DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」100回目のボヤきは「梯子を外さないで……」です。
責任を負いたがらない上司というか先輩がいます。何かあると「私は悪くない」「私はそんなつもりじゃなかった」「下が勝手にやったこと」など言い訳ばかりです。前に先輩に頼まれた仕事をして外部とトラブルになった際も「あなたが勝手にやったことでしょ」と梯子を外されました。下の立場から言わせてもらえば、「何かあったら私が責任をとるから」とドンと構えていてほしいし、そういう人に上に立ってほしいと思うのですが、そういう人とチームになったことを嘆くしかないのでしょうか。
若い世代が伸び悩む背景は…
成功すれば自分の手柄、失敗をすれば部下(後輩)のせい。
自分のミスにも関わらず、上の人に「部下(後輩)の失態は私の責任!私からキツく叱っておきますので!」とカッコいいことを言って株を上げ、全責任を部下(後輩)に擦りつけ、自分のミスなのに自分の株を上げるという魔導師みたいなポンコツ上司ってどこにでもいますよね。
最近はとくに「自己責任論」が横行している風潮がありまして、責任の所在が結局弱いところに集中してしまうという、下の立場にいる者にとって生きづらい時代でもあります。
上の者だけが無責任に手柄をせしめて、下の者が重責を負って不利益ばかりを被る。
若い世代が伸び悩む背景にはだいたい無責任な上司がいたりするものです。
自分が“ハズレ”上司にならないために
酷いケースになると「いいぞいいぞ! やれやれ!」と焚き付けておいて、いざ失敗に終わると知らぬ存ぜぬと梯子を外す始末。
最終的には「自己責任!」とキレて開き直り、嘘八百を陰で吹聴し、仲間を集って孤立させるというどうしようもない人間のクズみたいな人もいます。
彼等の言う「自己責任」は至極真っ当な正論なのですが、それって「お前が言うなよ!」という正論なんですよね。
そりゃ下の者にも責任はありますし、なければならないものでもあります。
しかし責任の所在って決して一人ではないんですよね。
各々が責任を負うことによってひとつのプロジェクトが成り立つのが「仕事」であって、人の自己責任を問うのなら「じゃあお前の自己責任はどうなんだよ」ということなんです。
「人に責任を問う前にお前は自分の責任は果たしているのか? ああん?」と小一時間問い詰めて「ごめんなさい」と泣くまで説教をぶちかましてやりたくなりますが、上司や先輩ではそれも叶わず、結局は泣き寝入りするしかなくなってしまうんですよね。
だから上の立場の者は自分の責任を果たすまでは、安易に下の者に責任を問うことはしてはいけないものなんですよ。
上司や先輩ってガチャを回すようなもので、下の者はそれを選べないんですよね。
だからこそ上の立場にいる者は自分が「ハズレ」にならないように、せめて自分の責任は自分で負うくらいの度量がなければならないもの。
責任の対価として報酬があるのが仕事ですので、そんなに責任を負うのがイヤなら仕事なんてとっととやめりゃいいんですよね。
強い人とのパイプを作ろう
こういう人の弱点ってだいたい権力。
自分より強い権力を持っている人には徹底して逆らえない性格をしているので、その人よりも強い権力を持っている人とパイプを作っておくことが必要だと思います。
「上にパイプがある」というだけで大人しくなると思いますよ。
あとくれぐれも「仲良くしよう」とは思わないように。
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情報元リンク: ウートピ
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