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失敗したくない!「おうちヘアカラー」のポイント【美髪プロに聞く】

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自宅で上手にできるセルフカラーについて、連載にて、美容師で美髪のためのケアを追求する三谷遥(みたに・はるか)さんにお尋ねしています。

第1回の「おうちでヘアカラー…美髪プロが教えるメリットとデメリットは?」では、自宅と美容院でのカラーの違いや両方のメリット、デメリットについて、第2回の「『おうちヘアカラー』でのカラー剤と色の選び方」では市販のヘアカラー剤について紹介しました。今回の第3回では、自分でヘアカラーをする方法について、三谷さんにプロのテクニックを伝授してもらいましょう。

先に全体の根元を塗ってから、毛先へ進む

ではどのようにカラー剤を塗っていけばいいのでしょうか。三谷さんは準備についてアドバイスをしたうえで、手順を次のように説明します。

「まず、カラー剤、鏡、ケープか代用のフェイスタオルかバスタオル、カラー剤がついてもいいヘアブラシ、タオル、ヘアゴム、ラップ、ヘアクリップ、ビニール袋、ビニール手袋などを準備しておきましょう。また、液剤が付着して汚れてもいい服や、フロントがジッパーなどの脱ぎやすい服を着用して行いましょう。その後に次の段取りでカラーを行ってください」

(1)顔や首、手などにカラー剤が付着すると肌がダメージを受けます。髪の生え際にはぐるりとワセリンを塗っておきましょう。

(2)ワックスやヘアスプレーなどのスタイリング剤がついていない状態で、髪を染めます。また、頭皮がダメージを受けるので、髪を染める直前にはシャンプーはしないで乾いた髪に塗っていきます。それを前提に、事前に髪をヘアブラシでとかしておきましょう。髪に付着したゴミを取り除く、髪のからまりをほどいておくためです。

(3)ケープを着用するか、なければ肩に液剤が付着してもよいフェイルタオルかバスタオルをかけます。

(4)カラー剤がクリームタイプの場合は、次の順に髪のブロッキングをします。面倒に思うかもしれませんが、こうすると効率的に塗りやすくなります。

後ろ髪の耳から上半分を取り、ヘアゴムやヘアクリップで1つに束ねます(ハーフアップ)。

残った髪を2つに分けて束ねます。

その後、最初に1つに束ねた上半分の髪を一度ほどき、再度2つに分けて束ね、ヘアゴムやヘアクリップでとめます。合計4つに分けることになります。

上半分の髪をとってヘアゴムで1つに束ねてハーフアップに。

上半分の髪をとってヘアゴムで1つに束ねてハーフアップに。

ハーフアップした髪をお団子にしてから、残りの後ろ髪を2つに分けてヘアゴムで束ねる。お団子にするのもよいでしょう。

ハーフアップした髪をお団子にしてから、残りの後ろ髪を2つに分けてヘアゴムで束ねる。お団子にするのもよいでしょう。

最初に1つに束ねていた髪をほどき、2つに分けてヘアクリップでとめます。

最初に1つに束ねていた髪をほどき、2つに分けてヘアクリップでとめます。

(5)どの部分も根元から塗り、その後に毛先に塗っていきましょう。まずはブロッキングをしたまま、染まりにくいえりあしの根元から、頭を少し下げて塗ります。次に下半分の左右のブロッキングのどちらかをはずし、はずしたほうから毛先まで全体に塗りましょう。

上半分も同様に、ブロッキングをしたまま頭頂部、側面、前髪の根元を塗ってから、左右のどちらかのブロッキングをはずして毛先まで塗ります。もう一方も同様に塗りましょう。

泡タイプのカラー剤を使う場合は、ブロッキングをしないでシャンプーをするときのように髪全体にもみ込んでいきます。ただし地肌を傷めないために、頭皮にはすりこまないようにしましょう。いずれもコツは、「丁寧に」、でも「手早く」です。

(6)カラー剤の説明書に記載されている時間、放置します。

(7)第1回で紹介した「乳化」を行います。約38度のぬるま湯を洗面器に溜めて、そこに髪をつけてから1・2分ほど、カラー剤を毛髪と頭皮にもみこむ洗いかたです。このひと手間で、毛髪には色味がきれいに浸透するようになり、頭皮はカラー剤の残留色素が落ちやすくなります。その後、シャワーでカラー剤を丁寧に流します。

(8)シャンプーとトリートメントをして、アウトバスでは「洗い流さないトリートメント」や「ヘアオイル」を施しましょう。

(9)時間を置かずに、ドライヤーで乾かして完成です。髪を濡らしたまま時間を置くと、カラー剤が落ちやすくなり、染まり方にムラができることもあるので注意してください。

さらに三谷さんは、セルフカラーの頻度や失敗したときについて、こう話します。

「髪へのダメージを考慮して、全体染めの場合は1~3か月に1度まで、多くても3週間に1度までにして、気になる場合は生えてきた根元の髪色を毛先とそろえるリタッチを活用しましょう。また、自分は不器用だから無理だった、思い通りにいかないという方もいらっしゃいます。染め方に失敗した、髪のダメージがひどいと思ったら美容院で相談してみてください。

セルフカラーに慣れていないうちはうまくできるものではありません。くり返すうちにコツを得てうまくなっていくでしょう」

聞き手によるまとめ

慎重に準備をしたうえで、クリームタイプを使う場合はブロッキングをすること、染める段階ではえりあしから丁寧に塗っていくこと、どのタイプのカラー剤を使う場合でも乳化というプロのテクニックをまねることが成功への道のようです。ダメージに注意しながら、トライ&エラー&トライで、うまくなりたいものです。

(構成・取材・文 藤原 椋/ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
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