人間関係の悩みはどんな職場にもあると思います。私も、社会に出て20年経ち、いろいろな職場で苦手な人や嫌な人に遭遇してきました。そのたびに本を読んだり、年長者にアドバイスを求めてきたのですが、解決方法として大きく分けて「他人を変えるのは難しいから自分がまずは変わろう」「苦手な人とは距離をとりましょう」の二つが提示されます。私も友達から相談されたときは、上の二つを答えることが多いです。
しかし、「なんで私が変わらないといけないの?」「修行僧じゃないんだけど?」「同じ職場なんだから距離なんてとれないよ」とだんだん思うようになってきました。どこにでもそんな人はいると割り切って仕事をするしかないのでしょうが、割り切ることができなくなってきました。あおいさんのアドバイスがほしいです。
人と上手くやろうとするからストレスがたまる
自分が変わろうとするのは、その人に合わせて上手くやろうとするからでしょう?
その人と距離を取ろうとするのも、適度な距離感を保ちその人と上手くやろうとするからでしょう?
人と上手くやろうとするからストレスが溜まり、人と上手くやろうとするからアレルギー反応を起こし、人と上手くやろうとするから人を嫌いになる。
本当はただの相性の良し悪しなのに、いつしか人格の良し悪しに話が変わり、善と悪が生まれ、そして争いになる。
「みんな仲良く」という幻想が過剰にストレスを生産して、人間関係をややこしいものに変えてしまう。
人と仲良くなるときって、べつに合わせようと心掛けているわけではなく、合わせたいと思ったから合わせただけで、
べつに距離感を大事にしようと心掛けているわけではなく、距離感を大事にしたいと思っただけで、
仲良くなることを目的に頑張っているわけではなく、ただその瞬間瞬間のシチュエーションで思うがままに対応しているだけ。
その対応の蓄積で結果的に仲良くなっているだけであって、べつにそれは目的ではないんですよ。
人間関係は成り行きで充分
人間関係のストレスのほとんどは目的が達せられないストレスであり、みんなと仲良くしようとか、みんなと上手くやろうとか、自分の常識にへばり付いている「目的」を捨てることによってそのストレスはなくなります。
全員と仲良くやろうと思わない、かといって全員を拒絶しようとも思わない。
人間関係は成り行き任せで充分だし、また成り行きでできた人間関係が尊いものなんですよ。
そもそも違う人間同士、一人の人と仲良くなることが奇跡であって、その奇跡をすべての人と起こそうなんて無理がかかって当然なんです。
わかり合えないのがデフォルト、気が合わなくて当たり前、相性の悪い人がいたとして、そんなものは取り立てて大騒ぎするほどのことでもない日常レベルのものなんですよ。
目的があるから期待をしてしまう、期待をしてしまうから関心が生まれる、関心が生まれるから好き嫌いが生まれ、好き嫌いが生まれるからストレスが生まれる。
「嫌い」という有害な感情をなくし、「無関心」という無害な感情に消化するためには、「仲良くしよう、上手にやろう」という目的を捨てることですね。
そんなに難しいことではありません。
「大人」はみんなやっていることですよ。
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情報元リンク: ウートピ
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