言いようがない。「同じ」なんてことは絶対にないと思うんです。

紫原:そうやって聞いてくれたら、話す側は気持ちよく話せるんじゃないかな。

清田:それぞれの固有性を否定できないと思いつつ、どこかで「こういう悩みを体験している人はいるはずだ」とも思いたいという気持ちがある。僕たちは、その間でずっと揺れ動いているんだと思います。

(構成:波多野友子、編集:安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
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