DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」85回目のボヤきは「安定した会社に入ったけれど…」です。
転職を何度かして感じたことなのですが、どの会社も、外側からでは見えない、それぞれいろいろな課題を抱えているのだなあと思いました。そのためにも「いつでも辞められる」「いつでも動けるようにしておく」ことが大事なのかなと思いました。一見、安定した企業に勤めても決して安泰ではないのだなと思っています。そのために、どういうスタンスで働けばいいのかを考えたのですが、情けないことに「ボーナスをあてにして高い買い物をしない」ということくらいしか思いつきません。あおいさんの考えを伺いたいです。
“いい会社”に入ったはずなのに…
安定した企業というのは人気があるもので、だから企業は安定をセールスポイントとして優秀な人材を募るわけですが、ちょっと悪質なところになるとわりとグレーゾーンな謳い文句で募集を掛けたりするんですよね。
嘘はついていないけど肝心なことは明言していなかったり、うまくモザイクを掛けた言葉でミスリードを誘ってみたり、安定安心安泰に見せ掛けるのに必死なんですよ。それだけ労働者というものは「安定」というものを欲しているというわけですね。
そこが謳い文句通りの安定した企業でも、まずそこに入るまでが競争になるんですよね。その熾烈(しれつ)な競争を勝ち抜いて入ったとしても、まだまだ「やれやれこれで安心安泰、あとは自動的に人生が進んでいく」というわけにはいきません。
入れば入ったで生存競争の始まりになるわけで、我先にと皆が人件費の奪い合い。
少しでも報酬を多くいただくための過酷な競争になり、出し抜く者もいれば他者の足を故意に引っ張る者もいて、涼しい顔をしていても裏では熾烈を極める戦いが繰り広げられていたりするんです。
そうしなければ「低収入でがっちり安定」という目も当てられない地獄モードになってしまうわけで、自分が満足できる安定を得るためには戦い続けなければならないということですね。
「安定」は自分で築いていくもの
安定を欲して入ったのに安心する暇もないなんてちょっとした矛盾。
勘のいい人ならもう気付いているのかもしれませんが「安定」なんて幻想なんですよね。
どんなに福利厚生の整った超絶ホワイト企業でも、満足できる安定を手に入れることができるのは限られた一部の人材だけなんですよ。
結局安定というものは誰かがプレゼントしてくれるものではなく、自分の力で手に入れていかなきゃならないものなのです。
だったらべつに企業にしがみつく必要もないわけで、むしろフリーランスで仕事をしたほうがすべて自分で管理できるので安心を作りやすいです。
今は「仕事は一人にひとつずつ」という価値観は崩壊しつつあり、副業で稼いでいる人もたくさんいらっしゃいます。
お金を貯めて安心を維持するのも結構ですが、もう一歩踏み出して自分の力でお金を稼ぐ技能を身につけていけば、未来は今よりほんのちょっと明るく見えるのかもしれませんね。
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情報元リンク: ウートピ
「いつでも辞められる」って最強! “安定”は自分で手に入れよう【DJあおい】