冷房が効いたオフィスでも注意！働き女子が熱中症にならないために気をつけること

連日、猛暑を記録している「平成最後の夏」。通勤だけでもグッタリしてしまうほどの暑さですが、お盆が明けて今日から出勤という人も多いのでしょうか？

気象庁が「災害級」とするほどの猛暑で「熱中症」に関するニュースも毎日のように報じられていますが、そもそも「熱中症」ってどんな症状のことを言うの？　毎日仕事や会社に行く働く女性が気をつけることは？　「国立病院機構相模原病院」（相模原市南区）の児玉華子医師に伺いました。

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室内でも熱中症の危険が…

——前回は「熱中症の症状」について伺いました。デスクワークで、屋外に出るのは通勤時とランチのときだけですが、室内にいる人でも熱中症の危険はあるのでしょうか？

児玉：あります。風がなく、湿度が高い場所、冷房機器を使用していない場所は危険です。「入浴」「キッチンで火を使う」などは危険因子です。また、同じ環境であっても、体調不良や睡眠不足の場合はより起こりやすくなります。

——室内でも熱中症の危険があるのですね。特に、会社員の女性が熱中症にならないために気をつけることはどんなことでしょうか？

児玉：冷房がきいたオフィス内でも、直射日光の当たる場所では長時間仕事をしないこと。扇風機などで風の通りを確保すること。スポーツドリンクなどでこまめに水分・塩分を補給すること。また、睡眠不足や疲労は熱中症を起こしやすくしますから、睡眠は十分とるように心がけてください。

——わかりました。通勤時やランチで外出するときや外回りをするときに気をつけることは？

児玉：スポーツドリンク等を持ち歩き、こまめに摂取してください。できるだけ日傘をさすか帽子をかぶり、日陰を歩くようにしましょう。小さな保冷剤や粘着冷却シートで首筋などを冷やすことや、清涼感のある汗ふきシートの使用も効果的です。水分と一緒に塩レモンキャンディなどを持ち歩くこともよいでしょう。

——服装で気をつけることはありますか？

児玉：黒系の服は熱を吸収し熱くなってしまうので、白系のものを選び、袖や襟元の広い風通しのよいものを着用しましょう。下着は吸水性と速乾性に優れたものを選びましょう。

——一人暮らしなのですが、ペットを飼っています。外出するときはクーラーをつけたままのほうがいいのでしょうか？

児玉：人間と同じように考えてください。必ずしもクーラーである必要はないですが、扇風機などで風を起こし熱や湿気がこもりにくい環境にしておくこと、直射日光が当たらないように配慮しておくことが必要です。

また水分を摂取できるようにしておくことも重要です。なお、ネコは自分で体をなめてある程度体温を下げることができるようで、どちらかというと犬のほうがより熱中症になりやすいようです。

——犬を飼っているので気をつけます。そのほか、特に20、30代の女性が熱中症にならないために気をつけたほうがいいことがあれば教えてください。

児玉：規則正しい生活、栄養、睡眠をしっかり摂って、無理をせず、快適な夏の生活を送ってください。

——わかりました。貴重なお話をありがとうございました！

（ウートピ編集部）