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Twitterで13.5万いいね! 話題のリゾートホテル「THIRD石垣島」ができるまで

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2020年7月末、沖縄・石垣島にオープンしたライフスタイルホテル「THIRD石垣島」。新型コロナウイルス感染拡大の苦しい状況を受けて、購入時に宿泊日を決定しない将来の宿泊チケット『みらいパスポート』の販売を行うと、3日間で500万円以上の売り上げを突破したと話題になりました。

また、美しい空や港を臨むルーフトップテラスの写真を、SNSで見かけた方も多いのではないでしょうか。

同ホテルの開発・運営を担うスターリゾート株式会社のCEO・佐々木優也さんに、事業への想いやホテルづくりの工夫をうかがう短期連載。第1回では、THIRD石垣島ができるまでのこだわりやコロナ禍の対応についてお話いただきました。

「もっと効率化を」と指摘されてもこだわりを守ったパブリックスペース

——佐々木さんが8月16日に投稿したオープン告知ツイート。現在、13.5万「いいね」、4.8万リツイート*と大きく注目を集めています。まずは「THIRD石垣島」の開発時にこだわったポイントを伺いたいです。

*2020年12月9日時点

佐々木優也さん(以下、佐々木):こだわりは、ハード(建物や内装)とソフト(サービス)のデザインです。THIRDは20~30代のミレニアル世代をターゲットとしたライフスタイルホテルなので、ビジュアルの良さは欠かせません。でも、なんとなくおしゃれなだけのホテルは、いま世の中にたくさん増えてきている。だからこそ、リゾート感がありつつも既視感のないデザインを目指し、スタッフと手探りでハード面をつくりあげていきました。

たとえば、お客様のSNSでもよく投稿されるルーフトップテラス。石垣の空や海を眺めながらゆったりとくつろげるように、水盤に浮かぶソファベッドや卵型のハンギングチェアを設置しました。本当はプールをつくりたかったのですが、建物が水の重量に耐えられないことがわかり、それならばと深さ約5cmの水盤を敷きました。

画像提供:スターリゾート

画像提供:スターリゾート

——たしかに、ルーフトップテラスやブックラウンジなど、素敵なパブリックスペースが印象的です。

佐々木:じつは、インフォメーションを併設しているバーとブックラウンジだけで、全面積の20%を占めているんです。周囲から「もっと客室を増やして稼働率を上げるべき」という指摘もあったものの、パブリックスペースの充実を優先させました。そのほうが、ゲストの方々に満足いただけると思ったからです。

僕は、競合との差別化や利益の効率化を行動指針にしないと決めていて。ゲストが楽しめる体験をいかにつくっていくか、自分たちにしかできないホテルをどのようにつくるか、ということだけを追求しています。もちろん、最終的には収益が上がるという見込みもあったうえでのチャレンジですが……!

——実際に、そうしたスポットでの写真がたくさんSNSに投稿され、PRになっていますもんね。

佐々木:本当にありがたいですね。そして、ソフト面のデザインは、主にスタッフが担う部分。「格式高いホテル」や「非日常の空間」というよりも、もうひとつの家に帰って来たような温かみを感じていただくために、ユーザーフレンドリーなサービスを心がけています。

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「未来の宿泊券」を発売して気づいたこと

——そもそもTHIRDは、コロナ禍によって4月のオープンを7月末まで延期されたんですよね。

佐々木:4月から6月、7月末と、オープン日を2回延期しました。それでもようやくオープンにこぎつけた7月31日の午後、沖縄県独自の緊急事態宣言が発令されてしまい……。続々とキャンセルの連絡が入って、結局2~7月は売上がゼロだったんです。売上がないのに毎月1千万円近くのお金が出ていく、私たちのようなベンチャー企業にとっては本当に厳しい状況でした。

——その状況を、どうやって乗り越えてきたのでしょうか。

佐々木:明確なオープン日が決まっていなかった4月に、「みらいパスポート」という宿泊券を販売したんです。「コロナが落ち着いてから泊まりに来てください」という気持ちを込めたもので、購入時に宿泊日を決める必要はなく、2021年末まで使用可能。当日空いている一番いいお部屋に泊まれます。資金確保やプロモーションのためだけでなく、暗い世の中になにかしら明るい一手を打ちたいという想いが強くありました。

これが数百組のお客様にご購入いただけて、最終的に1700万円を超える売上になったんです。「300万円売れたらいいほうかな」なんて思っていたので、3日で500万円を達成したときは、その勢いにびっくりしましたね。知人が買ってシェアしてくれて、そのまた知人が買ってくれてというふうに、SNSでもうまく広がっていきました。「みらいパスポート」で先々の集客と売上を確保できていなければ、もしかしたらTHIRDは開業できていなかったかもしれません。

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——まだ見ぬお客様から、温かいサポートをいただけた。その実感はありましたか?

佐々木:プレッシャーや責任はとても感じましたね。当時はオープンすらできていなかったので、まだないものに対して期待していただくことが怖くもあったんです。とはいえ、先が見えなくて不安になっていた時期だったので、モチベーションの面でも大きく助けられました。購入時の備考欄に「頑張ってください!」と書いてくださるお客様もいて、「絶対に開業して成功してやる!」と、持ち直せたんです。

使用開始期間がスタートした10月1日からは、毎日のように「みらいパスポート」のお客様がいらっしゃっています。空室状況にもよるけれど、私たちが苦しいときに助けてくださった方々なので、基本はスイートかジュニアスイートにご案内しているんです。

経営者として、ファイティングポーズをとり続ける

——コロナ禍はまだまだ油断できない状況ですが、今後の展望はいかがでしょうか。

佐々木:最悪のシナリオを想定しつつも、ファイティングポーズをとり続けたいと思っています。たとえば、いまはGoToトラベルのおかげでたくさんのご予約をいただいているけれど、キャンペーンが突然終了することだって充分考えられる。この半年、一年間はずっと恐怖です。でも、怖いからといって何もしないのは、経営者としての役割を果たせていません。いまできる準備を、淡々とやっていくしかないですね。

――なにか新しい企みがあるんでしょうか?

佐々木:ワーケーションなどの新しい旅行プランの提案はもちろんですが、ホテルとしては「冬の観光需要創出」に取り組みたいと考えています。

そのためのコンテンツを作るべく、いまはTHIRDの一部改装を検討しているところ。6階にあるフィットネスエリアがコロナ禍で使えていないままなので、ゲストがより楽しめるように、そのエリアを他の客室とは異なるコンセプトのスイートルームにつくりかえる計画です。

それから、ゲスト全員が使えるルーフトップテラスにも、石垣の海を見ながら楽しめるコンテンツを設置する予定です。また、沖縄の食文化をベースとした「冬の食の楽しみ方」も提案していきたいですね。これが実現したら、冬の沖縄もめいっぱい楽しんでいただけるようになると思います!

(取材・文:菅原さくら、撮影:面川雄大、編集:安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
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