【今週のボヤき】
時々、後輩や部下に仕事をお願いすることがあるのですが、間髪入れずに「できません!」と言われると「最近の20代はすごいなあ」と変に感心してしまいます。
私も20代の頃は上司からのむちゃ振りにヘトヘトになり、今でも「やっぱりあの仕事は理不尽だったよな。なんで引き受けちゃったんだろう」と思うものもあります。でも、中には自分の能力よりもちょっとレベルが高い仕事を要求されてちょっと無理したおかげでできるようになったこともあるので、今ではありがたいと思っていることもあります。(全部じゃないけど)
到底無理なことをお願いしているわけではないので、すぐに「できません!」という前に、少しはできる方法を考えたり、工夫したりしてほしいなあと思うのですが過剰なオーダーでしょうか? 最近は「できません! なぜなら〜」とできない理由ばかり並べ立てる彼らに対して「まあこの子の教育係じゃないしな」「上司の指示が絶対だった時代とは違うからな」とついひよってしまい「じゃあやらなくていいよ」と言ってしまうのですが、果たしてそれでよいものか悩んでいます。
アリタイプとキリギリスタイプの違い
アリタイプの人間とキリギリスタイプの人間っているじゃないですか。
アリタイプは真面目で実直、空気を読む力に長けていて個人の主張よりも全体の主張を優先するタイプ。
帰属意識が高く組織の理論によって動き、抽象性よりも具体性重視。
何かを頼まれたとしたらまずは「どうやったらできるのか」と考えることができる問題解決に優れた人種ですね。
一方キリギリスタイプは奔放で直感的、自分中心なので全体の主張より自分の主張を優先するタイプ。
帰属意識は低く個人の感性で動き、具体性は後回しで抽象性が先。何かを頼まれたらまずは「どうやったら」とは考えず、直感的な印象だけで「ハイorイイエ」を答えて、理由は後付けで考えることが多いです。
野球で言えばアリタイプは監督のサイン通りに送りバントや盗塁等でチームのために汗を流すタイプで、キリギリスタイプは監督のサインは全無視、チームの状況も考えずに全球フルスイングでホームランを狙っていく感じ。
アベレージは高いけどホームランが少ないのがアリタイプ、アベレージは低いけど当たればでかいのがキリギリスタイプと言った感じですね。
優等生ほどアリタイプが多い?
日本の教育機関は全体主義に適応させる機関でもあるので、そういう意味で言えば優等生ほどアリタイプの人材に育っていきます。
それはそれでとてもアリがたいのですが(シャレ)、アリタイプの欠点は組織の定めた枠からはみ出すことを嫌うこと、つまり「型破り」ができないところにあります。
全体を乱す行動を嫌うあまりにどうやってもできそうもないことでもいつまでも「どうやったらできるのか」を考え、そしてついには追い詰められて自爆してしまう人もたくさんいます。
でもアリタイプはいわば量産型の人型労働決戦機なのですぐに補充がきく存在、言い方は悪いのかもしれませんがその人ではなくても務まるポジションなんです。
一方キリギリスタイプの得意技は型破りなこと、全体を乱すことを恐れていないので気に入らない枠はどんどん破壊していきます。
必要な枠まで破壊してしまうデメリットもありますが、中には破壊した枠から斬新な新境地が生まれることもあるんです。
そのヒントはキリギリスが言う「できない理由」の中にあります。
「できない理由」に耳を傾けて
キリギリスからしたらそれは単なる口から出まかせレベルの言い逃れなのかもしれませんが、そこに斬新なアイデアが隠されていたりするんです。
それを形にして実践できるのがアリさん。
キリギリスの「できない理由」の中にもお宝は眠っているということ。
それを聞くためにもキリギリスさんに仕事を振る価値はあると思いますけどね。
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