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バレットジャーナルって知ってる? ノートとペン1本で始められる話題の手帳術

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今年も残すところあとわずか。年末が近づくと、バラエティーショップや文房具店では来年の手帳やカレンダーがところ狭しと並び、たくさんの人が手帳を吟味している光景を目にします。スケジュールはスマホアプリで管理という人もいるでしょうが、予定やメモ、気づきを直接手書きで書き込む手帳は根強い人気のようです。

そんな中、最近SNSを中心に話題になっているのが「バレットジャーナル」です。

文具プランナーでウェブマガジン「毎日、文房具。」副編集長の福島槙子(ふくしま・まきこ)さんによると、「海外で流行したバレットジャーナルですが、日本では2017年に出版された書籍『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』*を皮切りに関連書籍やアイテムが次々と発売され、今年になって一気にインスタグラムなどSNSを中心に広がりました。文具好きのみならず手帳術やノート術に興味がある層にも広がっています」と言います。
*『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』(著:Marie、ディスカヴァー・トゥエンティワン)

「バレットジャーナル」って何? 初心者でもできるの? なぜそんなに人気になっているの? というわけで、バレットジャーナルについて探りました。

バレットジャーナルって何?

バレットジャーナルは、ニューヨーク在住のデザイナーのライダー・キャロルさんが考案した手帳術で、日本では2014年頃から知られるようになってきました。バレットジャーナルの「バレット」は、箇条書きの先頭につける点「・」(Bullet Point)のことで、箇条書きと記号を使って、タスクやスケジュール、メモなどを効率的に管理します。

と言われると「難しそう」と思うかもしれませんが、使い方は基本的には自由。最初の数ページにインデックス(目次)ページを設けて、どのページに何が書いてあるのかを書くことによって情報に簡単にアクセスできるようにする、見開き2ページを六つに区切って、半年分のスケジュールを書き込む、タスクの完了や先送りは記号で管理することでやることを可視化する、などいくつかのルールはあるものの、一冊のノートに自分が必要だと思うページや書きたいこと、記録しておきたいことを書いていくだけです。

やることリストの例。「・」はタスク、「×」はタスク完了、「>」はタスクの先送りを示します。

やることリストの例。「・」はタスク、「×」はタスク完了、「>」はタスクの先送りを示します。

ノートとペン1本で始められる

「一冊のノートとペン1本で始められる手軽さと自由さが人気の秘密」という福島さん。

これまでは、市販の手帳を買っても使いづらかったり、張り切って買ったものの使わないスペースや余白が気になって無駄に落ち込んだりしていた人もバレットジャーナルなら自分流にカスタマイズできるので、そうした“罪悪感”からも解放されそうです。

一方で、インスタで「バレットジャーナル」で検索すると、「私のバレットジャーナル」をアップしているカラフルでオシャレな投稿をたくさん見かけます。「私はこんなにキレイにできない」と気後れしてしまいますが……。

「他人のバレットジャーナルを見て落ち込む必要はありません。また、ペンや道具にこだわりすぎて『この色のペンがないから書き込めない』となっては本末転倒です。とりあえずノートとペンが1本あれば始められるのがバレットジャーナルの最大の魅力なので、まずはペン1本で始めてみてはいかがでしょうか?」(福島さん)

銀座ロフトにはコーナーが設置

毎年秋から手帳を展開している「銀座ロフト」(東京都中央区)にお邪魔すると、「バレットジャーナル」のコーナーが作られていました。バレットジャーナルの人気を受けて今年初めて設置したコーナーで、バレットジャーナルにオススメのノートや関連グッズが販売されています。

銀座ロフト(東京都中央区)のバレットジャーナルコーナー。初心者向けにミニ冊子を数量限定で配布している。

銀座ロフト(東京都中央区)のバレットジャーナルコーナー。初心者向けにミニ冊子を数量限定で配布している。

ロフトでは、バレットジャーナルの初心者向けにミニ冊子「話題の手帳術!『箇条書き手帳』で人生がうまくいく!」を数量限定*で配布。
*すでに配布を終了している店舗もございます。

手帳・ノート担当の藤代健太(ふじしろ・けんた)さんは「バレットジャーナルの説明を聞いても実際にどうやればいいのかわからないと思うので、これからバレットジャーナルを初めて使う人に役立ててもらえれば」と話しています。

ノートだけではなく、スタンプやマーカーなどの関連グッズの売り上げも好調だそう。

「ブログやSNSを見ても、自分だけの手帳作りを楽しんでいらっしゃる方が多いですね。SNS映えを意識してカラフルなマーカーやシール、スタンプが売れているのではないでしょうか」(藤代さん)

どんな人に向いている?

せっかく新年だしバレットジャーナルを始めてみようかな、と思った人も多いのではないでしょうか?

特にバレットジャーナルに向いているのは「やることがありすぎて頭がぐちゃぐちゃになっている人や忙しい人。仕事と家事などマルチタスクを求められる人」(福島さん)や「目標がある人や習慣を身につけたい人。タスクをきちんとこなしたい人」(藤代さん)だそう。

働き女子の大きな味方になってくれそうなバレットジャーナル。お気に入りノートを一冊用意して、始めてみてはいかがでしょうか?

(取材・文:ウートピ編集部・堀池沙知子)

情報元リンク: ウートピ
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