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結婚式から友人とのおしゃべりまで…オンライン○○【プライベート編】

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新型コロナウイルスの影響で外出自粛が求められ、対面できない“逆境”から生まれたオンラインでのコミュニケーション。入社式・送別会・朝礼など、ビジネス現場における新たな取り組みを紹介した「職場編」に対して、今回は「プライベート編」をお届けします!

ウートピでは、本番2日前にオンラインウェディングの開催を決めた新郎新婦、お子さんのために『鬼滅の刃』クイズ大会を企画した女性に取材。また、筆者も友人と深夜に『テラスハウス』の実況鑑賞を行ってみました。閉塞感を吹き飛ばす三者三様の試み、少しだけ覗いてみませんか?

式の延期を暗いニュースにしたくなかった

「自分たちの結婚式の延期を暗いニュースのひとつにせず、家族や友人に少しでも明るい話題を提供できたら」──。外出自粛要請を受けて、挙式&パーティーの本番2日前(3月26日)に延期を決めた、なおきさんとかほさん。Web会議アプリ「Zoom」を使って実験的にオンラインウェディングを行うことをひらめきます。バイタリティの源は「単に残念だったと引き下がるのは自分たちらしくない!」という思いでした。

そうと決まれば初動が早いお二人は、翌日の3月27日には参列予定だった親族・友人・仕事仲間にメールで連絡。留学先のアメリカで出会ったお二人には、それぞれのホストファミリーや友人が世界中にいます。アメリカの他にもタンザニア・チェコ・イギリス・ブルガリア・台湾・タイなど、メールの送信先は総勢50~60人におよんだとか。

プログラムを決めたのは……まさかの本番2時間前でした!

【当日の式次第】
1. 入籍報告
2. プロフィールムービー上映
3. 指輪交換
4. 全世界同時乾杯
5. 参加者からひと言
6. ファーストバイト
7. 質問コーナー

予定時刻になり、いざ開宴!続々と集まる参列者50~60人に挨拶しつつ、オープニングを飾るプロフィールムービーを上映。指輪交換・全世界同時乾杯では参列者の笑顔や拍手が画面に映し出され、お祝いムードに拍車が! 

(本人提供)

ファーストバイトのシーン(本人提供)

その後、参列者からひと言ずつメッセージが贈られる場面ではかなり掘り下げた話ができたようで、のちになおきさんは「リアルな式では段取りがあって参列者となかなか交流できないけれど、オンラインでは全員と話ができた」と振り返ります。お二人のもとには「幸せってオンラインでも伝播するんだね!」「明るい気持ちになれた、ありがとう!」といった声も。

なおきさんはこのオンラインウェディングに至るまでの経緯を自身の「note」に掲載(コロナで結婚式が2日前に延期になったので、zoomでオンラインウェディングを実験してみたら最高だった話)。「僕たちの実験的なオンラインウェディングが、同じ悩みを抱えたカップルの選択肢や参考になれば幸いです」とコメント。「この状況が早く落ち着いて、無事にハレの日を迎えられますように」と呼びかけました。

臨時休校要請に戸惑う親子が笑顔、オンライン『鬼滅の刃』クイズ大会

フリーランスでイベント企画をしながら、長男(小学4年生)と次男(4歳)の育児に奔走するひろこさん。2月27日に発表された小中高の臨時休校要請を受け、「SNSやLINEに戸惑いの声があふれていたので、明るく笑える企画ができたら」と、長男がハマっている人気マンガ『鬼滅の刃』(週刊少年ジャンプ/集英社)をテーマにした親子参加型のオンラインクイズ大会を思い立ちます。

告知から3月半ばの開催まで、準備にあてられたのは2週間。初対面の小1~5年生が7人集まることになり、ひろこさんは事前に保護者へ「自己紹介スライドをつくってもらえませんか?」とお願いしたそうです。当日はZoomで5組の家族をつなぎ、アイスブレイクとしてこのスライドを活用。

自己紹介スライドでアイスブレイク(本人提供)

自己紹介スライドでアイスブレイク(本人提供)

『鬼滅の刃』推しキャラと好きな理由などがまとめられたスライドはそれぞれの個性があふれていて、「初対面の相手に対して興味関心が高まったようだった」と振り返ります。

クイズは三択式。コミックス全巻・公式ファンブックなど幅広いジャンルから20問出題したものの、参加者には“ガチ勢”が多く、ほぼ全問正解だったとか。「もっとマニアックな難問尽くしでよかったかも」とリベンジを誓うひろこさん。回答パネルを掲げるタイミングによってはカンニングになってしまうこともあり、「次回は三択を廃止して自由記述を取り入れてみようかな」と改善点を見出すのでした。

参加した小学生は、予習・復習もバッチリ! 保護者からは「さらに『鬼滅の刃』を好きになったようで、マンガやイラストを描き始めた」「我が子がこんなに詳しいとは。とてもいい顔をして答えていた」と前向きな反応を得られたそうです。

今後は在宅の運動不足解消として、オンラインフィットネス・ストレッチ・体操など「体を動かす企画をしたいと思っています」とひろこさん。お仕事で培った発想力でこの閉塞感に風穴を開けていく姿、息子さんたちにもきっと伝わっているのではないでしょうか。

LINEビデオ通話で友人とテラハ実況鑑賞

ラストは筆者の「やってみた」体験談。7都府県に緊急事態宣言が出される前夜の4月6日24時から、友人2人とリアリティショー『テラスハウス』をオンライン実況鑑賞しました。

「テラハ実況」と称し、2012年の放映当初から住人へのツッコミ・考察をLINEのテキスト上で繰り広げていた我々3人は、2015年の映画版にも足を運んだ番組ウォッチャー。今回は初めてLINEのビデオ通話機能を使い、毎週月曜深夜にフジテレビで放送されている『テラスハウス TOKYO 2019-2020』を観ながらアルコールを楽しみます。

参加者のえみさんはLINEビデオ通話の経験者。放送時間の30分前にスタンバイすると、えみさんから「左下の顔マークをタップしてみて」とレクチャーが。それはカメラアプリ「SNOW」のようなフィルター機能。カメラに映る自分の顔に“点滴を打ちながらPCに向かう社畜”や“鼻毛を抜く”などユニークなフィルターを施すと、2人から大きな笑い声があがりました。

数あるフィルターの中で白マスクに統一(本人提供)

数あるフィルターの中で白マスクに統一(本人提供)

ひとしきりフィルターを試したら、あっという間に放送時間です。3人ともなぜかマスク姿に統一し、まいこさんと私はテレビに、えみさんはNetflixに集中します。ところが、Netflix版は地上波より長尺であることが判明……!煮え切らないバスケットマンに金髪の女性モデルが最後のアピールとしてキスを迫る地上波に対して、Netflixは前のシーン。残念ながら“同時”実況とはいきませんでしたが、2人の顔を見ながら放送後の考察や外出自粛下での近況報告を深夜2時まで繰り広げたことは、外出自粛の状況ならでは。「きっと記憶に残るね」と言いながら、LINEビデオ通話を終えたのでした。

(取材・文:岡山朋代、編集:安次富陽子)

情報元リンク: ウートピ
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