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リンパケアで足先から温める…デスクでできる冷え対策【専門家に聞く】

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暖房を入れているのに足元が冷える、お風呂で温まったところなのに出るとすぐに足先が冷たい……そんな下半身の冷えに悩む人は多いでしょう。

「リンパケアで在宅勤務コリを改善」と題し、「さとう式リンパケア」(歯科医の佐藤青児氏考案のメソッド)のインストラクターで江上歯科(大阪市北区)・口腔ケア研究室室長の江上浩子さんに、全身のこりやむくみのケア法を連載で尋ねています。今回・第10回は、デスクでできる冷え対策リンパケアを教えてもらいましょう。

これまで紹介した、肩やあごのこり、腰、姿勢、二重あご、脚や顔のむくみなどのリンパケアは文末の記事一覧のリンク先を参照してください。

かかとを軸に足先を左右に揺らすだけ

デスクワーク中はずっと同じ姿勢でパソコンやスマホの操作に集中し、気づいたときには肩こりや腰痛、そして下半身の冷えでつらいことになっています。はじめに江上さんは、筋肉の緊張が冷えをもたらすことや改善するためのリンパケアについてこう説明します。

「冷えを感じるときは季節を問わず、体の末端のリンパの循環が滞っていると考えられます。また、筋肉が硬い、縮んでいるとその循環機能は低下します。

足先から腰のあたりまでの冷えを強く感じる場合は、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ひふくきん)や、ふとももの裏のハムストリングス、おなかの奥で上半身と下半身をつなぐ大きな筋肉の大腰筋(だいようきん)がこわばっている可能性があります。それらの緊張をゆるめてリンパの流れを促すことが冷え対策のポイントです。月経痛のケアになるという人もいます。次の方法で下半身を静かに揺らしてみてください」

確かに、寒いときはとくにオフィスや自宅で暖房をつけていても体が縮こまっているかもしれません。さっそく実践してみましょう。

(1)椅子に浅く座り、背もたれにもたれかかって両方の脚を前にまっすぐに伸ばします。両方のかかとを床につけて肩幅に広げ、足先は上に向けましょう。

画像提供:江上歯科 転載禁止

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(2)両方の手をおしりの横に添えて、ふわっとおしりを持ち上げるようにします。この姿勢で、深呼吸を2~3回しましょう。大腰筋などがゆるんできます。

画像提供:江上歯科 転載禁止

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(3)足のおや指からあごのえら、耳までがまっすぐに直線でつながっているようにイメージしましょう。少しあごを上げて目線は上に向けます。

(4)その姿勢で、両方の足先を外側へ軽く、かかとを軸にして左右に「ゆらゆら」と往復8回揺らします。一方の足ずつ交互に揺らしてもOKです。コツは、大きく動かしたり、力を入れたりしないで、ソフトに行うことです。微弱な刺激の方がリンパの流れを促すことができるといわれています。

(5)椅子に深く座ってもとの姿勢に戻りましょう。

江上さんは、実践のタイミングや回数について次のようにアドバイスを加えます。
「これだけです。30秒でできます。ふくらはぎ、ふとももの裏、おなかの奥の筋肉が少し動いたのがわかるでしょう。またその動きは一連の筋肉と連動していることが実感できるのではないでしょうか。

いつ何回すればいいという条件はありません。デスクワーク中や、立ち仕事中の休憩時間、夜のリラックスタイムに、思い立ったときにいつでも、1回でも何回でも行ってください」

聞き手によるまとめ

実践してみると、確かに30秒ほどでできて、脚全体から胃のあたりまで振動がゆるやかに伝わり、エクササイズをした実感があります。脚の筋トレにもなるようで、デスクワーク中の下半身の疲れ予防にも向いているのではないでしょうか。一度お試しください。

(構成・取材・文 藤原 椋/ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
リンパケアで足先から温める…デスクでできる冷え対策【専門家に聞く】

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