部屋を片付けるには、捨てたり処分したり、譲ったりとモノを手放せばいい。わかっているけれど、そもそも捨てられないモノが多いんです！ という人も少なくないのでは？
そんな人にぜひ注目してほしい、一風変わった収納本が『モノが多い 部屋が狭い 時間がない でも、捨てられない人の捨てない片づけ』（Discover21）です。著者は、“捨てない整理収納アドバイザー”の米田まりなさん。
東京大学経済学部を卒業後、大手総合商社に就職し、2017年から収納サービス「サマリーポケット」を運営する株式会社サマリーに出向中。同社のデータ解析担当として働きながら、整理収納アドバイザーとして、多くの人のモノと収納の悩みに向き合っています。
第3回では、コスメ収納のコツについて教えていただきました。
コスメは、消費期限を意識して購入を
——コスメって、ついたくさん買ってしまうし、どんどん量が増えていきます。捨てどきがわからないんですが、米田さんはどうしていますか？
米田まりなさん（以下、米田）：アイテムにもよりますが、私は一度開封したものは、6カ月以内に使い切るようにしています。購入するときは消費期限を意識して、細かく覚えておくのが難しければ季節ごとに買い換えるのもおすすめです。使い切れずに罪悪感を抱く人も多いのですが、優先度が高いお気に入りアイテムをどんどん使っていくクセをつけておくといいのではないでしょうか。
——やっぱり、毎日使う分をポーチに入るだけ持つのがベストですか？
米田：自宅用、持ち歩き用、職場用、ジム用など、置き場を分散させて収納するのも、ひとつの手です。私も、職場にフルメイク一式分を入れたポーチを置いています。私はアイシャドウを集めがちなのですが、置き場所を分けてからはそれぞれ利用頻度が上がりました。
——便利だし、いいですね！ 「ブラウンのシャドウ」とか「赤リップ」だけでも、毎シーズン質感などの流行が変わってどんどん欲しくなるんですが、どうやって自制していますか？
米田：私のコスメ収納場所は、無印良品のクリアケースと、職場用ポーチと、持ち歩き用ポーチ。その3箇所におさまる範囲内なら、好きなものを買ってもいいというルールで運用しています。
細々としたアイテムはどう収納すべき？
——さきほど、収納アイテムに無印良品のクリアケースを使っているとお話が出ましたが、細々したアイテムの収納術を具体的に教えてください。
米田：無印良品のクリアタイプのペン立てと、3段の引き出しを併用しています。アイライナーやマスカラ、ブラシ類は立てて収納。それ以外のアイテムは、寝かせて引き出しに入れています。
——やっぱり、透明なケースで、中身が見えるのがいいんですね。
米田：そうですね。コスメに限らず、収納ケースはクリアタイプがおすすめです。手持ちのアイテムの全貌が把握しやすいので。残量が常に見えるし、気に入らないものも手放しやすいんです。また、好きなものだけが並んでいるものを作るのが重要です。中身もわかりやすいよう、パッケージがクリアなものを選んでもいいかもしれないですね。
——たしかに、私もshu uemuraやRMKは透明で、残量や色が把握しやすいので重宝しています。パッケージを剥がして、無印良品のカスタムメイクパレットにまとめて収納するのも、かさばらないしアイテムの一覧性があって、結構良かったです。
米田：カスタムパレット、流行ってますよね。パッケージが可愛くて捨てられない、という人は、品番が書いてある部分などにシールを貼って、見分けやすいようにしてもいいかもしれません。
——なるほど。それなら黒いパッケージなどでもわかりやすいかも。ケース内での収納ルールはありますか？
米田：よく使うものは手前、あまり使わないものは奥に入れるのが鉄則ですね。利用頻度がすぐわかるようになるので、「数カ月使っていないものは捨てる」など、ルールを決めるのがおすすめです。また、色番がわかりにくいものはシールを貼っても良いですね。私自身はあまり気にしていないんですけど、そもそもパッケージがクリアのものを選ぶといいかもしれません。
第4回は4月30日（木）公開予定です。
（取材・文：小沢あや、撮影：大澤妹、編集：安次富陽子）
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情報元リンク： ウートピ
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