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免疫力を高める最大の方法は「ワクチン」の接種【専門医に聞くやさしい免疫学】

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ウイルスや細菌、真菌から体を守るために最重要なのが自分の免疫の状態です。そこで、「免疫って何? 高めるにはどうする?」という連載シリーズにて、感染症や免疫に詳しい耳鼻咽喉科・気管食道科専門医の遠山祐司医師にお尋ねしています。

今回・第8回では、新型コロナでも開発が心待ちにされている「ワクチン」について、遠山医師に聞いてみました。

予防接種は免疫の仕組みを利用した感染症の予防法

——まず、ワクチンとは何なのかを教えてください。

遠山医師:前回にお話しした、免疫システムの第3段階の「獲得免疫」とは、「二度は同じ感染症にかからない仕組み」のことでした。ワクチンは、その仕組みを利用して、感染症を予防するために人工的に製造した物質で、あらかじめ死滅させた、あるいは弱毒化したウイルスや細菌のことです。注射で体に接種することを「予防接種」といいます。

ワクチンには、病原体の感染能力を失わせて製剤化した「不活化ワクチン」と、生きた病原体の毒性を弱めて病原性を失わせた「生ワクチン」があります。

インフルエンザの場合は不活化ワクチンで、まだインフルエンザウイルスに感染していない段階でそれを注射して体内に入れ、あらかじめ免疫を獲得しておくわけです。

水ぼうそう、おたふくかぜ、麻しん・風しん混合などには生ワクチンを接種します。

すると、次にこれらの特定の病原体が体内に侵入してきてもそれを排除し、感染を予防する、あるいは感染しても症状が軽くすむようになります。「二度なし」の仕組みを人間が実用化した方法と言えます。

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——ワクチンについては、自分のためだけに接種するのでなく、社会のためにという認識が広まってきました。

遠山医師:ワクチンの接種は、当人にとっては、感染症にかかって苦しんだり命を脅かされたりしないためという目的や役割があります。免疫力を高める方法の筆頭と言えます。

それだけではなく、自分が感染源にならないようにする、基礎疾患がある人や妊娠中の人、ある種の抗がん剤治療中の人などでワクチンを受けられない人を感染から守る、また家族や職場から地域、広く社会への流行を避けるために必要なものです。

ワクチンがない感染症は多い

——いまだにワクチンがない感染症も多いと聞きます。

遠山医師:天然痘のように、ワクチンのおかげで消失した感染症がある一方で、実はワクチンがない感染症のほうがとても多いのです。身近な感染症の例として、風邪や胃腸炎を起こすノロウイルス、プール熱(咽頭結膜熱)、流行り目(流行性角結膜炎)などもワクチンがありません。

ワクチンを製造するには、まずはその病原体を大量に増やす必要があります。次にその病原体の毒性を弱める、無毒化する、感染能力を失わせるなどします。そこに多くの成分を加え、人体に安全に注射ができる溶液にしていきます。さらに、仕上がったワクチンは、本当にヒトの感染症を予防する働きがあるかどうか、安全なのかどうかといった確認を重ねていきます。

風邪のワクチンが存在しないのは、その原因となるウイルスの種類があまりにも多いから、と言われています。また、ノロウイルスは増やすのが難しくワクチン製造が難しいと言われます。

これらの感染症を予防するには、現実的に、新型コロナウイルスの予防法と同じように、ていねいな手洗い、咳(せき)エチケット、マスクの着用、うがい、除菌、消毒、「密」な状態を避ける、病原体に接触しないなどの対策しかありません。

ただしいま、製造の難題を克服して人工培養する技術も開発されつつあり、近い将来には完成するワクチンがあるかもしれません。

聞き手によるまとめ

ワクチンとは、ヒトの体の獲得免疫の仕組みを利用してつくられること、不活化ワクチンと生ワクチンがあることを理解しました。ただし、まだワクチンがない感染症もたくさん存在するということです。これをしっかりと覚えておき、自分でできる感染防止法を積極的に、かつ入念に実践していきたいものです。

次回・第9回は、ウイルスと細菌の違いについてお尋ねします。

(構成・取材・文 品川 緑/ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
免疫力を高める最大の方法は「ワクチン」の接種【専門医に聞くやさしい免疫学】

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