DJあおいさんと「仕事がデキること」について考えていく連載「私は仕事ができない。」81回目のボヤきは「孤独って悪いこと?」です。
今年のお盆休みは実家に帰らず一人で気ままに過ごしたのですが、その話を友人やまわりにするたびに「寂しくないの?」と言われます。もともと一人で過ごすのが好きで、寂しいという感情もあまりないというか、「孤独」も自分と向き合う大事な時間で「寂しいという感情」さえも私の味方につけている感があります。世間では「孤独」=悪いことと捉えられられている気がして、なんだか窮屈です。
孤独=自分であること
孤独とは自分であること、他の誰でもない唯一無二の存在であること。
そういう意味で言えばどれだけ大勢の仲間に囲まれて仲良くしていても、誰一人として例外なく皆「孤独」なはずなんですよね。
でも長らく集団の中に身を寄せていると「自分」というものがわからなくなってしまうんです。
まわりと上手に関わるために顔色を伺ってみたり、面白くもないのにまわりに合わせて笑ってみたり、不本意な意見にも同調圧力に従ってみたり、それは社会という枠の中で生き抜くためには必要な処世術なのかもしれませんが、そうやってまわりと合わせるために自分を偽り続けていると、自分が一体何者なのかもわからなくなってしまうんです。
自分なのに自分じゃない気がして、自分のことなのに他人事、生きている実感さえ失って、感情さえも上手に働かなくて、味気のない同じ毎日をなぞるようにリピートしているだけ。
「一人になりたい」という気持ちは、自分に戻りたいという切なる気持ち。
自分を忘れてしまう前に自分に戻ってリセットして、自分を感じて自分のために、この世に生きているという実感を得る大事な時間が「一人」という時間なのですよ。
「一人になりたくない」本当の理由
「一人になりたくない」という人もたくさんいらっしゃるかと思いますが、そういう人って自分に戻るのが怖いんですよね。
自己評価の低い人に多い傾向で、一人になると否応なく自分とご対面しなければならないので一人になりたくないんです。
自分という存在を忘れるために常に誰かと一緒にいることを好み、自分という存在から目をそらし続けることで精神的な安息を求めているわけです。
簡単に言えば自分のことが嫌いな人ほど一人であることを嫌い「寂しい」という感情に囚われるということ。
「一人だと弱い子、群れると強がる子」という人に多く、同調圧力の温床となっている集団の皆様がまさにこのタイプですね。
孤独を知っている人は自分を知っている人
人は孤独になり自分という個の存在になれたとき、人との違いを受け入れることのできる寛容性を身につけることができるのです。
孤独を知っている人は自分を知っている人、自分を知っている人は他人を許容できる人。
違う者同士が共存していくために必要なものは、すべて孤独の中にあるものなんですよ。
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情報元リンク: ウートピ
「ひとり」=寂しいなんて誰が決めた? 孤独が怖くて仕方ない人たちへ【DJあおい】