【今週のボヤき】
「女性の視点」が口癖の男性上司がうざいです。彼は「女性ならではの発想」「女性目線」が口癖なのですが、私を含めて女性社員のことを「女性フィルター」を通してしか見ていません。「女性目線って言っておけばいいだろう」という態度や「俺は女性のことを理解している」という“上から目線”も気になります。
会議で私が発言しても「女性ならではの視点だね」と肯定してくれるのはいいのですが、すべて「女性であること」に集約されてしまいます。最近は「私の個人の意見なのですべての女性がそうとは限らないし、分かりませんが」と付け加えることにしているのですが、なぜ私がそんなまどろっこしい前置きを付けるのか、おそらく本人は分かっていないでしょう。
前の会社の上司は「で、君はどう思うの?」と私を一人の人間として見ていてくれた気がします。自分が「女性であること」を意識しないで仕事をしていたので、今の会社に転職してきて戸惑っています。「女」と言っても一枚岩ではないし、いろいろいるんだというのを分かってほしいのですが、物事を見る解像度が低い人に何を言っても無駄な気がします。彼はそういう人間だと諦めるしかないのでしょうか?
「女性ならではの視点」なんて存在しない
「女性ならではの視点」というと、細かいところまで目が行き届いて、それでいて柔軟で穏やかで、協調性があってセンスがいい、というイメージが一般的なものだと思うのですが、これってただ単に「男が思ういい女のイメージ」でしかないんですよね。
実際の女性は多種多様で、大雑把でガサツな女性もいれば、頑固で分からず屋もいますし、へそ曲がりの宇宙人だっているし、日本最後のサムライみたいな豪傑女子だっているんです。
男が思ういい女のイメージなんてフィクションであり、実在の女性とは一切関係のない架空のイメージでしかないんですよ。
「女性ならではの視点」とは、男が勝手に作り上げた「女性らしさ」というイメージの型に女性を入れて、その型に適応しない女性は女性として認めないという、男性社会が作り上げたちょっとした偏見の名残みたいなものかもしれません。
「女性ならではの視点」なんて最初からこの世に存在しないんですよ、それは男性が勝手に作り上げた偶像でしかないんですからね。
女性である前に「自分であること」を大事にして
センスもアイデアも、面白いものって「男らしさ」とか「女らしさ」ではなく「その人らしさ」という個人の個性が色濃く出ているもので、そういうセンスやアイデアが世界でひとつしかない面白いモノを作るんですよ、だって個性は世界にひとつしかないんですから。
逆に言えば、世間一般で言うところの「男性ならではの視点」とか「女性ならではの視点」というもので捻(ひね)り出したアイデアやセンスってまぁ凡庸でつまらないものばかり、だってその視点には実は誰も立ってはいないんですからね。
面白いものに男も女も関係ない、女性ならではの視点よりも自分ならではの視点、女である前に自分であることが大事。
自分を捨ててまで男が思う「女らしさ」に屈することは決してしないように。
そんなことをすれば自分が嫌いになってしまいますからね。
プロフェッショナルとは、男でも女でもなく自分であること、プロなら自分であることに徹してください。
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