12月最初の金曜日。もう忘年会が始まっている人も少なくないのでは? 楽しいお酒で楽しい時間を過ごせたら最高ですが、飲みすぎやイッキ飲みなどで後悔も多いのがお酒の場です。
キリンホールディングスは、月に1回以上飲酒する全国の20〜50代の男女500人を対象に「イッキ飲みに関する実態調査」を実施。飲み過ぎが原因で後悔した飲み会ランキング1位は「忘年会」だったことなどがわかりました。
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後悔したことのある飲み会は「忘年会」
まず、「飲みすぎ、イッキ飲みが原因で後悔した飲み会は」と聞いたところ、「忘年会」が34.6%で最多となりました。2位は「歓迎会」(17.6%)、3位は「懇親会」(16.6%)でした。
▼忘年会失敗エピソード
「飲みすぎて、電車を乗り過ごしタクシーで2万円かけて帰ったこと」(東京都・31歳女性)
「飲みすぎた後、始発に乗ったにも関わらず、眠り込んでしまい、何度か電車往復したらしく、地元の駅についたのが8時だった。そして携帯電話を紛失した」(東京都・28歳女性)
「お会計がすごいことになった」(埼玉県・41歳女性)
「トイレに行って立てなくなり便器にしがみついていた」(愛知県・58歳男性)
「救急車で搬送させてしまった方を出してしまったので、場がしらけても止めるべきだったと後悔した」(福島県・53歳男性)
6割がイッキ飲みの現場を見たことがある。年代でも差
イッキ飲みは命に関わる危険な飲酒行為です。「飲み会でイッキ飲みの現場をみたことがありますか?」と聞いたところ、「ある(頻繁にある・時々ある)」と回答した人は全体で62.4%となりました。
性別・年代別で比較してみると、女性はほぼ世代間の差がみられなかったことに対して、男性は30〜50代が「ある(頻繁にある・時々ある)」と回答した人が過半数以上いるのに対し、20代は50%以下という結果に。さらに一度もみたことがない人が、この世代間で2倍ほど差があることがわかりました。
イッキ飲みを求められたことはある?
これまでに「イッキ飲みをするよう煽られたことはありますか?」と聞いたところ、「ある(頻繁にある・時々ある)」と回答した人は39.0%という結果になりました。
また、イッキ飲みをするようにあおられた経験がある人に、誰にあおられたことがあるかも調査したところ、「上司(先輩)」が55.4%で最多となり、次いで「友人」が44.7%、「同僚」が33.8%でした。同じく、あおられた経験があると回答した人に、「イッキ飲みを断れなかったことがあるかどうか」を聞きました。すると、79.5%が「断れなかったことがある(頻繁にある・時々ある)」と回答し、多くの人がイッキ飲みをあおられて、やむなく飲んでしまっていることがわかりました。
▼断れなかった理由
「場の雰囲気を乱したくない、ノリが悪いと思われたくない」(兵庫県・56歳男性)
「場の雰囲気がシラけないようにするため」(神奈川県・35歳男性)
「その場の雰囲気を壊したくなかったので。それと上司からの指示だったのでどうしても断れずやるしかなかった。どうにか実行はしたものの内心は嫌だった」(広島県・35歳男性)
「クライアントからの命令のようなものなので断ると仕事に影響すると思い、断れませんでした」(福岡県・54歳男性)
イッキ飲みは”時代遅れ”
「イッキ飲みを進んでする人に対してどのような印象を抱くか」を聞いてみたところ、「時代遅れ」が54.2%で最多となりました。
次いで、「見ていて恥ずかしい」(30.0%)、「ダサい」(27.2%)と続きました。4位以降もネガティブな印象が続き、多くの人がイッキ飲みをする人に対して良い印象を持っていないことが分かりました。
お酒を飲みすぎて救急車で運ばれた経験について
「これまでに、イッキ飲みのコールに参加したことはありますか?」と聞いたところ、31.4%の人が「ある(頻繁にある・時々ある)」と回答しました。
なぜコールに参加してしまったのか理由を聞いてみると、「みんなでコールしなければならない雰囲気になっているから、自分だけ黙っている事はできない(埼玉県・36歳男性)」「その場の雰囲気を壊したく無かったから(東京都・35歳女性)」と、イッキ飲みを断れなかった理由と同様、場の雰囲気に合わせてしまい、やむを得ずコールに参加してしまったという意見が多数を占めました。
お酒を飲みすぎて「救急車で運ばれた、もしくは周りの人が運ばれた経験」の有無について聞きました。「自分が運ばれた経験がある」人は9.0%で、「自分が運ばれた経験はないが、周りの人が運ばれた」人は25.2%と、3割もの人がお酒の飲みすぎにより救急搬送されたり、周りの人が搬送された経験を持っているという衝撃的な事実が明らかになりました。
2人に1人がイッキ飲みの強要が罪になることを「知らない」
イッキ飲みの強要やあおりが罪に問われることがあると知っているか聞いたところ、「知っていた」と回答した人は52.4%で過半数を超えたものの、47.6%の人は「知らなかった」ことがわかりました。
▼どんな刑罰があるの?
相手が酒に弱いのを知っていて無茶な飲み方をさせ、急性アルコール中毒になれば
「過失傷害罪」、死亡すれば「過失致死罪」。
上記の他に、酔い潰れた相手を放置した場合、
「保護責任者遺棄罪」、
死に至れば「保護責任者遺棄致死罪」
に問われることもあります。
(キリンホールディングスの「イッキ飲みに関する実態調査」より)
楽しい時間で終われるように、自分のペースで飲酒マナーを守った適切な飲み方を心がけたいものです。
■インターネット調査概要
調査期間:2019年10月30日〜11月1日
調査対象:全国の月に1回以上飲酒する20~50代の男女 計500名
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情報元リンク: ウートピ
イッキ飲みの強要は罪になる。2人に1人が「知らなかった」