DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」84回目のボヤきは「私、舐められてる?」です。
仕事をしていてときどき「あれ?私、舐められてる?」と思うことがあります。上司に相談したところ「舐められないように強く言ったり、態度で示したりしたほうがいいよ」と言われたのですがいまいちピンときません。逆の立場になったとき、相手がどんな人であれ人を舐めるような人にはなりたくないなあと思っています。人によって態度を変えたり、舐めたりする人はいずれ“事故”を起こすと思うので、あえてわたしが手を下さなくてもいいかなと思い静観しています。あおいさんの考えを聞きたいです。
「人を見下す」ということ
例えば私はテトリスが得意です、テトリスならだいたいの人に勝てると思います。そういう視点で他人を見れば、だいたいの人を見下すことができてしまいますよね。
しかし世の中は広いもので、私よりテトリスが上手な人もたくさんいます。
もしそういう人に巡りあったのなら、私はテトリス視点でその人を見下すことはできません。
しかしその人を見下したいと思うのなら、今度は別の視点からその人を見下すことができます。
その人より優っているものは一体何なのか、学歴か収入か、それとも容姿か、はたまた育ちのよさなのか。
無理矢理にでもその人より優れているものを探し出し、その視点からその人を見下すことができてしまうのです。
すべてにおいて他人より優れている人はいないでしょう、その反対に全てにおいて他人より劣っている人などいないでしょう。
そういう意味で言えば、相手が誰であろうと見下すことはできてしまうんですよね。一国の大統領だって歴史上の偉人だって、見下そうと思えば見下せてしまうのです。
最悪見下す材料が見当たらなくても、それはそれで不幸でもマウントできてしまうのが人というものですからね。
人を見下すことなんて簡単で、実は誰にでもできてしまうことなのです。
誰にでもできることなのにさも誇らしげに人を見下す、それが人を見下す人の滑稽なところですね。
不毛な戦いに参加するな
人を見下す人はその人を見下せるところを心の拠りどころにして見下します。
声には出さねど心の中で「私よりテトリスが下手なくせに!」と見下して、仕事等の別件でも舐めて掛かるのです。
しかし先述した通り、その人だってすべてにおいて人より優れているわけではありません。
そうなると今度は他の人に見下されてしまうんですよね。
声には出さねど「私よりブスなくせに!」と心の中で見下されてしまい、本人達の伺い知ることのできない心の中で「テトリス vs ブス」という一生勝負のつかない異種格闘技になって泥仕合を繰り広げる毎日になってしまうということです。
そんな不毛な戦いに毎日精を出しても心身を消耗するだけ、戦わないことが最善の策。
賢い人なら戦う場所はちゃんと選びます。
勝って得るものがないどころか、勝っても失うものしかない戦いなら戦わないのが勝者。
どうせ戦うのなら勝っても負けても得るものがある戦いの場所を選んでください。
人を見下す人には必ず天罰が下るとか、そういうことではないのです。
その人に天罰が下ろうが何が起ころうが知ったこっちゃない。
自分の利のためだけに戦わないことを選ぶように。
徹頭徹尾損得勘定だけでお付き合いすることをお勧めしますよ。
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情報元リンク: ウートピ
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