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たまには損得で動いてみたら? 世の中にあふれる「正しさ」が息苦しい貴女へ

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「孤独」と聞くとどんなことをイメージするでしょうか? 「老後、独りぼっちになるのが怖いから結婚したい」「友達が少ない私は孤独でかわいそうなのか?」と思っている人もいるかもしれません。

このほど、独身研究家の荒川和久さんが『ソロエコノミーの襲来』(ワニブックス)を上梓しました。

荒川さんは「精神的に自立した価値観を持つ人=ソロ」と定義し、「ソロで生きる力とはつながる力である。それは、他人とつながるだけではなく、自分ともつながることであり、そのつながりは、強く継続的なものである必要もなく、一瞬でもいい」と提唱しています。

他人はともかく自分とつながるってどういうこと? 結婚していればソロじゃない? つながるのは一瞬でもいいの? 荒川さんに5回にわたってお話を伺いました。

【第1回】「まずは自撮りしてみよう」自己肯定感を高めたい貴女に伝えたいこと
【第2回】SNSでもリアルでも友達はたくさんいるのに“孤独”を感じるのはなぜ?

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「つながらなきゃ」「学ばなきゃ」は捨てていい

——前回は「とにかくしゃべってみたら?」というお話でした。また面倒くさいこと聞いてもいいですか?

荒川:一応、聞きましょう。

——異業種交流会やセミナーに行って、主催者や司会の人から「せっかくの機会だから、名刺交換をしてつながりましょう」って言われるのが苦痛です。かなりひねくれているとは思うんですが、「つながりたかったら勝手につながるから、放っておいてくれよ」って思っちゃいます。

荒川:確かにひねくれているけれど、もうね、「つながらなきゃ」とか「セミナーに行ったらここを吸収するべき」「学ばなきゃ」という考え方自体が有能感に縛られちゃっているんですよ。一切の自分の行動規範から「マスト」をなくしたほうがいいですよ。

——高いお金を払って行ったセミナーでも?

荒川:高いお金を払ったセミナーで「もったいない」って思っちゃうのは損得の話じゃないですか。損得は大事なので、別にいいんですけど、「高いお金を払って元を取らないといけない」というのに縛られているのは「有能でなければ自分を肯定できない」って思っているのとロジックが一緒なんですよ。

「もったいない」って思うのであれば、高いお金がかかるやつは一切行かないと決める。3,000円とかで、失敗しても「まっ、いいか」と思えるものしか行かない。

損得勘定が悪いわけじゃないですよ。人間なんてみんな損得勘定で動いているから。損得勘定で動くほうが、正しいか正しくないかで動く人よりも、結果的に人のためになると思いますよ。

「正しいか、正しくないか」で動く人っていうのは、「これが正しい」「これは正しくない」って白黒をつけるので、正しくないって思った人を敵視してしまうし、ものすごく残酷になれますし、その残酷さすら正しさに変えてしまう。正しいか正しくないかだけで動く人は、ちょっとどうなんだろって思いますね。

——何となく分かる気がします。世の中にも「正しさ」があふれていて怖いですよね。

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「正しさ」よりも「損得」で動いたほうがハッピー?

荒川:自分にとって得なのか、損なのかっていうのは、「正しいか、正しくないか」ではないんですよ。その人の損得だからね。「私にとってこれが得だからやるんだ」っていうのは、本人にとっての得だから。

もっと言うと、1円にもならないことやっても、むちゃくちゃ楽しい場合があるわけですよ。経済合理性からいえばそれって損でしかないけど、損得ってお金だけじゃない。本人は得だと思ってるし、周りも得してることがあるわけですよ。本人が得だって思ってやってることのほうが、なんだかんだ周りにとって巡り巡って得になることが多いんですよ。

「これをやると私にとっては損だけど自己犠牲のために、周りの得になるためにやってる」って思っている人が多ければ多いほど、実は周りもどよーんとするんです。それって、結局「自分はガマンしているのだから、あなたも我慢しなさいよ」って理屈になるから。

——自己犠牲型の人の周りに漂う「どよーん」という空気は心当たりあります。それよりも、自分の得を考えたほうがみんなハッピーになれるってことですか?

荒川:みんながハッピーになれるかどうかまでは知らないけど、少なくともあなたはハッピーでしょ? 自分の得で動いているんだもん。こっちが正しいとかそっちは正しくないとか言ってる人ほど不幸な気がしますよね。

だから、やりたいことやしたいことがない人は、損得で動けばいいんですよ。それで結果、自分にとって得になったら楽しいよね。楽しいって思うことが、そのうちやりたいことに昇華したっていいじゃないですか。

こういうことを言うと、おじさんたちは「損得で動けとか言うんじゃねーよ」って反応するんですけど。まさにおじさんたちが言うのは、「それが正しいか正しくないかで動け」っていう話なんですよ。

例えば、電車の中で高齢者に席を譲ることっていうのは、道徳倫理観からして正しいからやる。「別に損得でやってるんじゃないんだろ?」っておじさんは言うんだけど、僕から言わせれば、「高齢者に席を譲ると気持ちがいい」っていう得のためにやってるんですよ。

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——「正しいか、正しくないか」じゃないんですね。

荒川:もちろん「正しいか、正しくないか」というものを全否定はしません。そして、他人を損させることで自分だけ得しようというのも違いますよ。そういう誰かの損の上に成り立つものは得とは言えないですから。

でも、だからといって、正しいかどうかの理屈基準だけでは人は行動しないし、できないんです。「正しい、正しくない」で言うんだったら、例えば、自分がまさに高熱を発して病院に行く途中なのに高齢者に席を譲らないことは正しくないってことになりませんか?

人間の行動を決めているのは、感情であって、好き嫌いの感情が行動を左右している。善し悪しの問題ではなく事実として。

第1回目で話した自己肯定感なんて、まさに理屈じゃありません。でも脳はそうできてるし、ホルモンはそういうふうに分泌されるし。頭で考え過ぎてる人は「私はコミュ力がないから、人見知りだからダメなのよ」って言うけれど、「それ、誰が決めたの?」って話でしかないわけですね。納得するための後付けの理屈でしかない。

——じゃあ、まずごちゃごちゃ言ってないで自撮りでも何でもやってみなよっていうことですね。脳が勝手にバグってくれるから。

荒川:そうですね。とにかく都合よく理屈づけしてるってことに気付いたほうがいいですよ。自分のやらないこととか、できないことをすべて理論武装をしてますよね。「面倒くさいからやらない」のではなく「やりたくないから面倒くさいと理屈づけ」するんです。

——確かに、私も嫌いな人がなぜ嫌いかについてはずっとしゃべれます。それと一緒ですよね。

荒川:嫌いな人のことをなぜ延々としゃべれるかっていうと、嫌いだってことを正当化して自分を安心させたいからですよ。でもいいんですよ。嫌いだったら嫌いで「嫌いなんだな、以上!」で終わらせちゃって。

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※第4回は6月19日(水)公開です。

(聞き手:ウートピ編集部:堀池沙知子、撮影:宇高尚弘)

情報元リンク: ウートピ
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