【今週のボヤき】
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オンライン飲み会が周りでもはやっています。私は日頃から飲み会が苦手でリアル飲み会に誘われても「猫の世話があるので」「決算期で忙しくて」と断っていたのですが、家飲みとなるとなかなかうまく断れなくて困っています。「猫が……」って言った瞬間に「猫ちゃん見せて!」と言われるに決まっています。そもそも猫なんて飼ってないし……。
気の置けない友達だったらいいのですが、微妙な知り合いや仕事関係の人だと「面倒くさい」「家にまで仕事を持ち込みたくない」と思ってしまい、気が重くなります。キッパリと断っても良いものか悩んでいます。
さあ困った! “お断りコレクション”が使えない
オンライン会議が普及したあたりでイヤな予感はしていたのですが、はやってしまいましたね、オンライン飲み会が。
私も先日友人からオンライン飲み会に誘われたのですが困惑してしまいました。
断るのってリズムが重要じゃないですか、誘い文句のリズムに合わせて断るのがお断りの美学じゃないですか、「セイホー!」とコールされたら「ノー!」とリズムに合わせてレスポンスするのが最高にクールじゃないですか。
相手の言葉を遮るように食い気味で断ったら角が立つし、かといって謎の間を空けて断っても違和感があって邪推されてしまいますし、誘い文句のBPMに合わせて寸分の狂いもなく「ここ!」という一瞬のタイミングでピシっとお断リミックスするのが“お断り職人”なんです。
そのためにはいちいち本当のことなんて言わないで、テイのいいお断りライブラリの中からご機嫌なナンバーを選んでお断りするわけですが、そのお断りコレクションがどれもこれも使えないんですよね。
「友達と約束があるんで」と断っても「え? 自粛要請が出ているのに外出するの?」と思われてしまいますし、「ちょっと仕事がたまっているので」と断っても「じゃあ終わったら少しでいいから顔出してよ」と踏み込まれても面倒くさいし、今思えば「別のオンライン飲み会の約束があるので!」とか、うまく逃げられる言い訳はたくさん浮かぶのですが、ほぼ脊髄反射で断る癖がついてしまっていたのでリズムに乗れなかったんですよね。
一瞬間が空いたらもう終わり、「イエス」という返事しか選択肢は残されていないわけで、仕方なく1時間だけオンライン飲み会に参加したんですよ。
人数は私を含み6人だったのですが、PCモニターに映し出された光景に愕然(がくぜん)としましたね。
だって5人が全員こっちを見ているんですもの、思わず「面接かよ!」とツッコみたくなりました。
全員気心は知れた仲なのですが、仲がいいからといって顔を突き合わせて話なんかしたことはなく、表情は見ていてもマジマジと顔面を見る機会なんてまずないんですよね。
自分の顔面も皆にマジマジ見られていると思うともうどうしようもなく居心地が悪く、正直に言って地獄でしかありませんでした。
もう「苦手」って言っちゃっていいんじゃない?
この感性はきっと奇異な感性でマイノリティであることは自覚していますし、できることならこの有事の最中でもオンライン飲み会でウェイウェイできる人生のほうが良かったとも思いますが、もう根本となる属性から違うから治しようがないんですよね。
月下美人はどう頑張っても向日葵にはなれないということです。
私たちのようなマイノリティは、多数派である人たちに神経をすり減らすくらい気を使い、そして合わせようと努力もしますし、なんなら尊敬さえしています。
でも多数派のヒャッハーな人たちって、マイノリティの人なんてこの世に存在しないかのように振る舞う人が多いんですよね。
生きとし生けるもの全てがヒャッハーでウェイウェイした存在だと思い込み、まるで同類のように私たちに接してくるのです。
それは私たちマイノリティの声が小さいから、主張が足りないから「世の中にはこんな珍しい生き物がいるのか」ということに気付かないままでいるわけです。
私たちは声を上げなければなりません、「日陰でつつましく生きている人だっているんだぞ、陽の当たる場所ではライフが削られちゃう体質なんだぞ」という魂の声を、どうか声を高らかに宣言してください。
それを踏まえて話し合い、理解し合い、そして歩み寄り、お互いが同じコミュニティで共存できるように距離感をチューニングしましょう。
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