モヤッとすることを言われたときに、とっさに言い返したり、反撃したりすることができません。帰り道や寝ているときに「もしかしてあれって嫌味だったのかな?」と時間差で気づくことが多く、後の祭り感が否めません。「次に言われたらこう返してやろうかな」と、策を練ったこともあったのですが、だんだん虚しくなってきたのでやめました。最近は「嫌味を言うことでしかコミュニケーションが取れないなんて気の毒すぎる」と思うようにしているのですが、夜中にモヤッが襲ってくるとどうしても気になってしまいます。直接、問題点を指摘してくるのではなく、通り魔のように嫌味を言ってくる人への対処法ってあるのでしょうか?
「嫌味」を言う側は準備万端
嫌味の目的は相手を傷つけることにあり、そのためにはそれが「嫌味」だと気付いてもらわなければならないんですね。
でも、それが単なる悪口であってはいけない、なぜならそれが悪口だと自分が加害者になってしまうから。
だから表面上は自分の体裁を守るためにも礼儀を欠くこともなく、その礼儀に悪意を込めて、まわりに気付かれることなく当事者のみに悪意が伝わるように嫌味で攻撃をするわけです。
自分の正当性を守りつつ対象を傷付けようとするズル賢い手段が嫌味なので、対象が傷付いたとアピールすれば「そんなつもりじゃなかった」と逃げる準備はできています。
対象が反撃を開始すれば「待ってました!」とばかりに被害者になりきり、大事に持っていた自らの正当性を盾にして対象を傷付ける準備もできています。
「嫌味」というのは攻守においてバランスの良い攻撃手段であり、わりと盤石な戦略なので厄介なんですよ。
天敵は「悪意に鈍感な人」
嫌味に敏感な人は悪意に敏感な人であり、悪意に敏感であればあるほど言葉に限らず表情や態度、言葉の間や空気といった非言語からも悪意を感じ取り傷付いてしまいます。
直接的なわかりやすい中傷ではなくても、眉ひとつ動かせば悪意を感じ取り勝手に傷付いてくれるので、嫌味を言う側としたら最も有難い存在なんです。
自分の手を汚すこともなく対象を懲らしめることができるので心中ではきっとガッツポーズをしているでしょうね。
逆に言えば嫌味で人を傷付けようとする人の天敵は悪意に鈍感な人。
直接的で非人道的なわかりやすい中傷や暴言暴力でないとそれが悪意だと認識しない人は苦手なんです。
なぜならその人を傷付けるためには自分の手を汚さなければならない、自分が加害者とならなければその人を傷付けることができないとなると、嫌味の使い手は一気に劣勢に立たされるんです。
その人を傷付けるために嫌味を言っているのにその嫌味がまったく通用しない、むしろ嫌味なのに「ありがとうございます!」と感謝される始末、当然心中は穏やかではありません。
加害者にはなりたくない、でもその人を傷付けたい、という欲求の板挟みになり終始イライラ、次第に自分の正当性をかなぐり捨て、嫌味は悪口となり、直接的な暴言に変わっていく。
そこが一気に叩きのめすチャンス、相手は正当性という鎧を脱ぎ捨てた丸腰ですので防御力はゼロに等しく、そして正義は我にあり、この時点で勝負あり、あとは煮るなり焼くなり自分の思うがままです。
戦いというのは先に怒ったほうが負け、怒って正義を捨てた時点で白旗を上げたようなものなのですよ。
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情報元リンク: ウートピ
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