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秋の乾燥で「のど痛」や「から咳」が…セルフケアツボ3つ【鍼灸師が教える】

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秋や冬に、のどが乾燥して咳(せき)がコンコンと出ることはありませんか。体の防御反応として必要と言われる咳も、止まらないとしんどくなります。そこで、鍼灸師で太子橋鍼灸整骨院(大阪府守口市)の丸尾啓輔院長に、秋の冷たい風とともに出てくる乾いた咳やのどの痛みの対処法について詳しく聞いてみました。

肺が乾燥して乾いた咳が出る

はじめに丸尾さんは、秋の咳の症状や原因について、こう説明をします。

「空気が乾燥しだすと口やのどの粘膜が潤いを失い、呼吸器機能の働きが低下します。とくに、乾燥に弱い肺に不調をもたらし、乾いた咳が出る、のどが痛いなどの症状が現れやすくなります」

たしかに思いあたります。では次に、乾燥による咳やのどの痛みを予防し、セルフケアになるツボを丸尾さんに伝授してもらいましょう。

腕、のど、耳の下にあるツボを押す

(1)ツボ・尺沢(しゃくたく)

「尺沢」の「尺」は手首から肘(ひじ)までの長さを、「沢」は肘が曲がる部分にできるくぼみを水辺の沢に見立てて表現していると言われます。咳やぜんそく、口の渇き、頭痛などの改善に作用することで知られる特効ツボです。また、腕や肩から背中にかけての痛みの緩和にも働きます。

<ツボ「尺沢」の位置>

190913_ウートヒ_のど_丸尾氏01

肘の内側にできる横じわの真ん中から、おや指の幅1本分を外側にいったところ。かたい筋(すじ)のすぐ外側。左右にあります。

<刺激法>
反対の手のおや指で、やや強くひと押し5~10秒ほどを、3~5回くり返しましょう。

(2)ツボ・天突(てんとつ)

「天突」の「天」は鎖骨から上、「突」は突き出るという意味で、左右の鎖骨の真ん中にあるツボを表します。咳やたん、声の枯れ、息苦しさ、のどの渇きやヒリヒリとした痛み、吐き気などの緩和に働きます。

<ツボ「天突」の位置>

190913_ウートヒ_のど_丸尾氏02

のどぼとけの下のほうで、左右の鎖骨の間のくぼみにあります。

<刺激法>
押しやすいほうの手のひとさし指で、軽く下方向へひと押し5~10秒ほどを、3~5回くり返しましょう。のどに向かって押すと気道が圧迫されて苦しいので避けてください。

(3)ツボ・天容(てんよう)

「天容」の「天」は、(2)の「天突」と同様に鎖骨より上を、また「容」は容貌や、入れる・包むという意味を表し、鎖骨から上にあるのどや耳などの不調を包み込むツボとして知られています。のどがつまった感覚や、胸や耳、歯の痛みなどの緩和に作用します。

<ツボ「天容」の位置>

190913_ウートヒ_のど_丸尾氏03

耳の下のほうで、下あごの骨が角ばったところの後ろ側。胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)と呼ぶ耳の下から鎖骨に向かって斜めに伸びている筋肉の前のきわ。左右にあります。

<刺激法>
ひとさし指やなか指で、まわしながらこねるように、ひと押し5~10秒ほどを、3~5回くり返します。力強く押さないようにしましょう。

最後に丸尾さんは、「ツボケアに加えて、のどから、肺のある胸の上あたりまでを手のひらでそっとさする、もしくは手のひらで温めるなどを試みてください。白湯を少しずつ飲む、カイロを貼るのもよいでしょう。のどや肺のあたりが温まって、不快感が和らぐでしょう」

さっそく実践してみると、胸から鎖骨のあたりがほんのりと温かくなり、のどや口が少し潤うように感じます。秋はもちろん、冬もこのツボ押しや温めることを意識して、つらい咳やのどの渇きをケアしていきたいものです。

(構成・取材・文 藤原 椋/ ユンブル)

情報元リンク: ウートピ
秋の乾燥で「のど痛」や「から咳」が…セルフケアツボ3つ【鍼灸師が教える】

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