弁護士ドットコム株式会社は、弁護士ドットコムの一般会員1524人を対象に、選択的夫婦別姓制度に関する意識調査を行いました。調査の結果、選択的夫婦別姓制度の導入については、「賛成」が44.2%、「どちらかといえば賛成」(19.1%)とあわせると、63.3%が賛成していることがわかりました。
「賛成」が6割超
「あなたは選択的夫婦別姓制度の導入に賛成ですか?」という質問したところ、「賛成」が44.2%。「どちらかといえば賛成」(19.1%)とあわせると63.3%が「賛成」という結果になりました。
一方で、「反対」は11.4%、「どちらかといえば反対」(9.4%)とあわせると、20.8%の人が反対しています。
男女差をどう考える?
男女別で見ていると、「賛成」(男性:35.4%、女性:56.4%)と「どちらかといえば賛成」(男性:19.6%、女性:18.4%)をあわせると、女性の74.8%に対して、男性は55.0%でした。
また「反対」(男性:15.7%、女性:5.2%)と「どちらかといえば反対」(男性:12.6%、女性:5.1%)は、あわせて男性は28.3%、女性10.3%となりました。
この結果を受けて弁護士ドットコムは「全体としては、改姓することの多い女性のほうが姓を変えるデメリットを想像しやすいため「賛成」の割合が高く、男性は当事者性に乏しいことや別姓による弊害を感じているためか、反対の割合が女性に比べて高いのかもしれません」と考察しています。
賛成する人、反対する人の声
自由回答で寄せられた声を紹介します。
・「事情あり、別姓が法整備されることを期待し止む無く一時的に法律婚契約をしましたが、あまりにも別姓が実現しないため、時期を見て事実婚にする予定です。パートナーも同意見です」(40代法律婚女性・賛成)
・「別姓でもその子に不都合がないよう立法してほしい」(40代法律婚男性・どちらかといえば賛成)
・「離婚2回していますが、離婚した際に旧姓に戻しづらいので別がよい」(40代離婚または死別し、現在は独身女性・どちらかといえば賛成)
・「名前が変わることをうれしく思ってほしい」(30代法律婚男性・どちらかといえば反対)
・「子どもが産まれたらどちらの姓にするのか。相続やお墓の問題も出てきそう」(30代未婚女性・どちらかといえば反対)
・「別姓が嫌で結婚しないなら、その程度の愛だということ。そういう人は結婚すべきではない」(50代法律婚男性・反対)
・「家族としての絆や同一姓となる責任感を持つ意味で必要」(50代事実婚男性・反対)
・「家族の一体感がなくなる」(60代法律婚男性・反対)
・「子どもが成人になるまでどちらかの姓を名乗り、その選択権を委ねる形でないと子どもの人権が守られず親のエゴになるのでは」(40代法律婚女性・どちらとも言えない)
■ 調査概要
調査方法:弁護士ドットコム一般会員を対象にアンケートを実施
調査対象:1,524名(男性887名、女性629名、性別不明8名)から回答が得られた。
調査期間:2021年8月11日〜8月16日
※ 原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
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情報元リンク: ウートピ
選択的夫婦別姓制度 賛成する人の声、反対する人の声