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「お母さんのご飯はまだかな?」母に言われた衝撃の一言【川村エミコ】

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お笑いコンビ「たんぽぽ」の川村エミコさんによる連載「今日も今日とて、もがいてます」。川村さんの日常に巻き起こる小さな出来事から、衝撃の事件(!?)まで。川村さんのユニークな視点で綴っていただきます。第7回のテーマは、両親の介護についてです。

お墓のことを教えてくれない父

今日は少しチラつき出した介護の話です。私は両親が40の時の子供だったので、当時としては珍しい高齢出産でございました。

小学生の頃なんかは、クラスメイトのご両親がうちの親に深く挨拶をしているのを見て、「なんでだろう」と思っていたのですが、後に周りのご両親より歳が10以上、上だったことが分かり、納得いたしました。

私が現在41歳、両親は80歳と82歳です。

ありがたい事にまだ健康面で大きな問題もなく、両親は2人で暮らしているのでがっつり介護では無いのですが……。

ここ数年チラチラと介護の事を考えるようになりました。

終活なんて言葉をテレビでよく耳にするようになった3年前くらいからでしょうか。「そういえば私がそろそろ40になるって事は両親はもう80になるのだなぁ」とぼんやり思い、テレビの話に感化され「いろいろやらなきゃいけないことがありそうだぞ!」と、実家に連絡をしました。

結果からお伝えすると、お墓のことやら実家のお家のことを聞いたところ、一切合切教えてくれませんでした。

がびーん!です。

父は物静かでお堅い人でして、家では寡黙。銀行員を一年で向いてないと判断し辞め、そのあと公務員を立派に勤め上げた父なのですが、「大丈夫だよ」の一点張り!

エミコ「え、お墓のこととか、どこにどう連絡したらいいかもわからないし、教えてほしいのだけど」
「大丈夫、大丈夫。迷惑はお掛けしませんので」
エミコ「迷惑って思ってないし、ちゃんとしたいと思ってるんだけど」
「大丈夫。大丈夫」

この繰り返しで30分。根負けしまして電話を切ることにしました。「あまりしつこく聞かれても嫌かしら」と思い、半年に一回のペースで、梅雨が終わり夏が始まる頃と正月明けに聞いてみるのですが、いつも決まって「大丈夫。大丈夫」と。

正直困っています。「もしかしたら本当に困らないように手筈が済んでいるのかも」と淡い期待もしつつ、絶対にそんな事ないとも言い切れないから教えてほしいのですが、頑ななので、地団駄を踏んでおります。

ただ父は82歳でスマホをサクサク使いこなし、会話などのやり取りもしっかりとしているので、やり取りはスムーズでございます。

忘れっぽくなってきた母

3年くらい前から心配なのが、母です。いろいろ忘れっぽくなってきています。「あれ?おかしいな」と思い始めたのが、LINEの未読が627件あった時からです。

「お母さん、全然読んでないよ。627件だって」と言ったら、「あらー!」とケタケタ笑い、「本当に大事な用なら電話してくるから、大丈夫よ」とケロリンとした顔をしておりました。

母は明るいです。とにかく明るいです。それが救いでもあります。元々介護が大変でして、小学生の頃は私も一緒に90代のおばあちゃんのオムツから体拭き、ありとあらゆる事を一緒にがんばりました。

話は戻り、母の返しに「まぁ、そうか!」とも思いまして、私が既読にして、一つ一つ処理していきました。

「〇〇さんから連絡あったみたいだよ」と伝えると、「なんの事だっけなぁ。あー、あの事かな」とか、「それは大丈夫!」とか言うのですが、気になって後から父に聞いてみると「まだ返事してないみたいだよ」と。母に「連絡してみてね」と言っても忘れちゃってるみたいで、「あれ?あれ?」となりました。

後日、電話で父からも「〇〇さんから連絡あったって言っても、返事を忘れているみたいなんだよ」と聞き、わたしから母に再度伝えても「そっかそっか」でその時は了解するのですが、やっぱり忘れっぽくなっているみたいで。

「これは!」となりました。

母とスマホ

またLINEを読まない事も、もうその時で5回目とかだったのですが、電話した時に「そもそもなんで読まないの?」と聞くと母いわく「画面を触るのが怖い!」との事。「触って壊れたら大変じゃない」と。

「絶対壊れないし、大丈夫だよ」と伝えて、いろいろ聞いてみるとまずスマホの画面を触る強さが分からないことが判明。

それはそれはものすごく慎重に触っているらしく、強く触ってもダメですし、優し過ぎても画面が反応しないのは分かるのですが、その加減が昭和10年代生まれの母にはどうにもこうにも伝わらず、「トントンってくらい」って言っても、目も悪ければ、皮膚の水分もなくなっているもので、画面反応せず!!

