「暖かくなって春のファッションを楽しみたいけれど、どんな服を着ていいのか分からない」
「カジュアルなファッションが好きだけれど、コーディネートがマンネリ化している」という人は少なくないのでは?
映画やテレビCMなどで多くのモデルや俳優の衣装を担当するスタイリストの中川恭子(なかわが・きょうこ)さんの新刊『きれいめ、カジュアル、モードが全部できるようになる』(日経BP)が2月14日に発売されました。
自分を最高に引き立たせる服を自由自在に選べるようになるためにはどうすればいいの――? 本書の一部をご紹介します。第3回目のテーマは「カジュアル」です。
派手すぎる服をおしゃれに着る方法
アシンメトリーだったり、ギャザーが多かったり、立体感のある編みニットであったりと、いわゆる派手なデザインがある服をかっこよく着るにはどうすればいいでしょうか?
それは、デザインはあるけれど、服をベーシックカラーにして、柄のない「無地」にすることです。それだけ守れば、おしゃれは思いのままです。
あとのポイントは、カジュアルのシルエットを守るだけ。上が大きめの「Y」さえ守れば、デザインされている服でも絶対にうまくいきます。これだけで、全体の印象はシックなのにシルエットに動きが出て、計算しつくされたおしゃれ感が生まれます。
個性的な服を探すのは意外と難しくありません。ボリュームがあるものやデザイン性の高いものは、どのブランドもたくさん出しています。好きなものを買ってください。デザイン性の高いものを着こなせるようになると、本当におしゃれです。
ちなみにカジュアルの服全般にいえることですが、トップスが大きいときにストールを巻くとボリュームが出すぎてバランスが悪くなるので、ストールは巻かないようにしましょう。
「黒で何が悪い」というのがカジュアル
カジュアルのキーカラーは黒です。きれいめでは黒を避けるとお話ししたのですが、カジュアルをおしゃれに見せるのは黒。きれいめでは、黒は強い色なので、「キツく見せる」「怖くなってしまう」などと書きましたが、カジュアルをおしゃれに着たい場合は黒をたくさん使ってください。黒が強い色であることは変わりません。ただ、「キツく見せて何が悪い」という黒のパワーを使うのがカジュアルの魅力です。カジュアルのシルエットは、きれいめのように怖くは見せません。
「怖い」、あるいは「無難な色」くらいとしか思われていなかった黒が、今は意志のある、かっこいい色として立ち位置が変わってきているのです。
ただ、全身真っ黒にすると強すぎるので、それはモードに任せましょう。カジュアルはあくまでも、日常をおしゃれにすごすためのものです。だから、薄い色とセットで使ってこそ黒のよさが引き立ちます。ベージュ、アイボリー、グレーと組み合わせましょう。「薄い色と黒を合わせる」と覚えておくと簡単です。
特にベージュとアイボリーは、きれいめとカジュアルと両方のジャンルにとって王様で、いくら持っていても持ちすぎるということはありません。また、カジュアルはベーシックカラー以外の色も着るジャンルですので、楽しみにしてください。
写真:中村彰男/人物、梶田真矢(STUDIO e7)/静物
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情報元リンク: ウートピ
カジュアルは「黒と薄い色を合わせる」と覚えておくと簡単!【スタイリストのコーデ術】