短い夏が過ぎ、秋の気配を感じるこのごろ。秋の夜長には、元気をチャージできるような海外ドラマやリアリティーショーを楽しんでみませんか?
『ハピドラ!』(柏書房)の著者でイラストレーターのモモモスパークルさんに、オススメのプログラムをピックアップしていただきました。最終回となる第3回は、80年代後半から~90年代に人気を博したテレビドラマ『フルハウス』のスピンオフ作品、『フラーハウス』です。
■あらすじ
『フルハウス』の続編となる『フラーハウス』。今回の主人公は、しっかりものの長女D.J.=フラーと、相変わらずやんちゃできままな妹のステファニー、そしてパワフルで変わり者の隣人キミーの3人。夫を亡くし、シングルマザーとなったD.J.をサポートするべく、ステファニーとキミー、キミーの娘ラモーナは、パパのダニーから受け継いだ家で一緒に暮らし始める。キミーに夢中の元夫、フェルナンドもついてきて、タイトル通り『フラー(もっといっぱいの、あふれかえった)』家族の、どたばたな毎日がスタートする。さらにシーズン3では日本を訪れるエピソードも。あの大人気SEXYアイドルも登場するので、ぜひチェックしてみて!
子どもの頃に見てたあの名作
なんども民放で放送されてきたこともあって、子どもの頃からフルハウスをみながら育ってきたよ~!という人も多いはず。日本で一番ポピュラーな海外ドラマといっても過言ではないだろう。ダニーやジェシーおじさん、ジョーイはもちろん、おなじみのメンバーがサンフランシスコのあの家に集う第1話には思わず感動。
吹き替えを担当する声優陣がオリジナル版『フルハウス』と同じなのも、ファンにとっては嬉しいポイントだ。1話目からこんなに盛り上がってしまって、このあと大丈夫かしら?と思うかもしれないが、全く心配いらない。『フルハウス』をみながら育った人もそうでない人も、気づけばこの新しい形の大家族『フラー家』が大好きになっているはず。
時々、まわりと自分を比べて焦ってしまうことってない? 「同い歳の友達は落ち着いているのに、私は全然成長してないなあ……」なんて、自分だけが子どものままのような気持ちになったり。そんな寂しさや焦りが胸をよぎったときにはぜひ本作をチェックしてほしい。
ママや社長になり、もうすっかり大人になったようにみえるD.J.やステフだって、いまだにティーンエイジャーだったころと変わらない面がたくさんある。2人の彼氏候補の間で揺れたり、親友が秘密を打ち明けてくれなかったことにやきもきしたり、ストレスでケーキをやけぐいしたり。
今の時代を生きる人々がぶつかるリアルな問題をとりあげることも多いが、互いに支え合うことでエネルギッシュに困難をのりこえてゆく。オリジナル版でのダニー、ジェシー、ジョーイがそうだったように、子育てを通して、彼女たち自身も成長していくのだ。自分だけじゃないんだと、なんだかほっとする。
いつだって賑やかなあの家族にレッツジョイン!
『フラーハウス』はいつだってにぎやか。誰かが落ち込んでいたら「一緒に落ち込もうぜ!」と肩を組んだり、うれしいことがあったら本人よりも高く飛び跳ねて大喜びしたり。家族のあたたかさを思い出させてくれる。
家族の可能性って無限大だ。血が繋がっていなくても、似ているところが一つもなくても、離れて暮らしていても、いざというときに想いあえて、いつでも味方になってくれる存在がいるなら、それは間違いなく「家族」。ひとりぼっちな気分の夜は、ぜひ『フラーハウス』を。へんてこで愛にあふれた家族が、あなたをおおきなハグでむかえいれてくれる。
(イラスト・文:モモモスパークル、編集:安次富陽子)
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情報元リンク: ウートピ
しばらく実家に帰れていないあなたに勧めたい『フラーハウス』【秋の夜長にイチオシ!プログラム】