電話という遠隔案内でLINEの開き方を伝えるのに余裕で1時間かかりました。こちらも汗だくですが、あちらも汗だくです。

対面で操作を見せてもらったら、ペタンペタンと少し長く画面に触っている事が分かり、「もっと雑にやってみて!」と言っても、「ダメみたい!」ともちろん伝わらず、「イチニって数えるくらいで優し目に触ってみて」と伝えてもダメで、「音楽に乗ってる時の指のトントンくらいのタッチで反応するよ」と言ったら「カーペンターズでいい?」とか言ってきて、「曲はなんでもいいよ!」と言って画面を触ったら、「あ、動いた!」とカーペンターズの「イエスタデイ・ワンス・モア」で画面タッチが出来るようになりました。

しかし、一回出来ても、次に電話する時にはもう分からなくなっちゃってるので、もう一回、新鮮な気持ちで伝えなくてはならないです。

そもそも「スマートフォンが欲しい!」と言い出したのは、「ソリティアを携帯でやりたいっ!」という理由からでして、ソリティアだけは何も伝えなくてもサクサク楽しそうに、下手したら一日中やっているらしく、「好きこそモノの上手なれ」とはよく言ったもんだなぁと思います。

あと、こんな事もありました。

去年10月に母が携帯を無くしていたことがわかりまして、「止めてもらおうよ」と言っても、「きっとあるからまだ止めないで!」と。最後の携帯の場所を調べられるサービスにも入っていたので、聞きにいったのですが、月日が経ちすぎると分からないらしくダメでした。無くした時すぐ教えてくれればよかったのですが……。

「月々の料金がもったいないよ」と言っても、「あるはずなのよ」と。結局4ヶ月経ってから解約をし、再度契約しました。

実家と我が家を行き来するようになって

母には1日がとてつもなく早いみたいで、ちょっと何か「あれ、どこだっけなぁ」と探し始めたら、「それだけで1日が終わっちゃって嫌になっちゃう!」とよく言っています。

忘れっぽくなってから、母は料理もすぐ焦がしてしまうらしく、大変だということを父から聞いて、それまでもうちに泊りに来ることはよくあったのですが、長期で泊まるようになりました。

1ヶ月間母が泊まりに来て、次の1ヶ月は実家の生活が始まりました。

私が朝出掛けてから夜帰って「ただいまー!」と声をかけると、「同ポジ!」。

朝と同じポジションで同じ格好でいる母に安心しつつ、大丈夫かしら?と心配にもなったり、「ラジオ体操くらいした? お茶とかちゃんと飲んだ?」と質問すると、「すごく居心地良かったです」と答えてくれるので、「まぁ、大丈夫なのかなぁ」と。

ある日、ドキッとすることがありました。

「お母さんのご飯まだかな?」と言ってきたのですが、ご飯はすでに食べた後だったのです。「ついに!この日が!」ビカビカビカーと稲妻が走りました。

ひたすら笑ってきた志村けんさんの「飯はまだかい!」がリアルに目の前で起こりました。

「お母さん、いま、食べたよ!」と伝えたら「あら、やだぁ〜〜〜!」とケタケタ爆笑してたので、心の底から母が明るくて良かったと思いました。

ただ気持ち的にはやられまして、これから始まるであろう介護の事を考えたり、より真剣に調べるようになりました。

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徐々に気持ちも準備も整えて

何度も同じことを話す母にも慣れてきました。

「朝はすぐ窓を開けなさい!」
エミコ「はいはい!」

朝は、窓を開けたことがわかるので何度も言われませんが、「夜はすぐ戸を閉めなさい! ちゃんと閉めたの?」と聞いてきます。しかし、うちはいわゆる「戸」がないのです。

エミコ「戸がないから、カーテンしたよ!」
「戸を閉めなさい!」

カーテンを閉めたと言っても言っても、「戸を閉めなさい!」の一点張りです。言い方の問題かなぁと思い「ないのよ、うち」「ないんだなぁ。戸」「ないんだって!」時には、「NA.I.YO!」と。私も答え方を変えることで、何回でも答えられるようになりました。母も笑ってるので助かります。

コロナになってからは田舎暮らしの母は東京が怖いとの事でウチに来る1ヶ月おき生活は一旦中断しましたが、父との連絡を密に取り生活しております。

チラつき始めた介護、まだまだこれからですが、向かいあっていこうと思います。

情報元リンク: ウートピ
「お母さんのご飯はまだかな?」母に言われた衝撃の一言【川村エミコ】

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