気温や環境の変化で体調を崩しやすく、仕事で思うようなパフォーマンスが出なくて悩む方もいるかと思います。しかしそれは生まれつきでしょうか? 大人になって体が弱くなったと感じるなら、体質を自覚することで少し改善ができるかも。
中医体質学により人の体質を9つにわけて判定するダイエットアプローチ本『あなたが「やってはいけない」ダイエット』(小学館)の著者で、美容健康サロン「BHY」代表の尹 生花(いん・せいか)さんが、体質ごとの体との付き合い方を伝授。今回は「特禀体質」です。チェックリストで当てはまるか見てみましょう。
なぜ体質が大事なの?
TYPE-A:バランスがいい平和体質って?
TYPE-B:頑張りすぎに注意したい気虚体質
TYPE-C:手足が冷えがちな陽虚体質
TYPE-D:陰虚体質は唾液ごっくんで乾燥防止
TYPE-E:痰湿体質さんにハトムギ茶がオススメな理由
TYPE-F:プチ断食が向いてる湿熱体質
TYPE-G:イライラしがちな瘀血体質は休息を意識
TYPE-H:気郁体質にはスマイルを
【この記事はココ!】TYPE-I:特禀体質は胃腸を大事に
特禀(とくりん)体質のチェックリスト
・花粉症がある
・じんましんが出やすい
・自然環境や社会環境の変化に適応しにくい
・アトピー体質
・風邪を引いてないのにくしゃみをする
・風邪を引いてないのに鼻水が出たり、鼻が詰まったりする
・皮膚をかくと赤く腫れる
・季節の変わり目に息苦しくなる
・温度の変化に敏感
・嫌なにおいに反応して息苦しくなることがある
・過敏症(薬、食べ物、季節、気功など)である
9つの体質チェックでいちばんYESの多かったものが自分の体質ですが、体質は複数持っていることもあります。YESが4つ以上ついた場合、その体質を持っている可能性があるので見ておきましょう。
特禀体質は「アレルギーが体に出てしまう」
【特徴】
風邪を引いていないのにくしゃみや鼻水、鼻詰まりで悩まされていたり、花粉症を持っていたり、アトピーや蕁麻疹が皮膚に出やすかったりします。特禀体質は人よりも外的刺激に対する防御能力が弱く、環境の変化に敏感なので、季節の変わり目の温度変化などでも息苦しさを覚えがち。食べ物や薬などに過敏に反応して、肌にかゆみや湿疹が出ることもあるでしょう。体型の特徴は特にありませんが、性格は神経質ながら対応力が弱い傾向があります。
【不向きなダイエット】
胃腸が弱いので負担をかけてしまう「緑茶ダイエット」、たんぱく質が多いため摂りすぎは胃腸の負担になる「ヨーグルトダイエット」、さまざまなアレルギー源を持つので初めての種類は避けたい「ナッツダイエット」、そしてアレルギーの過敏反応を強める可能性が高いMCTオイル(100%中鎖脂肪酸)を避けたいため、「オイルダイエット」は取り入れないほうがベター。
あとは自分のアレルギーをよく知り、そのアレルギー源の食べ物を摂るダイエットは必ず避けてください。ストレスで蕁麻疹が出る方は、ストレスを溜めないようなゆるいダイエットを選ぶほうがいいかもしれません。とても過敏な体質なので、無理や我慢をしないことがいちばんです。
特禀体質の働き女子は「胃腸をねぎらうこと」
ほかの体質と違って、即効性のある解決法がない特禀体質。午後も変わらず元気に働くためには、アレルギーを発症させないことがいちばんですから、ランチ選びに気をつけましょう。アレルギー源のものを摂らないことはもちろん、アレルギーではないものでも胃腸から過敏反応が出ることがあるので、刺激物は避け、消化をしやすいものをよく噛んで、内臓を大事にしてあげましょう。
また、毎朝空腹時にスプーン 1杯のはちみつを舐めるのもおすすめしています。はちみつは栄養価が高く免疫力を高める効果が期待できます。選ぶときは砂糖が加えられてない「純正はちみつ」にすること。ぜひ日常に取り入れてみてください。
(構成:薮田朋子)
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情報元リンク: watapi 特禀体質の働き女子は胃腸をねぎらうこと【体質チェック】