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「仕事はもっと楽しくできる」ミレニアル世代向けビジネス書を出した理由

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仕事をしていると「やらされ仕事ばかりで社会の役に立っている実感が得にくい」「このまま会社の空気に染まった方がラクなのでは……」と思ってしまうこともあるはず。その解決策を考えて行動につなげているのが、大企業で働く若手社員の有志団体「ONE JAPAN」です。

昨年、活動の軌跡を追った『仕事はもっと楽しくできる 大企業若手 50社1200人 会社変革ドキュメンタリー』(プレジデント社)が出版されました。企画をしたのは、プレジデント社の小倉宏弥さん。尖った成功者や専門家ではなく、ミレニアル世代の会社員の本を、なぜ小倉さんは編集することにしたのでしょうか。知られざる制作秘話を聞きました。

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そもそも「ONE JAPAN」って何?

——『仕事はもっと楽しくできる』を読んで大企業のイメージが少し変わりました。大変とはいえもともと仕事を楽しんでいる人たちが多いのかなと思ったのですが、私たちと変わらない葛藤があったりして。特に心に残ったのは、「今いる会社がつまらないなら、辞めるか、染まるか、変えるか」という冒頭の言葉です。ONE JAPANは「変える」を選んだ人々の集まりだと聞いていますが、実際のところどのような団体なのでしょうか?

小倉宏弥さん(以下、小倉):ONE JAPANは、大企業に勤める若手同士がつながるために生まれた団体です。参加メンバーは、20〜30代の会社員が主で、スーパーエースとか特別な人たちではありません。ふつうの会社員と少し違うとすれば、それはみんなが一歩踏み出していることです。

50社から集まった1200人のメンバーのなかには、同じ境遇の人と悩みを共有し、女性活躍や社内活性化を実現する手掛かりを探している人もいれば、業界の壁を超えてつながり、新たな商品を生み出してイノベーションを起こした人もいます。一人ひとりが自分に合った方法で課題解決のヒントを探しています。

——異業種の同世代とつながれる場は、ありそうでなかったような気がします。コラボレーションしたいと思っても、初対面の人とアウトプットをしていくのはなかなか難しいですが、ONE JAPANという輪の中でならスムーズに進むかもしれないですね。

小倉:協業って、双方に同じくらいの熱量がないとなかなか上手く進まないと思うんです。それにプロジェクトありきの協業だと、受発注の関係はどうかとか、何か企んでいるんじゃないかと腹の探り合いになることもあるでしょう。その点、ONE JAPANは業務外の時間で同世代の仲間とつながるために集まっている。その意味で目的意識を同じにするでなく、大企業で直面する課題感も共通している。ただのビジネス上の損得勘定だけではない、友達に近い感覚で異業種の社員とつながれるので、「やってみたい」と思ったタイミングで対等に始められる。そこは大きなメリットだと感じています。

グレーなものに価値があると思った

——でも、積極的に課題を解決しようとする意識の高い若手社員と自分は、どこか縁遠いようにも感じます。小倉さんはなぜONE JAPANに興味を持ち、本にしようと思ったんですか?

小倉:理由は3つあります。1つ目は、ONE JAPANのメンバーと同じ悩みを抱えている人が大勢いると思ったから。ビジネス書を買うような課題意識のある20〜30代の会社員は、大きく次のような3種類に分けられます。

1. やりたいことを追いかけて、独立したりベンチャーに転職したりする人
2. やりたいことはあるけど、給料が下がらないように同等の会社に転職する人
3. このまま働き続ければ得るものがありそうだから、辞めずに何かしようとする人

このうち、人数が多いのは圧倒的に3でしょう。しかし、その層の人たちに向けて具体的に行動や思考をたどれるビジネス書がないなと感じていました。

ONE JAPANのメンバーも、現状に課題意識を抱きつつもすぐに転職に踏み出すのではなく、会社の中で何かできないかと取り組んでいる人が多い。それなら、彼らの歩いた道を追うことでビジネスパーソンに役立つ「リアルな仕事術」を見いだせると考えました。

2つ目は、白か黒ではないグレーなものに価値があると思ったから。20〜30代の読者にとって、尖った成功者や専門家の強烈なエピソードやノウハウは、分かりやすくて魅力的だけど真似しづらい。だったら、リアルタイムで進行する身近な会社員のビジネス書があれば取り入れやすいし、ニーズもあるはず。成果が見えづらいグレーなものは形にしづらいですが、具体的なストーリーに落とし込めれば、共感を得られるのではないかと思いました。

3つ目は、他の誰でもない自分自身が同世代のONA JAPANのメンバーが何に悩み、どうやって働いているかを知りたかったから。僕は「意識高い系」でないから、社会を変えたいとかは思わないけど、目の前の仕事を楽しくやりたいし、日々を充実させたいとは思う。

このように話すと「でも、ONE JAPANのメンバーは”意識高い系”でしょう?」とツッコミが入るかもしれませんが、そうは思いません。今の会社でもっとやれることはあるはずだと一歩踏み出し、純粋な思いで取り組んでいるだけ。それで行動量や人のつながりが増えて表面化しやすくなるから”意識高い”となるのでしょう。

できることなら、誰もが現状を受け入れながら少しずつ仕事を好きな色に塗り替えていきたいですよね。だから僕自身も、雑誌の編集をしながら書籍の企画を考えて、好きな仕事を自由にできるように環境を変えていきました。

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ONE JAPANで知った「仕事が楽しくなる方法」

——出版後、反響はいかがでしたか?

小倉:人によって読み方はさまざまでした。大企業で働く人からは「もう少し頑張ってみようと思う」という声があがりました。大企業からベンチャーに転職した人からは「もう少し粘ればよかった」、フリーランスの人からは「会社員もありかも」という感想が届きました。おかげさまで売れ行きは好調で、現在4刷です(2019年5月24日時点)。

——自分の置かれた立場によって、いろんな読み方ができるという点が良かったのかもしれないですね。『仕事はもっと楽しくできる』というタイトルですが、小倉さんはどうすれば仕事が楽しくなると思いますか?

小倉:「熱が冷めないうちに仲間とつながり、その熱量を仕事に向ける」というのが一番の秘訣だと思います。一人だと限界がありますから。信頼できる相手に想いを話し、熱量をキープしながらチャレンジして、自分の仕事を作っていく。そうすれば夢中で取り組めて結果的に実力が磨かれますし、周りの声も気にならないくらい毎日が楽しくなるはずです。

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後編は28日公開予定です。
(文:華井由利奈、撮影:大澤妹、取材・編集:ウートピ編集部 安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
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